ネパールの食卓といえば、
ダルバート
ですね。
ネパールの人々が毎日食している家庭料理です。
料理名というよりかは、ダル(塩味のきいた豆のスープ)とバート(ご飯)がのったプレートに、何種類かのおかずと、漬物がのった一種の定食のようなものです。
冒頭の写真が代表的なダルバート。
本当にネパールの家庭で出されたものです。
というわけで、今回のわきみちは、
ネパール山間部の酪農についての記事です。

ネパールの寺院、ボダナートについての記事です。

ネパールの山間部の村でのホームステイ体験についての記事です。

ネパール家庭のダルバート
では、これをどこで食したかというと、
ネパールの首都カトマンズの東部
ドゥリケルの近くにあるパトリケット村。
地図で見るとカトマンズから20kmちょいくらいなので、距離的には大したことはないのですが、とにかく道が悪い!パトリケット村に行くまでは山道もあるので、とにかく道の影響で時間はかかります。ネパールは、車で移動するとなるとどこにいくのも道が悪いので、想定以上に時間がかかります。
このパトリケット村でホームステイをさせていただいたときに食べたのが写真にあるダルバートです。
なので、レストランやホテルで出されるものとは違い、
本物の家庭のダルバートです。

ここがホームステイ先宅のキッチンです。かまども写真外にあるのですが、こちらの村は、家畜の排せつ物からバイオガスを作っていることもあり、コンロで調理してくださっていました。
牛の飼料になるトウモロコシも自分たちで作り、家畜の排せつ物からは堆肥を作る。トウモロコシの茎や葉などの部分も飼料として生かしたりと、完全に自給自足ができるサイクルが、それぞれの家庭内で出来上がっているのが、山にある村ならではの知恵だと痛感させれらました。

炒めている様子。ちなみに、野菜などをカットするときは、ナタみたいな包丁(?)を足に挟み、野菜の方を包丁にあててそぎ落とすようにカットしていました。

調味料。いろんな容器がありました。
最初に乗せた写真がダルバートなんですが、これをいつ食べるの?となると思うのですが、
基本毎日食べます。
日本でいう、ご飯と味噌汁的感覚?
滞在中は、基本毎日これが出ていました。
午前中に作って、それに少しおかずを付け足したり、ナンを焼いたりと、少しずつバリエーションは変わったりするところはありましたが、基本はこのダルバート。
たまに、村の中でお肉が手に入る(家畜をしめる)ときは、その肉を使ったカレーなども出していただきました。ヤギ肉のカレーが、肉の味がしっかりとしていておいしかった。
スリランカだし、カレーだし、味はかなり尖ってんじゃないの??と思うかもしれませんが、このダルバート
とてもやさしい味です。
本当に日本の家庭のお惣菜料理のような。
スパイシーでガツンとした味を期待している人には物足りないかもしれないけど。
ダルバートの食べ方
お客様に出すということなのか、スプーン・フォークは出してくださっていますけど、ネパールの伝統っぽく
手で食べました。
バートにダルをかけ、それを手で混ぜ合わせて食べます。
手で食べると、同じ食べ物でもおいしく感じる!
とかをどこかで見たようなことがったけど、たしかに、味覚・嗅覚・視覚に触覚が合わさるとなんかウマい気はするかも。

連日おいしくいただいていました。
ダルバート以外には?
朝食だけはちょっと違って、もう少し軽いものが出ていました。

その一つがナン。

もちろん手作りで、一枚一枚かまどで焼いてくださっていました。
朝食で面白いのが、たまーにトーストが出たりするのですが、

かまどでトーストします。

なんか面白い取り合わせ。
このパトリケット村、適度に伝統的な生活と、現代社会がミックスされてて面白い。
かまどでトーストもだけど、牛の乳しぼりしながらスマホしたり、水道通ってないのにWi-Fi完備の家(自分が泊まったところではない)があったり。
まあでも、ここにわざわざ泊まりに来る人はそういうことを求めているのではないんだと思うけどなあ。
ちなみに今回はダルバートの話だったけど、
もちろん、カトマンズなどの大都市街中のレストランでもだいたい食べれます。

これは、多少お高めのレストランで食べたダルバート。
基本はあんまり変わらないかなあという気もします。

これは大衆食堂で食べたダルバート。
自分で好きなものを選んで取ってこれます。
日本で食べられるダルバート
ここまでが現地ネパールの話だったのですが、
最近では日本国内でもダルバートが食べられるところをちらほら見かけます。
その中でも名前そのままなのが、
大阪の『ダルバート食堂』
オーナーさんがしょっちゅうネパールにいっていることもあるらしく、
日本にいながら本格的なダルバートが食べられます。

もう一店が
これまた大阪の『スパイス料理 ナッラマナム』

こちらは、ダルバートではないけれど、ダルバート的な様々な南インド・スリランカのカレー料理が食べられます。そのためか、ダルバート食堂よりかはスパイス感は強いかです。

訪問した時に食べた、タイプレートSP。
グリーンカレーとガパオがナイスな味わいでした。