ほんとに大阪は、ここ十数年でスパイスカレーの街となってしまいました。
ありとあらゆる場所にスパイスカレーの店ができ、毎年のように新しい店が参入していっている反面、淘汰されていくのも早いスパイスカレーの激戦区です。
そんな大阪の中でも、人気のあるカレー店が密集している地域はいくつかあります。
スパイスカレー発祥の地でもある北浜。
そこから南に行ったところの堺筋本町から本町にかけてのエリア。
北であれば天満や肥後橋といったあたりも増えてきています。
さらにウラ谷四と呼ばれている谷町四丁目近隣エリアや、谷町六丁目エリアも非常に盛り上がってきています。
そんなスパイスカレー全盛の大阪にあって、強固な地位を築いているとあるカレー店があります。
それが谷町六丁目にあるカレー店、らんらんルーです。スパイスカレーも取り扱っているこちらのお店なのですが、メインは欧風カレーの店。
しかし、元々イタリアンのシェフだッという店主が作るカレーは極上そのもの。
カレーはここまでその味を昇華できるのか、と感じさせられるほどのカレーなのです。
今回はこの欧風カレーを主に取り扱っている洋食カレーの店、らんらんルーについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
大阪のカレー店の記事です。












らんらんルー
らんらんルーは、大阪の谷町六丁目にあるカレー店です。
こちら、欧風カレーを中心に取り扱っている店なのですが、なんとスパイスカレー好きにはバイブルとしてあたりまえの存在である『究極のカレー』。
これの2022年版で欧風カレー部門準グランプリを獲得したお店なのです。
これは行ってみるしかないですよね。
非常にかわいらしくこじんまりとしたお店は、ついつい入ってしまいたくなるような外観です。
店内に入ってみると、これまたかわいらしい店内なのですが、気になるのは・・・
ドラクエグッズ多くない??
ということですw
個人的にはこのセンス・・・大好きですw
そして、ここのウリは、なんといってもイタリアンカレーだということ。
元々イタリアンのシェフだった店主によってイタリアンとカレーがフュージョン!!
イタリアンではありとあらゆる料理のベースになってくるトマトをふんだんに利用した、らんらんルー独自のイタリアンカレーが誕生したのです。
そのためメニューにはアラビアータやボロネーゼといった名前があるのですね。
そのため、らんらんルーのカレーに使われているトマトもイタリアトマトであり、日本のトマトよりもうまみと甘みがたっぷりと詰まったトマトになっています。
しかし、らんらんルーのカレー。
その半分をトマトが占めているそうなのですが、そこまでトマトの自己主張は強すぎません。
しかし、自己主張をしないトマトが、やはり裏ではしっかりと全体の味わいを支えているのです。
「トマトがたくさんとなると、ああたぶんあんな味わいね~。」
と考えていくと、かなりいい意味で裏切られることでしょう。
むしろ、
「こんな風にトマトって使えるのか!!」
と、新たな発見をさせてくれるのです。
そんなじっくりと煮詰めて作ったトマトソースと、肉のうまみたっぷりな牛筋ペースト。
そして牛カルビからとったスープなど、カレーのベースとなる下準備がしっかり行われます。
それらにさらに材料が加えられ、なんと3日間じっくり煮込んで作られたらんらんルーのカレー。
美味しくないわけがないでしょう。
アクセス
地下鉄谷町線、谷町六丁目駅から徒歩3分ほど行ったところにある空堀商店街内あります。
らんらんルーに行ってみた
それでは、らんらんルーに行ってみましょう。

こちらがらんらんルーのお店です。
新空堀ビルの一階であり、元々はスーパーの調理加工などを行っていた場所です。
こじんまりとはしていますが、そこそこ奥行きはあります。

こちらはごろっとカルビのカレーです。
とにかく肉を味わいたい!という気分だったのでこちらをチョイス。
非常に食べ応えのある一品です。

そしてこちらがここの名物の一つでもあるふわとろオムカレーです。
その名に違わず、ふわっとしたとろけるような半熟オムレツの乗ったカレー。
バターと生クリームたっぷりであり、人気があるのもうなずける一品です。
これら以外にも煮込みハンバーグのカレーや、アラビアータとシンプルのあいがけカレー、ボロネーゼのカレーなどなど、試してみたい味がたくさん。
そこに加えて月替わりのカレーがあったりと、何回訪れればいいか困ってしまいますね。
こういった味わい深いカレーの数々も、しっかりと時間をかけて作っているスープやソース、独自のスパイス配合などの基本の上に成り立っているのですね。
店主の腕が随所に見えるお店でした。
いかがだったでしょうか。
欧風カレーは最近はあまり食べに入っていなかったのですが、やはり安心できるカレーなのだなあと改めて感じさせられました。
イタリアンとカレーという創作カレーがメインなこのお店。
やはりプロが作ると料理もプロになってしまうのですね。
カレーの奥深さをまだまだ感じさせてくれるお店なのでした。