奈良県の天川村というと、美しい自然と共に数々の観光スポットが集まっている場所でもあります。
これまでも紹介してきた洞川温泉をはじめ、キャンプやハイキングにもピッタリな場所ということで、多くの人々から親しまれている場所です。
そんな天川村には、自然がつくりだした神秘的な観光地があるのです。
それこそが鍾乳洞なのです。
天川村には2つの有名な鍾乳洞があり、それらを探索することができてしまうのです。
一つは面不動鍾乳洞であり、もう一つが今回紹介している五代松(ごよまつ)鍾乳洞なのです。
どちらも山の斜面を登った先にある鍾乳洞なので、歩いてそこまでというのはできなくはないのですが、なかなかにこたえます。
そこで、どちらの鍾乳洞にも急斜面をグイグイ登っていくモノレールが設置されているのです。
では、その急斜面を上るスリリングなモノレールの先にある鍾乳洞とはどのような場所なのでしょうか。
今回は、この天川村の鍾乳洞のうち、五代松(ごよまつ)鍾乳洞について紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
奈良県に関する記事です。













五代松(ごよまつ)鍾乳洞
五代松(ごよまつ)鍾乳洞は、奈良県の天川村にある鍾乳洞です。
奈良県の天然記念物にも指定されているほどの有名な鍾乳洞なのです。
子の鍾乳洞が発見されたのは、昭和4年のこと。
その後、ここの名称にもなっている赤井五代松翁によって十数年の年月と私財を投じされて整備され、今のような観光地として開かれた鍾乳洞となっています。
この五代松鍾乳洞の前には、有名な湧き水であるごろごろ水の採水場があります。
このごろごろ水が湧き出るもとにあるのがこういった鍾乳洞でもあるのです。
現在人が入ることができるのは80mほどですが、一説には2km超もの長さがあるのではないかと言われている五代松鍾乳洞なのです。
ここを長い年月をかけて通り湧き出してきたのがごろごろ水でもあるのです。
赤井五代松翁がこの鍾乳洞を発見したのも、ごろごろ水がどこからやってきているのか、そういった子ども時代の壮大な興味関心が、発見という結果に結びついたからなのでした。
中にはどれだけ時間を書ければここまでの大きさに育つのか想像もつかないような鍾乳石が連なっています。
100年かけても1cmほどしか成長しないといわれている鍾乳石。
そんな鍾乳石が、数十センチから数メートルもの大きさに育って、私たちの目の前に現れるのです。
その中でも最大の脊柱である大黄金柱と呼ばれるものは8mもの大きさにまで達します。
まるで別世界のような神秘的な光景が眼前に広がる洞内。
様々な鍾乳石には、それぞれどのように見えるかで名称がつけられたりしています。
この鍾乳洞が発見されてからまだたかだか100年。
ここまでの鍾乳洞ができあがった悠久の年月の長さを考えると、その驚くほどの長さには驚かされますね。
アクセス
近鉄大阪線長谷寺駅から北に1.5kmほどの上りの先にあります。
五代松(ごよまつ)鍾乳洞へ行ってみた
それでは、五代松(ごよまつ)鍾乳洞へと行ってみましょう。

五代松モノレールで鍾乳洞前駅にまで到着。
細い山道を少し進みます。

鍾乳洞内はヘルメット必須です。
かぶらないと頭部打撃必至です。


歩いた先に一つの小屋があります。
ここに案内の方がいますので、そろったら鍾乳洞内出発になります。
なお、案内人なしで洞内には入れません。

鍾乳洞内に入ると早速このような場所が。
ライトアップされているわけですが、ひんやりとした鍾乳洞内は神秘的な雰囲気が漂います。

それでは洞内を進んでいきます。
中にはかがまないと進めないようなところも。
また、ところどころ、色々な名称がつけられています。

ここは下半身の柱というようです。
たしかに!!

子育て観音です。

見事な鍾乳石が連なっていますね。

こちらは白龍の滝。

藤の棚です。
たしかに藤棚に見えますね。

蛸の石旬というそうです。
石旬というのは、洞窟の天井の水滴から析出した物質が床に蓄積して、たけのこのように上に伸びたものなのだそうです。

左側が白鶴の姿。
中央が千成瓢箪。
右側が大日如来といいます。
壮大な名前が付けられていますね。

鷲の大鍾乳石。
これを見てよく思いつきますね。

鍾乳洞内の大空間です。
わずか80m足らずの行程ですが、見どころは多いです。

というわけで出口です。
つかの間の探検隊気分でした。

帰りもモノレールは使えますが、徒歩で降りてもそれほど大変ではありません。
歩いてみると改めてすごい傾斜角だなあ、と感じさせられます。

山麓のモノレール駅に降りてきました。
ここまで10分ほどでしょうか。
いかがだったでしょうか。
奈良県の奥地に、このようなスポットがあるとは驚きでした。
モノレールの造りや鍾乳洞の案内システムなど、多くの人が殺到するとさばけないだろうなあと思われる五代松鍾乳洞。
人がまばらな時期や時間帯などを狙って訪れることがおすすめですね。