本日は前回の”英語の距離感“の続きになります。

前回は、英語は、語彙の数や単語の形を変えることで、コミュニケーションにおける距離感を表していることについて書きました。
今回は、その補足として、英単語が過去形の形に変わることで、その単語が持つイメージが変わり、それを使った表現の方法があることについて書いていこうと思います。
以下、過去の英語学習に関する記事です。
全てに共通するのは”イメージでとらえる学習法”です。


過去形の形
英単語の過去形。中学校で習いますよね。
日本語なら大概は『~した』くらいに変えるだけで表現できる過去形ですが、英語では面倒くさかったですよね。
be→was,were
do→did
make→made
lose→lost
なんでこんなに個々の単語ごとにルールがあるのか・・・、憤りを感じていた時期もありました。
しかし、形が変わることには意味があるのですね。
過去形に変わることによる効果
距離感
単語の原形が過去の形に変わることによって得られる効果は、やはり『距離感』なのです。
原形から遠い形、これによって距離感を表すのです。
人間、遠い昔のことを話すときには、遠くの方を見るような感じで話をしますよね。
まさにその、現在から遠いところをこの過去形の形が表しているのだそうです。

過去形の距離感を使った表現『仮定法過去』
この過去形の意味が分かったことで、劇的にイメージが理解できたことがあるのです。
それは
『仮定法』
仮定法現在、仮定法過去、仮定法過去完了とある中で、仮定法過去のことです。
仮定法の中で、現在の事実とは異なる仮定を言うときにつかうのです。
高校で習うこの文法ですが、おそらく英語学習の中で最も自分で納得ができないところだったんですよね。
なぜ過去形なの??
例えば、
If I were rich I would go to Antarctica.
(もし私がお金持ちだったら、南極に行くのになあ)
つまり、仮定法過去って、できないことに対するグチなんですよね。
この文章、

なんで『過去形』なんだろう???
これが、高校生当時、全く理解できなかったんですよね。
この後、仮定法過去完了もでてきますが、

「仮定法過去が現在の事実とは異なる仮定を表し、過去形の形を用いる。仮定法過去完了はそれが過去の場合のことを表すため過去分詞の形を用いる。」

???
さっぱり意味が分かりませんでした。
過去形のイメージから考えてみると
しかし、この過去形のイメージが理解できると、この件は理解できるんです。
仮定法過去、現在できていないことに対して、やってみたい気持ちを表します。
現実ではなく、できていないことに対する希望、
今の自分から遠いところにあるのです。
だから、その事実が手元にあるイメージではなく、遠く離れたところにあるイメージ。
過去形のイメージそのものなんです。
だから、英語学習の時に『過去形』などという名前をがあるがばかりに、その言葉にとらわれてしまっていたんですね。
遠くにある、ある時点までの距離をイメージさせる言葉と理解したほうが、すっきりしますね。
仮定法過去がイメージで理解できた!
そう考えると
If I were rich I would go to Antarctica.
これが理解できるんです。
私はお金持ちじゃない
(今の自分から遠いところにある理想の自分)
+
もしそのような自分だったら、南極に行くのになあ。
(will=意思をwouldにすることで、今の自分から遠く実現可能性が遠いように感じている。)
ストンと落ちましたよねw
さあ、これで仮定法過去、怖くなくなったんじゃないですか?
使いこなせるようになるとけっこう便利なんです。
何か自分がしたいことがあるときとか、愚痴ったりとか。
日本語でも普段の会話の中でよくありますよね。
英語ネイティブの人も、もちろん同じように普段の会話の中で言っているのです。
あとはとにかく使ってみること
さっそく使っていきましょう!
やはり慣れに必要なのは意識的に使っていくことです。
自分は、普段の英会話学習の中で意識的に取り入れるようにすることで、けっこう自然に口から出てくるようになりました。
オンラインレッスンはおすすめです
英語を飛躍的に伸ばしていくために必要なことは、やはり、口から発する機会を少しでも多くしていくことです。
そのためには、オンラインレッスンおすすめです。

自分は2つのオンライン英会話でトータル7年以上、すでに30000分以上レッスンを経験しています。
それでも月5000円ぐらいから。
こんなに低価格で、これだけ回数こなせるなんて、いい時代になったものです。
以下に自分がやっているDMM英会話で、よい先生を見つけるメソッドについて記載しています。
合わせてご参照ください。
