1006【京都紀行】伝統ある京都最大の茶の産地。広がる大迫力の茶畑『和束 石寺の茶畑』

近畿地方(Kinki)
この記事は約4分で読めます。

京都といえばお茶を思い浮かべますよね。
お茶だけではなく、それを利用した抹茶スイーツなど、京都では一度は味わっておきたいものが盛りだくさんです。
しかし、京都駅を中心とした、観光客がたくさん押し寄せるいわゆる京都だけを見ていたのであれば、京都ってお茶が有名だけど、どこで作ってるの??となるのではないでしょうか。
お茶だから、やっぱり宇治じゃないの?と思うかもしれません。
確かに宇治もそうなのですが、実はまだまだ隠されたお茶の産地があるのです。

そんな京都のお茶文化を支える一つの町が、京都駅から南東に20kmほどのところにある山間部にある町、和束町です。
この和束町に行ってみると、山の傾斜に沿ってお茶畑が眼前に広がります。
その光景はまるで空までは畑が続いていくかのような館管区になるほど美しく、京都府指定の景観資産『日本茶800年の歴史散歩 和束町の茶畑景観』として初めて指定された光景でもあるのです。

そんな和束町の中でも最も有名な場所が今回紹介している石寺の茶畑です。
和束町の中でも最も西側に位置するこの場所の茶畑は、早場と呼ばれ、4月下旬ともなると茶摘みの始まる場所なのです。
今回はそんな和束町を代表する茶畑が広がる石寺の茶畑について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 京都のお茶の産地和束町の中でも最も有名な石寺の茶畑。この風景は、京都に来たからには必見の場所だったのです。

京都に関する記事です。

1167【京都紀行】大正時代に建設されたレンガ造の水力発電所『関西電力 大河原発電所』
レンガ造りでどこかヨーロッパ風の雰囲気を感じる建物。年季を感じるなあと思うこの建物は実際、1919年という100年以上前に建てられた建物なのです。その建物とは、関西電力が運営する大河原発電所といいます。
1105【京都紀行】京都ラーメンの一つ、濃厚色醤油ラーメンの元祖『新福菜館』
京都ラーメンなのですが、今回紹介しているのはこの京都醤油ラーメンを提供するお店の最古参の一つ、新福菜館なのです。戦後直後に始まったとされるこの新福菜館なのですが、その見た目はびっくりするほど真っ黒。京都でこれほど真っ黒な食べ物に出会うとは・・・と思えるほどの色合いなのです。
895【京都紀行】ここが京都を代表するお茶の産地だ『道の駅 お茶の京都みなみやましろ村』
京都といえば、お茶というイメージがありますよね。しかし、京都でお茶を作っているお頃ってどこなの?となりますが、京都の南にある京都の中でも唯一の村がその場所なのです。そこを南山城村といいます。そんな京都唯一の村にあるのが道の駅 お茶の京都みなみやましろ村なのです。
889【京都紀行】淀川につながる名張川・木津川の境にあるアーチ型ダム『高山ダム』
今回は京都の南にあるとあるダムについてです。京都でも広大なお茶の産地の京都府南山城村。素朴なお茶畑と、シイタケで有名なこの村には、1968年に巨大なダムが建設されました。そのダムは高山ダムといいます。
684【京都紀行】白い砂浜の広がる美しい砂州。股のぞきから見える天に架かる橋のような光景が有名な『天橋立』
京都府北部、日本海岸まで行ってみると、京都のもう一つの魅力を語ってくれる見どころがあります。そこは、天橋立という場所です。ここは砂州と呼ばれる地形の場所なのですが、その素晴らしい景観から、日本三景の一つとしても有名なところなのです。
630【京都紀行】かつての梅小路蒸気機関車館。しかも戦時中は、とんでもない標的にされかけたことも…『京都鉄道博物館』
今回紹介している鉄道博物館は、そんな中でも比較的新しい施設である京都鉄道博物館について紹介していきたいと思います。比較的新しいということなのですが、2015年の開館なのです。 ただし現在の京都鉄道博物館は、もともとここにあった蒸気機関車の博物館を拡張する形で開設されたものなのでした。
297【京都紀行】明智光秀によって統治され、今も数々の言い伝えの残る『福知山城』
このドラマの影響で、明智光秀にまつわる城がにわかに注目を集めてきましたね。ドラマの中でも登場した坂本城をはじめ、明智光秀に関係する城はいくつもあります。その中でも、明智光秀が武功をあげた丹波攻め、その平定後に築城された城として、福知山城があります。
237【京都紀行】京都といえば京都駅を起点にしてが一般的ですが、こちらを起点にしても抜群なのです『宇治』
宇治といえば絶対に外せないのが、十円玉にも表されている平等院鳳凰堂ですよね。それ以外にも、博物館や寺社仏閣、さらには宇治ならではの食など、京都駅近辺以上に見どころの多いところなのです。今回は、宇治の中でも平等院鳳凰堂と寺社、博物館を中心に紹介していきたいと思います。
198【京都紀行】歴史の中心にある町で、幕末の大事件の舞台『二条城』
京都御苑の南西に位置するのが、江戸幕府徳川家康の命によって建てられた二条城(元離宮二条城)です。場所的に、朝廷を睨む位置であったかのような二条城ですが、なんとこちらは、幕末のあの歴史的な出来事の行われた場所なのでした。
179【京都紀行】"いただきます"は何のため?命を知る体験『京都市中央食肉市場』
今皆さんが食べている焼肉、ハンバーガー、ソーセージなどなど。みなさんが食べているお肉は、元は何だったのでしょうか?そのお肉が元々は命あるものだったで、どこまで理解できますか?今回紹介する『京都市中央食肉市場』は、食べ物を通して"命"を学ぶことができる施設なのです。

