海外に行くと困るのが、日本との連絡でした。
“でした”とあるのは、今では劇的にその状況が改善されているということです。
LINEやSKYPE、Watsapp等を使うと、国内だろうが海外だろうが、ネットワークさえつながっていれば問題なく通話できますよね。
いい時代になったものです。
海外からドキドキしながら日本に電話をかけて、恐ろしい請求が届いていたのも今は昔。
そんな便利になった通話事情ですが、自分が良く使っているサービスに050から始まるIP電話番号を取得して使うサービスがあります。
これを使うと、通常の電話番号を取得できて、尚且つ国際電話も格安で使うことができます。
また、日本国内で使っている携帯番号とリンクさせて使うことができるので、海外にいながら日本の携帯番号にかかってきた着信を受けたり、ということができるのです。
その中でも今回取り上げるのは、楽天モバイルが提供するSMARTalkです。
というわけで、今回のわきみちは、
旅先で現地のお金を手に入れるのが一番おトクなのでしょうか?

050から始まる電話番号って?
050から始まる電話番号は、電話網とインターネット網を組み合わせて電話サービスを提供するIP電話に対して割り当てられている番号です。
通常、携帯電話を契約している090~070から始まる番号がありますが、これとは位置づけが違うわけですね。
主な050番号サービス
有名なところで次の3つがあります。
これらに申し込むと、携帯電話として持っている番号に加えて、新たに050番号がもらえるのです。
050plus(NTTコミュニケーションズ)
LaLa Call(オプテージ ※関西電力系企業)
SMALTalk(楽天モバイル)
通話するときはそれぞれのアプリから通話をすることになります。
3社の比較
それでは、3社の提供サービスを比べてみたいと思います。
050plus | LaLa Call | SMARTalk | |
月額基本料 | 300円(税抜) | 100円(税抜) ※ただし、無料通話100円分付 | 0円(税抜) |
通話(同サービス間) | 無料 | 無料 | 無料 |
国内の固定電話へ | 8円/3分(税抜) | 8円/3分(税抜) | 8円/30秒(税抜) |
国内の携帯電話へ | 16円/1分(税抜) | 8円/30秒(税抜) | 8円/30秒(税抜) |
国際電話 | 国によって価格が異なる。 また、申し込み要。 | 国によって価格が異なる。 | 8円/30秒(不課税) ※32カ国地域 |
その他代表的 な機能 | 留守番電話 発信者番号通知/非通知選択 | 留守番電話 着信転送 発着信制限 | 留守番電話 着信転送 発着信制限 |
どの機能や価格を考えるかというのは人それぞれになりますが、自分が選んだときは、次の点から考えました。
・国際電話が安い。
・維持費が安い。
・着信転送機能がある。
この3つの点を満たしているサービスということで、SMARTalkを選択しました。
では、ここからSMARTalkの紹介と、その導入から使い方までを順を追って紹介していきます。
SMARTalk
SMARTalkとは
楽天コミュニケーションズが提供する、電話網とインターネットを組み合わせることで、格安な通話料を実現していますIP電話サービスです。
特徴的なのはその価格で、初期費用・月額料金・留守番電話・着信転送・着信拒否などなど全ての基本使用料が無料で使うことができます。
サービス開始時は(フュージョン時代)、IP電話システムだけの提供であり、アプリ提供がなかったため、汎用のSIPアプリなどを使う必要があったので使いにくさがあったのですが、現在は専用アプリが提供されており、簡単に使用することができます。
SMARTalk使い方
申し込み
①SMARTalk トップページ(https://ip-phone-smart.jp/)にアクセス。お申込みはこちらボタンを押し、申し込みフォームから仮登録。
仮登録したメールアドレス宛に、本登録のアドレスが届くので、本登録ページへアクセス。
②本登録をします。(本登録にはクレジットカード情報が必要になります。SMARTalkの決済はクレジットカード決済のみです。)
アプリ初期設定
③一時間ほどで、「SIPアカウント」と「パスワード」が発行されます。
マイページの「ユーザアカウント情報表示」→「SIPアカウント情報」から確認します。
(次のアプリの設定で必要になります。)
割り当てられた050電話番号もこちらで確認できます。
④アプリをダウンロードします。
iPhone

Android
⑤アプリの設定をします。

アプリを起動すると新規アカウント画面が表示されます。
マイページで確認した「SIPアカウント」と「SIPパスワード」を入力し、保存ボタンを押します。
画面が表示されない場合は、メニューボタン≡を→設定→アカウント→右下のボタン(+)からアカウントを追加します。

iPhoneの場合は、ログインが成功していると、左上の050番号が白色になると使用可能です。
Androidの場合は、緑色になっていれば使用可能です。
着信方法の設定
アプリ上で着信方法を設定できます。
メニューボタン≡を→着信
・プッシュ通知
アプリが起動していない場合でも着信しますが、応答まで時間がかかるため、留守番電話設定をしている場合は、留守番電話に切りかわってしまう可能性があります。
バッテリーの消費は少ないです。
・標準
着信の応答は早いですが、バッテリーの消費が大きいです。
・発信専用で利用する
常に着信しません。
バッテリー消費は少ないです。
その他機能の設定

スマホ上では細かな機能の設定はできません。
ブラウザで先ほど閲覧していた、マイページにアクセスします。
SMARTalkの各種設定画面です。
・着信転送
・留守番電話
・着信拒否設定
の各種設定を行うことができます。
着信転送機能

着信転送は2つから選ぶことができます。
・無条件転送
着信者が電話を受ける前に、転送を行います。
・無応答転送
着信者が設定した呼出時間、応答がなかった場合は転送を行います。
留守番電話機能

・呼出時間
何秒呼び出しを行うかを決めすます。
・メール通知
留守番電話があったかどうかをメール通知するかどうかを決めます。
録音データを添付するかどうかも決めることができます。
着信拒否機能

・非通知拒否
発信者番号通知なしでかかってきた着信を拒否します。
・指定番号拒否
拒否リストに登録した番号からの着信を拒否します。
機種変更したら?
050番号は、携帯電話・スマホそのものに括りつけられた番号ではないため、機種変更や、解約→新規契約をして、携帯電話の番号が変わったとしても、050番号は変わりません。
SMARTalkの賢い使いかた
では、最後に、050番号の賢い使い方について紹介したいと思います。
日本国内では
携帯番号を教えたくない場合に使う
ビジネスやプライベートどちらでも、携帯電話に括りつけられた番号を教えたくないときに050番号を教えます。
SMARTalkの無条件転送で、携帯番号を転送先に設定しておけば、リアルタイムで着信をすることができます。
代表番号として使う
050番号は、携帯電話に括りつけられた番号ではなく、050サービスを解約しない限り電話番号が保持されます。
そのため、連絡先として050番号を教えておけば、携帯番号が変わったとしても、同じ050番号で連絡は取り合い続けることができます。
海外では
日本で使っている携帯にかかってきた着信の転送先として使う
海外では、日本国内で使っている携帯番号は使えません。
そのため、海外滞在中は、日本国内の携帯番号の無条件転送先を050番号にしておくことで、海外渡航先でも電話を受けることができるようになります。
いかがだったでしょうか。
もちろん通話アプリを用いればもっと簡単なところはありますが、日本国内で使っている携帯番号とリンクさせた使い方をしたいのであれば、050番号を活用する選択肢は大いにアリですね。
海外でも快適な通話ライフをおくりましょう♪