海外系わきみち第2弾。(2016)
今回はちょっとディープなので、無理な人はスルーしてもらったほうがいいかもしれません。
今回取り上げる場所は『トゥール・スレン』という場所です。
名前と写真だけでは、なんの場所?となってしまうかもしれませんが、カンボジアという国の避けられない歴史を語る上で、その経緯をまざまざと見せつけられる場所なのです。
というわけで、今回のわきみちは、
チュンエク キリングフィールドについての記事です。

プノンペンについての記事です。


トゥール・スレン

これだけだと、
『なんだろ?』
となるかもしれませんが、ここは実は、
トゥール・スレン虐殺犯罪博物館
というのが現在の正式名称です。
ここは、カンボジアの首都プノンペンにあります。
カンボジアに旅行!というと、9割(言いすぎ?)以上の人はシェムリアップに行き、

これを見る人が大半だと思います。
プノンペンに行ったとしても、

キリングフィールドにはいくかな。
しかし、今回紹介するトゥール・スレンは、カンボジアに行く機会があったら、是非足を運んでほしい。
カンボジアと聞くとイメージするのは、
ポル・ポト
大量虐殺
とイメージする人は多いと思いますが、その時代にそれらが行われていた現場の一つ。


実はこの建物はもともと、高校だった建物。
しかし、ポルポト率いるクメール・ルージュは、知識層をすべて否定したために、高校としては使われなくなった建物を、クメール・ルージュが収容施設として使用し、この場で2万人ほどの収容者が虐殺されたとのこと。



凄惨な虐殺が行われていたこの現場だが、プノンペンを制圧したベトナム軍によってこの施設が発見され白日の下に。
すでにクメール・ルージュが撤退した後だったこの施設には、虐殺で殺された14名の腐乱死体がそのまま放置されていたらしい。
上の写真はそれらの部屋の写真ですが、壁面には発見当時の写真が掲示されています。
なかなかに凄まじい物…。
中の部屋等は、比較的そのまま残されています。
だから、おそらく血の跡だろうところもいたるところに。
ちなみに、敷地内に入ってすぐの所には、発見された14名と同じ数の墓標が建てられています。


外にも虐殺で使われた器具類が残されています。

上層階の広い部屋には展示等も。
ここに収容されると、最初に写真が撮られるらしく、また殺害された後も写真が撮られており、それらの展示もあります。
さすがにそれらを撮るだけの勇気はなかった…。

当時の様子を表している絵。

階段も独特な雰囲気。

独居房。もともと教室だったところを細かく区切って作っている。



こんなところに収容される気持ちは、、、

というわけで、近年観光地として注目を集めるカンボジア。
もちろんシェムリアップは断然おすすめ。しかし、この国には拭い去れない大きな負の過去がある。この国を応援し、同じ歴史を繰り返さないためにも、しっかりと歴史を直視する必要はあるじゃないかなあ、と思った。
カンボジアに行く際はぜひプノンペンも経由地に!
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