というタイトルはつけたものの、最近は使っている人も減っている事だろうが、

墨です。
えっ
墨って何からできてんの??
実際そうだと思う。
自分もそうやったし。
原料としては、

すす
と

膠(ニカワ)
と
香料
これらを混ぜ合わせて作っていくわけで。
具体的にどういう工程で進められるのかとうと
- 油を何時間もつぎ足しながら焚く
- 2時間ごとにススを集める
- 膠を溶かす
- 膠と混ぜ合わせる



- 型ごとプレスする
- 型から出し木灰の中で1か月乾燥させる(毎日木灰を取り換える)
- さらに吊るして1~3か月自然乾燥させる
- 表面を磨き上げる
- 刻印に彩色をする
こんだけの工程がかかる。
まあ、そこらへんで安く売っているものは、工業生産された材料が使われているらしいからこのような工程はふんではいないだろうが。
そりゃあこれだけ期間と人手がかかるのであれば、本物の墨は伝統工芸品としても名高いのは頷ける。
ちなみにこちらの資料館、『にぎり墨』の体験ができます。
同じく近畿地方の堺刃物ミュージアムの記事です。

181【大阪紀行】古くからの自治都市"堺"で受けつがれる伝統技術『堺刃物ミュージアム』
大阪の堺には、伝統的な堺打刃物の技術が受け継がれており、現代でも多くのプロの料理人から選ばれているような包丁類の製造が続けられています。そして、このような伝統技術をより広く知ってもらうことができるように、堺には堺刃物ミュージアムと呼ばれる博物館があります。