109【台湾紀行】旧台中神社の跡がいたるところに残る『台中公園』

台湾(Taiwan)
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台中は、前回は食で取り上げましたが、今回は台中の観光スポットを取り上げたいと思います。

台北に比べると、どうしても観光スポットは少なくはなる印象がありますね。
その中でも、近年若者を中心に盛り上がってきているスポットもあれば、日本統治下の名残を感じさせるようなスポットもあったりとするわけです。

その中で今回は、台中公園を取り上げたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • ここが日本だったことがあるんだ、という名残の残る場所が、台中にはあるのです。

台中の食についての記事です。

085【台湾紀行】台中グルメの旅! だったハズなのに・・・!?
台湾といえばグルメ天国ですよね!どのエリアに行っても美味しいものであふれかえっています。今回書いた台中ももちろんそんな台湾の有名グルメ都市のひとつ。期待を裏切りません!しかし、そんな台中でも、とある場所で大きな敗北感と逆転勝利感を味わった場所があるのです。

台中のアートスポットです。

132【台湾紀行】10年で台中の一大アートスポットになった『彩虹眷村(さいこうけんそん)』
台中には、ここ10数年でとてつもなく人気が高まってきた観光スポットがあります。ある一人の人物のアートな取り組みによって消滅間際だった村が息を吹き返し、今では年間200万人も訪れる一大アートスポットに変貌したのです。

台南にもあるラ〇ュタの世界『安平樹屋』。

249【台湾紀行】台南でも発見!?ガジュマルの絡みつくラ〇ュタの世界『安平樹屋』
台南中心地から西に行ったところにある港町である安平は、台南発祥の地といわれている場所です。ノスタルジックな雰囲気が漂う町である安平には、町中に突然現れる、元々倉庫だった建物にガジュマルの樹が絡みついた奇怪な様相を示している『安平樹屋(アンピンシューウー)』があります。

台湾南部、高雄の『左營蓮池潭風景区』の記事です。

269【台湾紀行】孔子廟を中心とした開運を呼ぶ高雄の『左營蓮池潭風景区』
今回紹介している左營蓮池潭風景区は、台湾南部の高雄の歴史ある観光地の一つです。高雄は台湾第二の都市ですが、台北に比べるとなかなか日本人が訪れることが少ない都市ですよね。台湾らしく開運スポット巡りもできてしまう高雄の街をゆっくりとみてみませんか。

台中

台中観光

台中には次のような見どころがあります。

逢甲夜市
台中では最も最大かつ有名な夜市です。
前回の記事でも紹介しました。

宮原眼科
元々眼科医院だったところをリノベーションした施設です。
スイーツやお土産の購入ではとても有名なところですね。

国立台湾美術館
なんと無料で楽しめる美術館です。

彩虹眷村
一人のおじいさんによって、建物の至る所に絵が描かれた人気スポットです。
赤を基調にした、とてもカラフルな街になっていますよ。
30分もあれば全てを見終えることができます。
オリジナルのグッズがの購入もできますし、もしかすると、おじいさんに会えるかもしれないそうです。

台中公園

台中公園は台中駅近くにある公園です。
現在は中山公園とも呼ばれる、人々の憩いの場となっています。

ここは1903年に日本の統治下にて整備され、開園した公園です。
この台中公園の特徴として、公園内に1911年に台中神社がありました。
この台中神社、日本統治下に建てられたということもあり、日本式の神社になります。
鳥居をくぐると賛同の両端に灯篭が並ぶものだったそうです。

しかし、台中神社は、1945年の第二次世界大戦後に日本が敗戦したことによって廃され、1970年に建物も取り壊されました。
現在は、参道と灯篭、そして、倒れた鳥居が残るのみとなっています。

その他にも、公園内の池の上に浮かぶ湖心亭という、台中のランドマークとなっている建物なども残されています。

今回、実際に写真を掲載していますが、2017年10月時点で大規模に工事が行われていたため、入れなかった部分が多く、写真で紹介できない部分も多々あることはご容赦ください。

こちらから入りました。
残念ながら緑のフェンスで囲まれてしまっています。

台中公園の見どころについて書かれた案内図です。
かなりみどころがたくさんありますね。

こちらも案内図ですね。
残念ながら回れないところが多くありました。

更楼と呼ばれる建物です。
1880年に建築され、元々は台中駅の裏にあった見張り台だそうです。
1980年代に道路拡張の関係で、現在は移築されて、この場所にあるそうです。

砲台山と呼ばれる小高い丘です。
清朝代にここの砲台が2基設けられたことからその名がついたそうです。
もちろん現在はありません。

ヤギの像です。
これは古いものではないそうです。

公園の柵の部分には、古い時代の写真が描かれていました。

これらの史跡以外にも、たくさんの古木がたくさん残っており、台中の人々の憩いの場となっています。

台中神社

では公園内にある、台中神社の遺構を辿っていきたいと思います。

こちらが参道になります。
ここをまっすぐ進んでいくと、神社が建っていた跡地になります。

神社の本殿が建っていたところです。
現在ではその建物の基礎の上に、孔子像が建てられています。
しかし、基礎の部分や参道は当時のまま残されています。

では、台中神社の鳥居に向かって行きたいと思います。

台中神社の鳥居

少し見えにくいのですが、この奥に鳥居があります。
倒れた状態で保管されているわけです。
しかし、この時はその周りもフェンスで囲まれており、近くまで行くことができませんでした。

拡大してみました。
確かに倒れた鳥居がそのまま残されています。
できれば間近で見てみたかったのですが、この時は残念ながら見ることができませんでした。

いかがだったでしょうか。
日本統治時代から現在の台湾に至る歴史を感じられる場所として、ぜひ訪れてみてほしい場所だと思います。
次回は工事が行われていないときに訪れて、写真に収めてきたいと思います。