シルクロード絡みの、美しいモスクが広がる国
ウズベキスタン
いくつかの世界遺産をもつこの国の中で、おそらく一番行きにくいのではなかろうかというところを紹介しよう。よく考えたら世界遺産の紹介は初か!?
(ちなみに行きにくい理由は、地理的なものもあるのだが、それ以外にもある…。詳しくは後述)
ウズベキスタンの首都タシケントについての記事はこちら

ウズベキスタンのサマルカンドについての記事はこちら


英雄ティムールが築いたということで有名な街、
シャフリサブス
サマルカンドから80kmほどのところにあるのだが、タクシーかバスで行けます。
自分は、タクシーを使ったのですが、行きは3人の乗客が見つかって運賃がシェアできたが、帰りはサマルカンドに行く人が見つからず、運賃丸ごと支払いました。
タクシーはチャーターしたりしてもいいかもしれない。
いくつか紹介ポイントはあるのだが、今回はその中でも中心的な存在になっている、
アクサライ宮殿跡へ。
アクサライ宮殿跡


元々ここには宮殿があったのだが、現在は写真の門の跡のみ現存。
しかし、その後、ブハラ・ハン国に徹底的に破壊され、現在はこの門が残るのみ。
今は38mほどの高さだが、1400年当時頃は50~70mほどあり、アーチ状になっていて、屋上にプールもあったらしい。
ちなみに、ここを訪れたのが2011年。
そこからこのシャフリサブスは大きな変化を遂げる。
門の間に入るとこんな感じ。



美しい装飾跡はまだ残されている。
正面から右側の塔に上ってみる


石の階段を上っていくと、

屋上に到達

ティム―ル像を上から



迫力満点!

螺旋階段

左の塔を上から。向こうは登れない。
というようになかなかの体験ができる所だったのだが・・・
現在のアクサライ宮殿跡とシャフリサブス
この数年後から
入館及び登頂禁止
となっており、現在では幻の写真となっております。
(たしかに、安全管理の面からは妥当な判断だと思う。当時でもけっこう『大丈夫か?』と思えるようなところもあったので。)
ただ、下から見上げるだけでも素晴らしい建物であることには変わりなく、ぜひともお勧めしたいところではある。
のだが、
実はこのシャフリサブス。
2016年から世界危機遺産に登録されてしまっている。
なぜか?
実は、世界遺産に登録されたシャフリサブス。
それがあまりにもうれしくて、街の一大観光地化を進めているらしい。
それがかなり行き過ぎと判断されたらしく、危機遺産リストに登録されたとのこと。
世界遺産登録は基準が結構厳しく、
その保存管理方法についてもかなり厳格に求められるらしい。
まわりの道や建物を立て直したり、きらびやかな感じにしてしまったのだろうか?
2011年以降見に行ってはいないので何とも言えないのだが。
一度作ってしまったものをさらに作り直すというのは難しいだろうし、
いつまで危機遺産として登録されるのか、せっかくの場所であるのでそれが非常に残念だ。
シャフリサブスは、ティムール城とアクサライ宮殿跡だけではなく、ここ以外にもティムールの石棺など、ほかにも見どころがある。こちらについては、また機会があれば。