和束 石寺の茶畑

京都府和束町にある石寺の茶畑は、京都府によって初めて景観資産として指定された美しい茶畑の風景です。
それもそのはず、和束町では京都府内で生産されている約4割を生産しているほどのお茶の産地なのです。
和束町がお茶の産地であるのは、その土地に特徴があります。
山間部にあり、寒暖差が激しいこの地域ではお茶がよく育つ条件の一つである霧がよく発生するため、良質なお茶の生産にぴったりな場所なのです。

そんなお茶の生産盛んな和束町内でも西側に位置するこの石寺の茶畑は、和束町内でも最も早く暖かくなることから『早場』と呼ばれており、四月下旬にもなると茶摘みが始まり、その様子も見ることができます。
見渡す限りの小高い山々の斜面に広がる茶畑は、空と雲を背景に美しい緑色の茶畑が広がり、まるで天空にも続いていくように連なっており、茶畑が多く広がる和束町の中でも最も有名な光景でもあります。

なお、石寺の茶畑では、冬の厳しい寒さを乗り越えた茶畑に、春になると美しい桜並木が加わって、ピンク色の桜の木々と茶畑の緑色のコントラストが美しい何とも言えない景色を味わうことができます。

この石寺の茶畑には一軒のカフェがあります。
dan dan cafe』という名前のこのカフェは、まさしくこの美しい茶畑の景色を見ながら食事を楽しむように造られたカフェであり、食事だけではなく、和束のお茶を使ったメニューなども充実しており、石寺の茶畑を訪れた旅人をいつでも快く迎え入れてくれます。
特にここで味わいたいのは、抹茶を使ったスイーツの数々。
ここでしか味わえない抹茶の美味しさを堪能できるメニューとなっています。

和束町には石寺の茶畑だけではなく、さらに登った先にある白栖(しらす)・撰原(えりはら)の茶畑
和束町の中部にある原山の茶畑や、東部にある釜塚の茶畑など、それぞれ特徴のある茶畑がまだまだ広がっています。
一つの小さな町ではありますが、茶畑の様々な表情を楽しむことができる隠れた名スポットとなっているのです。

アクセス

JR関西本線の加茂駅から車で15分ほどで到着します。

和束 石寺の茶畑へ行ってみた

それでは、和束 石寺の茶畑へ行ってみましょう。

石寺の茶畑に到着しました。
ここは、京都府指定の景観資産『日本茶800年の歴史散歩 和束町の茶畑景観』として指定されています。
それではこの場所から見える光景を見てみましょう。

いかがでしょうか。
周囲の斜面一面に茶畑が広がります。
どこもかしこも茶畑。
これほど見ていて美しさを感じる畑というのもなかなかないのではないかと思います。

別角度から見てみました。
こちらもこのような光景です。

遠くばかり見ていましたが、すぐ間近まで茶畑は広がっています。

いかがだったでしょうか。
和束町の石寺の茶畑の風景を見ると、京都が巨大なお派の産地であることが分かるのではないでしょうか。
今回の写真は、秋ごろの写真です。
茶摘みの始まる4月下旬ごろにはどのような光景を撮影することができるのでしょうか。
再び、そのシーズンになればこの場所を訪れてアップデートしたいと考えています。