今回紹介しているのは北海道のとある道の駅です。
2021年オープンということで非常に新しい道の駅なのですが、また不思議な名前をしています。
北海道内の道の駅は、不思議な名前をしているところが多いなあという気がしますが。
その道の駅の名前を、道の駅 羊のまち 侍・しべつといいます。
士別市というと、北海道中部の大都市である旭川からさらに北に行ったところにある町です。
そして、羊のまち、というのは何となく羊が有名なんだろうなあというのがうかがえますよね。
実際、地域のブランド羊肉を有するなどして、それを前面に押し出した食の名物をもつ町なのです。
ところが、そこにさらに『侍』とついているのですが、こちらは一体どういった意味があるのでしょうか。
侍がいたことで有名なのでしょうか??
しかし、よくよく調べてみると、そういった意味ではないようなのです。
名前からも興味がそそられる道の駅ですよねえ。
実際に侍がいたから『侍』ではないのであるとすれば、一体どういう意味があるのでしょうか??
そういった名前の秘密もさることながら、この道の駅ならではの魅力もたくさん。
今回はこの北海道にある道の駅 羊のまち 侍・しべつについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
北海道北部の記事です。









道の駅 羊のまち 侍・しべつ
道の駅 羊のまち 侍・しべつは、北海道の北部、士別市にある道の駅です。
2021年に誕生したばかりの比較的新しい道の駅なのですが、士別市の新たな観光スポットの一つとして注目されている道の駅でもあるのです。
それはそうと、また非常に個性的で特徴のある名前だとは思いませんか。
まず最初に”羊のまち”というのは、その名の通り予想できますよね。
北海道の名物食といえばジンギスカンがありますよね。
羊の肉を独特な鍋で焼き、甘辛い味付けがされたあの焼肉です。
ところが、北海道のジンギスカンで使われている羊肉は、そのほとんどがニュージーランドなどの海外からの輸入ものなのだそうです。
その率は99%とのこと。
その残りの1%未満の羊肉が、国内産なのです。
そんな希少な国内産の羊肉。
この士別では、地域ブランドの羊肉である『士別サフォークラム』があるのです。
冬になると氷点下30度にもなる反面、内陸地域ということで夏場には非常に暑くなるこの士別という場所。
その士別にゆったりとくらしているのが、約700頭のサフォーク羊というイギリスサフォーク地方原産の羊なのです。
このサフォーク羊なのですが、これほど気候条件の厳しい場所で生活しているのであることから、さぞかし様々な条件に耐性の強い羊かと思いきや、厚さや湿気に弱かったり、繁殖力もそれほど強くないなど、羊の中でも非常にその育成に手間やコストがかかってしまう羊肉なのです。
しかし、手間がかかったとしても高い品質を持つサフォーク羊を手間暇かけて飼育できるノウハウを作り上げた士別。
そんな、もはや幻ともいえる羊肉を食べることができるのが、士別市であり、この道の駅 羊のまち 侍・しべつなのです。
道の駅にあるレストラン武士では、この羊肉 士別サフォークラムを用いたメニューを提供しています。
また、道産牛肉を用いたメニューも大充実。
このレストランに行くこと自体が旅の目的になりそうですよね。
また、道の駅の中には士別市の特産品や名産品を販売するアンテナショップがあります。
ここでも、士別名物の士別サフォークラムや、地元の野菜などの特産品も手に入れることができるのです。
もちろん道の駅なのでインフォメーションで士別市の観光情報を得ることもできますし、カフェ・交流スペースが設けられていることから、地域の人々と観光客とが交流の場として利用することができます。
さて、道の駅にある”侍”なのですが、この由来は何なのでしょうか。
北海道といえば、明治に入り、武士の時代が終わった新たな時代に職を失った武士たちが北海道に渡り、開拓にも携わったという話も聞いたことがあるのですが、その話は全く関係ない模様。
実は、北海道には”しべつ”という地名が2つあるのです。
それは士別と標津なのです。
そこで、こちらの士別は”士”という、武士の士という文字がついていることから、そこから武士=サムライということでサムライ士別と呼ばれるようになっているのだそうです。
実は、そこに意味はあまりなかったのですね。
アクセス
宗谷岬から20kmほど南下した、国道238号線沿いにあります。
道の駅 羊のまち 侍・しべつへ行ってみた
それでは、道の駅 羊のまち 侍・しべつに行ってみましょう。

けっこう町中にある道の駅です。
しかし、それでも大きな駐車場を抱えるこの道の駅。
そのあたりは北海道なんだなあという感じがしますね。

こちらが道の駅 羊のまち 侍・しべつです。
2021年オープンの道の駅であるため、非常に新しくきれいな建物ですね。
まあまあコンパクトな建物ではありますが、この中に販売店やレストランなどの施設が集まっています。
いかがだったでしょうか。
今回は北海道の士別市にある道の駅を紹介してきました。
ジンギスカンが有名な北海道ですが、そこで使われる羊肉は実は輸入が多いんですよ!と聞いたことがあったのですが、この士別市ではしっかりと羊肉についても地産地消を実現しているのですね。
それを道の駅の名前にまで持ってくるほどの自信をもったこの士別市の名物。
ぜひ、この道の駅に訪れて試してみたくなりますね。
また、北海道北部を移動する際にもお世話になりそうなこの道の駅。
広大な北海道を旅する人にとっては、とてもありがたい存在なのです。