今日は初の南米の国についてです。
なかなか日本からは行きにくいエリアである南米。わたしたちも訪れたのは過去に一回だけです。しかし、そのときには2週間ほど訪問することができたので、本当にいろいろなことに出会い、様々な発見や驚きがあったものです。
その時に訪れた国は、観光客には大人気の国『ペルー』です。
すぐさま、アレやアレなど、世界的に超有名な観光地が思い浮かんだのではないでしょうか。もちろんアレやアレには行ってきましたよ。
しかしここは『わきみち ぶるじゃらん』です。
どのジャンルでも書けると思うのですが、そこは正攻法ではいきません。
街や名所、文化や人々の生活など、いろいろと考えた中で、
今回は「食」でいくことにしました。
ペルーでは、食に関する面白い出来事が多数ありました。その数ある中からも、日本人にとってはあまり身近に馴染みのない食について書こうかと思います。
南米ペルーというと、とにかく某有名箇所がこれでもかというほどとてつもなく標高の高いところにあり、生きていくだけで平地に住むよりも厳しい条件が数多くあります。

そのため、様々な生きるための工夫や知恵を活用することで、それらを乗り越えようとしているのだなというところが見られました。もちろん、食の中にもそれらはありました。
コカ茶
そんな中でまずは、
コカ茶です。
訪問先ほとんどで出された、このコカ茶。

ペルーは標高が高いので、慣れない人たちにとっては普通に生活していることがきついです。なにせ、一番きついところではホテルそのものが4000mのところにあったりしました。
となると、慣れてない人が陥るのが
高山病
かなりきついです。とにかく、ずっと頭痛がしています。階段も3段くらい上がっただけで行きギラがしたりします。
そこで出されるのがコカ茶。ペルーでは伝統的に高山病の症状を軽減させる飲み物として重宝されているそうです。味としては、ほんのりと葉の味がするかなというような味です。そこまで強烈な味はありません。
高山病に効いたかどうかは・・・、実際の所よくわかりませんでした。
もちろん、入っているのは名前の通りコカの葉です。イメージできたと思いますが、アレです。
そのため、日本に持ち帰るともちろん捕まります。
序盤はいく先々でコカ茶が出されていましたが、成分が残らないように帰国数日前からは提供もされなかったような気がします。
ここからがメイン
ここまではペルーの特徴的な飲み物コカ茶についてでしたが、今回メインとして取り扱いたいのはある一つの料理です。
こちらは、リマの街のとあるレストランで食べたのものです。
(・・・ダチョウのオブジェ??)

それは・・・
クイ・フリトです。
?
?
?
となるかもしれませんが、まずは見てもらいましょう。

この写真の右側に写っているのがクイです。
フライドチキン?
かな??
じゃあ、全体を見てみましょう。
(ここから先は一部写真の閲覧にご注意ください。)

!!
ナニコレ!!??
明らかに鶏ではありません。
何かの生き物のフライであることは確かですが、普段見慣れているどれにも当てはまらない生き物のフライです。
はい、なんとなくイメージできたのではないでしょうか。
こちら
ネズミ類です。
正確にはテンジクネズミ科のクイです。モルモットともいわれます。
ペルーではれっきとした食用の家畜です。
元々はこんなの。

あらー。可愛らしい。
日本だとペットショップとか、一部動物園とかにいたりしますね。モルモットと触れ合いましょうなのを見たことがあります。
しかし、これが・・・

こうなっちゃいます。
だって家畜だし。食用だし。
この時レストランに一緒にいた日本人たちからは
拒否反応多数。
まあそうなるのかなあ・・・。
クイを食べてみる
自分は特にこれをみて「うわ~」とはならなかったんですよね。フライになっていることもあってか、十分に食べ物に見えました。(素焼きだったらまだ抵抗あったかなあ。)
もちろん食べましたよ。
お味はというと
鶏肉?
あっさりした鶏肉。
ホント鶏肉と言って出されても全く遜色ない味でした。
完全にフライドチキン。切り分けて、形がわからないように出されたら、食べてもわからないんじゃないかな。
でも実際はフライドクイ。
このクイですが、ペルーでは家畜の一つで、重要なたんぱく源として昔から重宝されてきたということです。高地ではたんぱく源に確保はなかなか大変なのだそうです。しかも低コレステロールで、お肉としてもかなり優秀な食材らしいです。
けっこういたるところでクイのケージを見かけたりしましたが、

私たちにはペットに見えるかもしれませんが、ペルーの方々にとってはこれは食材にしか見えてないわけですね。
しかも、現代ではこのクイ、けっこう高級な食材らしいで、いつでも気軽に捌いて食べているわけではないらしいです。
お客さんが来た時とかに振舞われる、歓迎の意を表した高級料理なのだそうです。
他の国だからこそこんな体験ができるもの旅の醍醐味ですね。
他の国に行ったら、なによりも、現地の生活を体験してみてください。
特にいつもお勧めするのですが、現地に行ったら現地の食を楽しんでください。
できればローカルな現地の一般の人々が使う食事処とかで。(慣れていない人は屋台は注意してください。)
体験することで世界は広がり、改めて自分たちの食文化を見つめ直すことができるようになりますよ。