1022【奈良紀行】大峯山の登山口にあり、数々の登山者の疲労回復に利用された『洞川(どろがわ)温泉』

近畿地方(Kinki)
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日本各地様々な温泉地がありますが、奈良県にも数々の温泉地があります。
有名なところだけでも30か所を越えるほどある奈良県の温泉地。
それらのすべてを巡ってみたいものですよね。
有名なところであると、
十津川温泉
かしはらの湯
吉野温泉
信貴山温泉
奈良健康ランドの大和温泉
などなど。

調べてみると数多くの温泉地があることがわかります。
そんな奈良県の温泉地の中でも、トップクラスに有名な温泉地が今回紹介している洞川温泉です。

どうがわ?
ではなく、
どろがわ
と読みます。

洞川温泉は奈良県吉野郡の天川村。
かつて大和国と呼ばれていた場所にある温泉なのです。
この温泉地なのですが、歴史ある温泉旅館がまだまだ現役で軒を連ねる温泉街となっています。
そこには数々の土産物屋や、観光スポットも集まっており、多くの人々に利用されている場所となっています。

これまでに当ブログでも紹介してきた、五代松鍾乳洞やごろごろ水の採水場などもこの近辺にある観光地です。

今回はこの洞川温泉について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • かつては修験者たちや参詣者たちで賑わった歴史ある温泉地である洞川温泉に行ってみよう。

奈良県に関する記事です。

1056【奈良紀行】川遊びも存分に楽しめる老舗のキャンプ場『ごりょう橋キャンプ場』
和歌山は九度山町。高野山を開いた空海が、この九度山に住んでいた母に、月に9度会いに来ていたことからその名前がついた町です。また、戦国の時代には、真田昌幸・幸村親子が、関ヶ原の戦いの後幽閉された町としても有名です。そんな自然あふれる町の山間部に、60年以上続く老舗キャンプ場があります。つい最近まではどーむびれっじと呼ばれていたキャンプ場なのですが、現在はごりょう橋キャンプ場といいます。
1041【奈良紀行】奈良県黒滝村の入り口、なぜかこの辺りにに使わない建物が特徴の『道の駅 吉野路黒滝』
建物が特徴であるだけではなく、ここにしかない施設も設けられているのです。なんといってもこの黒滝村。コンビニエンスストアがないんです。一軒も・・・。そんな村の中で唯一コンビニエンスストアがあるのがこの道の駅 吉野路黒滝なのです。そしてもちろん村野特産品を販売する物産販売所も。今回はこの道の駅 吉野路黒滝について紹介していきたいと思います。
1038【奈良紀行】令和の現在になっても、この先の参道は女性は入ることができない『大峰山 女人結界門』
このご時世で!!?たしかに、この女人禁制の場は、多くの物議をよんだものであるのだそうです。しかし、受け継がれてきた宗教的理由から今もなお女性は立ち入ることができなくなっています。そんな女性がそれより先まで立ち入ることができない結界の部分にあるものが設置されています。それが大峰山 女人結界門といいます。
1033【奈良紀行】テントサイトだけではなく、バンガローでも自然を感じられる『フォレスト・イン洞川キャンプ場』
奈良県の天川村。自然から歴史的なものまで様々な楽しみ方があるこの場所に、老舗的なキャンプ場があります。そのキャンプ場とは、フォレスト・イン洞川キャンプ場といいます。奈良の奥地にあるこの天川村のキャンプ場。何といってもあふれるばかりの星空を楽しみ、これまた有名な湧き水で食事を作り。キャンプ前後には様々な観光名所を楽しむ。一粒でなんどでもおいしいようなキャンプ所なのです。
1019【奈良紀行】この水を求める人がひっきりなしにやってくる。五代松鍾乳洞モノレール前乗り場にある『ごろごろ水』
奈良県吉野郡、天川村にある洞川(どろがわ)温泉。雰囲気の良い温泉郷を抜け、大峰山の登山口に至る参道沿いに、以前紹介した五代松鍾乳洞へ行くためのモノレールがあります。このモノレール乗り場の目の前には、多くの人々がひっきりなしに訪れる場所があります。よくよく見てみると、車で乗りいれてきて、多くの人々はポリタンクを大量に持ち込んでいます。ここは湧水の採水所なのです。
1017【奈良紀行】あれ??ここが寺??素晴らしいバラ園がある奈良のお寺『霊山寺』
奈良県のお寺の中で、今回紹介しているお寺もまあ規模が大きいお寺です。そのお寺の名前を霊山寺(りょうせんじ)といいます。このお寺、非常に規模が大きいのもそうなのですが、個々がお寺であることに似つかわしくないとある施設があることでも有名なのです。
1010【奈良紀行】びっくりするほどの傾斜の中をゆっくりと進む『五代松(ごよまつ)鍾乳洞モノレール』
ごろごろ水の採水場の前にあるのが、五代松鍾乳洞と呼ばれる鍾乳洞です。この2つの鍾乳洞ですが、隣接している道路から、険しい斜面を登って行って初めて探索することができる鍾乳洞です。そのような立地のため、どちらの鍾乳洞にもその斜面をグイグイ登っていってくれるモノレールが備え付けられているのです。
994【奈良紀行】紅葉も美しく、一般公募で決まった"まほろば湖"をかかえる『初瀬(はせ)ダム』
今回は奈良県にあるダムの記事です。奈良県桜井市にあるダム、初瀬(はせ)ダムは、最終的に大阪を通り、大阪湾に流れ込む大和川の上流部に建設されたダムとなっています。このダムが設けられたのは、多目的用途のために造られたダムとなっており、建造されてから45年以上人々の生活を支え続けています。
966【奈良紀行】大迫力の放水の様子を下から見上げることができる『天理ダム』
大迫力のダムを下から見上げたいなあ。日本国内にダムは数あれど、間近にしたから見上げられるようなダムというものもそうあるわけではありません。ところがあるところにはあるものです。今回紹介している天理ダムは、奈良県の天理市にあるダムです。
945【奈良紀行】農業用貯水のために作られた大和川水系のダム『白川ダム』
ダムには様々な理由があって作られます。今回紹介している奈良県にある白川ダムもこういった目的をもって造られたダムです。このダムは、元々の用途に加えて、新たな用途を付け加えるために改良工事が行われて現在の形に至っているダムとなっています。
926【奈良紀行】大和川水系のダム。奈良市街からすぐそばにある『岩井川ダム』
奈良の市街地からわずか2km弱。奈良の街を間近で守るためのダムがあります。そのダムとは、岩井川ダムといいます。まだ完成して20年も経っていない比較的新しいダムなので、そのコンクリートの外観も非常に美しいダムとなっています。
910【奈良紀行】奈良でもやります、ダムシリーズ。初回はこちら『布目ダム』
奈良県奈良市。中心部である奈良駅から東に15kmほどの場所にあるのが今回紹介している布目ダムです。淀川水系の木津川につながる布目川に設けられたダムであり、木津川上流ダム群の中では、竣工から30年ほどとまだ比較的新しい部類のダムです。増え続けていた関西圏の水需要を満たすために非常に重要な拠点にあるダムなのです。
889【京都紀行】淀川につながる名張川・木津川の境にあるアーチ型ダム『高山ダム』
今回は京都の南にあるとあるダムについてです。京都でも広大なお茶の産地の京都府南山城村。素朴なお茶畑と、シイタケで有名なこの村には、1968年に巨大なダムが建設されました。そのダムは高山ダムといいます。

