1103【広島紀行】海からすぐに坂が広がる特徴的な町『尾道の町』

中国地方(Chugoku)
この記事は約5分で読めます。

日本各地には様々な都市があります。
その中には、その風景が非常に素晴らしく、テレビや映画などの撮影場所に使えるところも数多くあるわけなのです。
今回紹介している街は、広島県にある尾道の街
今から120年以上前の明治時代に市政が施行されたこの歴史ある街は、その位置関係は広島市と岡山市との間に位置し、瀬戸内海に面している街です。
そして、しまなみ海道の本州側の起点となっており、四国の愛媛県へのアクセスする際にお訪れることになる街なのです。

尾道の街って?
と聞かれると、まず最初に返ってくるのは「坂の街」ではないでしょうか。
実際、瀬戸内海に面している尾道なのですが、そこからわずかな平地を越えると目の前のは坂の数々。
しかし、この急な坂道を上ることによって、尾道ならではの光景が目の前に広がるのです。
そして、その坂道の先にある山肌に家々が立ち並んだり、寺の数々が立ち並んでいるのです。
日々生活するには大変そうだなあとは思いますが、この独特な景観が前述したようにテレビや映画などの映像作品に好まれ、数々の作品で使われるようになっているのです。

今回はこの尾道の街について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 坂道に立ち並ぶ尾道ならではの建物の数々、そしてその登り切った先から見える尾道の街。見どころたくさんの尾道の街に行ってみよう。

広島の記事です。

1092【広島紀行】300段以上の階段の先にある、尾道のすべてを見渡せる大正時代の建物をリノベーションした『みはらし亭』
見晴らし亭は、1921年に建てられた建物。1921年というと時代は大正。そこから100年以上の歴史をもつ建築物なのです。そして、尾道に残る空き家の再生プロジェクト第一弾として実行に移された物件でもあるのです。そんな歴史的な建物に宿泊することができる。それは素晴らしい体験ができることでしょう。
1064【広島紀行】尾道の激しい傾斜地の先にある寺院『千光寺』
坂の町としても有名な広島県にある尾道の町。海に面したこの尾道では、海に面してすぐに険しい坂がいくつもあり、坂の上からは素晴らしい景色がながめられるということで、非常に有名ですよね。そんな尾道にある大宝山の坂の上にひときわ有名なお寺があります。そのお寺の名前を千光寺といいます。なんと大同元年(806)に弘法大師によって開かれたとされている歴史あるお寺です。
1061【広島紀行】ウサギ島として有名な瀬戸内海のこの島。しかし、かつては・・・!?『大久野島』
瀬戸内海に今、多くの人々から大人気で注目されている島があります。その島が人気な理由。それは、この島には、数えきれないほどのウサギがいるからなのです。その島の名前を『大久野島』。この島では、山ほどのウサギたちと触れ合えるということから、とにかく話題になっており、常に多くの人々でにぎわう島となっているのです。
1051【広島紀行】かつての小早川氏の居城。向かいにある高山城から移設された『新高山城』
かなり以前に紹介したことがある広島県の城、三原城。新幹線の路線の下にあり、駅直結の城ということでかなり異色の城だったのですが、その三原城は小早川氏の居城でした。その小早川氏が三原城にその居城を移す前に居城としていた城があったのでした。それが新高山城と言います。
434【広島紀行】広島を襲った悲劇。原爆を原因として倒壊してしまった『広島城』
今回紹介している広島城もそんな太平洋戦争の終結直前まで残っていた天守を持った城です。ご存じの通り広島城の天守は、1945年8月6日の広島への原爆投下による影響で、崩壊してしまいます。それまでは、安土桃山時代末期の貴重な天守や櫓などが現存していたことを考えると、とんでもないことをしてくれたものです。
405【広島紀行】新幹線からもその姿がよく見える、アクセス抜群の『福山城』
日本国内には、戦前まで天守が現存していた城特集がありました。8つある城の中で今回紹介しているのは福山城です。山陽新幹線で岡山から広島の間、新幹線からもその天守がよく見える福山城は、アクセス面でも抜群の城なのです。
026 【広島紀行】アクセス抜群の三原城跡♪しかし、なぜこんなことに…??
続・百名城にはクセのある、みどころたくさんの城が多数掲載されています。今回紹介する城は、おそらくここ以上に駅からのアクセス抜群の城はないだろう、という城です。

