1003【北海道紀行】一大ブームを引き起こしたここの製品。生キャラメルブームの去った今はどうなっているのか!?『花畑牧場』

近畿地方(Kinki)
この記事は約5分で読めます。

2000年代後半。
それまで白い恋人やロイズのチョコといった定番商品だけが前面に押し出されていた北海道のお土産業界に激震が走ります。
新参者であった、とある牧場のとある商品が驚くほどの爆発的人気を得たのでした。
その商品とは、覚えている人もいることかと思いますが、生キャラメルです。
それまでのキャラメルとは違って、生クリームを多量に用い、通常のキャラメルと比べると非常に柔らかく、口の中に入れると溶けてしまうような新しい食感が消費者の心を掴み、一躍全国的に有名な商品に躍り出ました。
その人気はすさまじく、生キャラメルの商品自体を見ることが稀なほどであり、店頭に出ればすぐに完売といったような状態にまでなっていたのでした。

そんな生キャラメルを販売したのは北海道にある花畑牧場という企業です。
タレントでもある田中義剛氏が社長及び牧場長を務めていることでも有名なこの花畑牧場。
前述したように、主力商品であった生キャラメルの人気はすさまじく、このブームによって一躍全国的に知られる企業になりました。

あれから10数年。
以前のように生キャラメルフィーバーは沈静化し、北海道のどこでも生キャラメルは簡単に手に入るようになりました。
そして、花畑牧場も、生キャラメルだけではなく、様々な商品を展開する多角的な展開をするようになったのです。
では、この花畑牧場ですが、現在はどのような状態になっているのでしょうか。
今回は、北海道の食の新興勢力、花畑牧場について調べてみることにしました。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 一時代を築いた生キャラメルを有する花畑牧場。現在はどのような商品展開をしているのでしょうか。

北海道のお土産に関する記事です。

175【北海道紀行】あの北海道銘菓工場がテーマパークに!?『白い恋人パーク』
北海道に遊びに行くとお土産に買ってしまいますよね『白い恋人』。近年はとにかくお土産の種類がバラエティ豊かなので、色々と目移りしてしまいますが、迷った挙句最終的に一箱は買ってしまうんですよね。そんな白い恋人の石屋製菓が運営する『白い恋人パーク』なるものがあるのです。

花畑牧場

花畑牧場とは北海道の南部、十勝平野にある河西郡中札内(なかさつない)村にある牧場を抱える企業です。
1992年に開業したこの花畑牧場は、開業から30周年を迎えた牧場なのですが、何しろここの牧場長が有名ですよね。
タレントの田中義剛氏によって始められたこの花畑牧場ですが、1992年の開業当時には牛一頭から始まった花畑牧場ですが、2000年後半に登場したとある商品によって爆発的に知名度が高まります。

それまでの北海道のお土産としては、白い恋人を筆頭に六花亭やロイズといったおなじみのお土産が店頭では場所を占拠し、新参者が入り込むことができない状況だったのだそうです。
しかし、殿様商売にあぐらをかいていると何かをやらかすもので。
記憶にあるかどうかですが、2007年に白い恋人を販売している石屋製菓に、白い恋人賞味期限偽装問題が発覚し、北海道から一斉に白い恋人が消え去る事態が起こりました。
石屋製菓にとっては史上最大級の禍ですが、他の新興勢力にとってはまたとないチャンスが訪れたのです。
実際、その気に乗じて花畑牧場は、かの有名な商品である生キャラメルを引っ提げて、北海道のお土産業界に殴り込みをかけます。
それまでのキャラメルとは違って、多量の生クリームを配合し、口の中に入れるとさっと溶けてなくなってしまう新しい食感を市場にもたらした生キャラメルは、驚くほどの爆発的人気を博したのです。

素材にこだわり、人の手によって一つ一つ作られる生キャラメルは、生産できる量に限りがありました。
そのため、
どこに行っても生キャラメルが手に入らない。
入荷しても、人が殺到し実物すら見たことがない。
一度に購入できる戸数が制限される。
パクリ商品の登場。

こういった事態が発生してしまったのです。
しかし、これによって花畑牧場の知名度は一気に跳ね上がったのでした。

そんな生キャラメルフィーバーですが、現在では落ち着いており、北海道のいたるところで簡単に購入できるようになっています。
しかし、花畑牧場の展開は生キャラメルだけに終わりませんでした。
生キャラメルの新しいフレーバーの商品をはじめ、生キャラメルとコラボし
た商品など、その商品の幅を広げていきました。
さらには、チーズもこの花畑牧場のウリであり、品質の良いチーズは農林水産大臣賞を受賞しているものもあります。

また、花畑牧場の主力商品は生キャラメルをはじめとしたスイーツ関連だけではありません。
ホエー豚もその主力商品であり、東京にも進出を果たしています。
その経営方針がアイデア満載であり、様々な企業とコラボレーションした新しい商品開発が次々と行われており、今もなおその名前を聞かない年はないのではないでしょうか。

現在花畑牧場から販売されている商品には以下のようなものがあります。

<生キャラメル>
・プレーン味
・メロン味
・イチゴ味
・プレミアム極
※プレーン・メロン・極には常温タイプも販売されています。

<スイーツ>
・カタラーナ
・カッサータ
・ガトーショコラ
・ラクレットチーズケーキ
・エッグタルト

<チーズ>
・モッツアレラ
・ブラータ(生モッツアレラ)
・カマンベール
・カチョカヴァロ
・リコッタ
これらの一口タイプなども販売されています。

<ホエー豚>
・ホエー豚ジンギスカン
・ホエー豚豚丼
・スモーク生ハム
・スモークベーコン
・スモークロースハム

いかがだったでしょうか。
一時期に比べると名前を聞かなくなったなあという感じもする花畑牧場ですが、その商品ラインナップは拡張され、今もなお様々な商品展開で消費者に驚きを与え続けてくれています。
抜群の知名度を獲得した花畑牧場の商品は、北海道に行かずともオンライン通販でも気軽に手に入れることができるようになりました。
まだ試したことがない!というようなときには、まずはオンラインから気軽に試してみてもいいかもしれませんね。