洞川(どろがわ)温泉

奈良県吉野郡天川村。
そこには大峰山や山上ヶ岳、稲村ヶ岳といった登山口となる高地の山里があります。
ここは洞川(どろがわ)温泉といい、奈良県の中でも最もと言っていいほどの有名温泉地です。
ここは先にも述べたような山々の登山口となっているところであるため、古くから多くの人々が行き交う場所だったのです。
この中でも大峰山は女人禁制(※なんと今でも!!)の修験の場であり、そこを目指す修験者たちや、参詣者たちがひと時の休息を得られる門前町として、かなりの賑わいを見せていたのだそうです。
そういった歴史的な経緯があって、温泉街が出来上がったのですね。

現在でも純和風の木造でできた旅館や民宿などが何件も軒を連ねています。
また、参道にはお土産屋も立ち並び、この地域で古来から伝えられてきた医薬品である陀羅尼助丸を製造販売しているお店も立ち並んでいます。

このように一大温泉郷を形成している洞川温泉ですが、ここを訪れてきた訪問者たちが気軽に温泉を楽しめるように、村営の洞川温泉センターも設けられています。
吉野杉をふんだんに使った何とも落ち着く温泉施設であり、内湯と露天風呂とが設けられているのです。

この周囲には多くの観光地があります。
当ブログでも紹介した五代松鍾乳洞や、ごろごろ水の採水場、フォレスト・イン洞川キャンプ場も近隣2kmほどの場所にあります。
他にも面不動鍾乳洞や、大峰山の入り口である女人結界門も4kmほどの場所にあり、車で訪れると多くの観光スポットを巡ることができてしまうのです。

しかし、冬期は注意が必要です。
標高約820m余りの高地にある場所であることから冬期の間は厳しい寒さに襲われることから、まさしくその環境そのものが修験そのものになる厳しい環境なのです。

アクセス

近鉄下市口駅からバスで約1時間、洞川温泉停車場で下車すると到着です。

洞川(どろがわ)温泉へ行ってみた

それでは、洞川(どろがわ)温泉へと行ってみましょう。

山上川に沿って数百メートルの規模で様々な施設が立ち並ぶ洞川温泉郷。
様々な旅館や民宿、土産屋などが軒を連ね、この辺りに訪れると一気に温泉街の雰囲気で溢れます。

ただし、今回は写真の掲載はありません。
その洞川温泉郷の中でも最も南の端にあるのが、村営で経営されている洞川温泉センターです。

同じく村営の広い駐車場に車を停めて、目指すは吉野杉でできた素朴な雰囲気をもつ施設、洞川温泉センターです。
洞川温泉の泉質は、弱アルカリ性単純泉、無色透明の温泉です。

神経痛や筋肉痛をはじめ、関節痛や消化器病、冷え症といった様々な効能があるといわれており、訪れる人々が後を絶ちません。
大人は700円で、子どもは200円で入浴することができます。
水曜日は毎週定休日なので注意が必要です。

中では内湯と露天風呂のどちらも楽しむことができ、小さいですが休憩スペースも設けられています。
ただ、それほど大きな施設内ではないので、多くの人々が殺到するとなかなかに込み合うかもしれません。

いかがだったでしょうか。
今回は写真を掲載していませんが、立派な温泉街があることからお土産散策がこの洞川温泉では楽しむことができます。
奈良県の名産が数多く手に入るので、時間を忘れてお土産散策ができることでしょう。
歴史と由緒ある伝統的な温泉街を気軽に楽しんでみませんか。