尾道の街

広島県の尾道は、広島市と岡山市の中間に位置する人口12万人ほどの街です。
四国へとつながるしまなみ海道の起点の地としても栄えてきており、年間でも観光客数が700万人近く訪れる観光都市です。
坂の街として有名であり、海に面したところからわずかな平地を経て、すぐに山肌に沿って坂が伸びています。
その山肌には数多くの住居や寺社が立ち並んでおり、その独特の風景が人々を惹きつけています。

この尾道独特の風景がテレビや映画作品などで使われており、映画の街としても知られています。
また、著名な文学作品を残した人物たちなどもこの尾道に居を構えていたことから文学の街とも呼ばれます。
さらには、これら以外にもアニメの舞台にも使われるようになり、新たな目的で訪れる人々がさらに増えている観光地となっています。

アクセス

JR山陽本線の尾道駅周辺です。

尾道の街へ行ってみた

それでは、尾道の街へと行ってみましょう。

これは尾道の街の日の出の様子です。
ここから尾道の町探検をスタートしましょう。

こちらが千光寺に続く坂道にある階段です。
麓からここまでで約300段ほどあります。
まっすぐに伸びる階段をのぼりながら振り返ってみると、尾道らしい光景が目の前に広がります。

さらに登っていくと、本堂が特徴的な千光寺に到着します。

こちらが千光寺の本堂です。

お寺からの風景も素晴らしいですね。

本堂のすぐ近くには石鎚山鎖修行があります。
鎖をつあって岩肌を登っていくのですが、さらに高い位置から見下ろした尾道の街がこちらです。

そこから降りていくと、みはらし亭というゲストハウスがあります。

一階がカフェになっているこの建物ですが、大正時代に造られた古民家を改装したものです。
当ブログでも紹介していますのでそちらをご参照ください。

階段を降りていくと、

歌人中村憲吉氏の歌碑と、旧居があります。

そこから見上げると、先ほどのみはらし亭が、崖のすぐ上に建っているのがわかります。

さらに階段を降りていきましょう。

尾道の特徴は、こういった山肌にお寺が数多くあること。
全てを巡るのはとても大変かもしれませんね。

ここが坂道の起点あたりです。

坂道に入る起点には、JRが走っています。
この線路を横切るところも尾道らしい光景です。
海側には家が広がり、山側には長い階段が続いている。
映像作品にもこういった光景が使われているのでしょうね。

夜の様子も見てみましょう。
こちらは、天寧寺三重塔です。
夜にはライトアップされているのです。

上から見た天寧寺三重塔です。
背景の尾道の街とのコントラストが素晴らしいですね。

なお、昼間はこんな感じです。

夜のみはらし亭です。
この写真も素晴らしいの一言。
夜の尾道もぜひとも来てみたいですね。

尾道の案内図です。
これでもかというほど自社の数々が山肌にあるのです。
ここに書かれているだけでも33か所もの自社があります。

千光寺周辺は山道を歩いて回れるようになっています。
上の写真は早朝の千光寺です。

なお、千光寺まではロープウェイも通っており、麓から山頂駅まで尾道の街並みを見ながらゆっくりと登っていくこともできます。

JRの線路の南側には、商店街が伸びており、ゲストハウスやカフェ、様々な食べ物屋などが立ち並んでいます。

いかがだったでしょうか。
今回掲載した写真だけでも、映画のワンシーンを思わせるようなところが数々あったのではないでしょうか。
このような、どこから見ても素晴らしい風景を眺めることができる尾道の街。
四国に渡るときに通過するだけになりがちな街になってしまうこともあるかもしれませんが、一度目的地を尾道にして、この風景を楽しみに行ってみませんか。