1108【旅ノウハウ】日本各地でこんなにたくさんの種類があるなんて。お土産にも最適な『ポン酢』

食巡り(Food/Makanan)
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お鍋のシーズンにはこれは欠かせないでしょう。
それはポン酢です。
水炊きやうどんすき、様々な鍋料理で大活躍なポン酢
もちろん鍋だけではありません。
刺身や豆腐、炒め物やいたるところで大活躍なのがポン酢なのです。

このポン酢なのですが、大手メーカーが製造販売しているポン酢は良く知られていることと思いますが、今や全国各地でオリジナルのご当地ポン酢が存在していることはご存じでしょうか?
そして、そんなポン酢をお土産として持ち帰るということも、新しい旅のスタイルの一つとして定着してきているのではないでしょうか。
中にはご当地ポン酢として根強い人気を保ち、それを目的に多くの人を惹きつけるようなポン酢というのもあったりするわけです。

では、そもそもこのポン酢とはいったい何なのでしょうか。
“酢”とあるので、お酢の一種なのか?とも思われますが、どうもそうではない味のものもあったりします。
となるときになってきませんか?
そしてもう一つ気になるのは、どのようなポン酢が日本には存在しているのか。
基本的な造り方としては、柑橘系の果汁に醤油を混ぜたものですが、それ以外にも何か新しいポン酢が存在するのでしょうか。

今回はこの身近にありながらまだまだ無限の可能性を秘めているポン酢について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 身近な調味料だからこそ、本来のポン酢とはどういったものだったのかというのが気になりませんか。そして、まだ見ぬご当地ポン酢にはどのようなものがあるのでしょうか。

ポン酢

ポン酢とは日本の食卓で当たり前のように使われている調味料です。
柑橘系、主に柚子やすだち、カボス、だいだいなどの果汁に醤油や出汁などを加え作られています。
“酢”と名前にあるので酢が入っていると思いがちですが、必ずしも酢が入っているわけではありません。
長期保存を目的とする場合には酢が入れられることもあります。

では、なぜポン”酢”なのでしょうか?
実はポン酢は”酢”が入った調味料だからポン酢、という名称ではないのです。
これはかつてかの有名な『美〇しんぼ』でも取り上げられたことがある事実なのですが、元々はポンスという外来語がポン酢となったのです。
ポンスとは、ヨーロッパで飲まれていたカクテルのことで、蒸留酒に柑橘類の果汁を加えたものなのでした。
日本にも19世紀末ごろに入ってきたポンスでしたが、最初は薬用としてりようされていました。
それが徐々に調味料として利用されるようになり、”ポン酢”と漢字を充てられるようになったのだそうです。
なかなか意外な由来ですが、歴史をたどってみると面白いものですよね。

そんなポン酢ですが、具体的なその中身としては次のものがあります。
まず、必ず加えられているものがこちらです。

・醤油
・果実の搾り汁

これは確実に入っています。
そして、ここに様々な工夫が加えられるわけなのですね。
次に加えられているものとしては、

・鰹節や昆布などの出汁
・みりん
・酢

といったものでしょうか。
前述のように、酢は味付けというよりかは、保存性を高めるために加えられていることが多いようです。

こうして作られたポン酢は、

・鍋料理
・冷ややっこなどの豆腐
・刺身やたたき
・焼き魚
・餃子などの中華料理
・サラダ
・炒め物
などなど

幅広い所で利用されているのです。
さらには、ポン酢をチューハイにしたり、ストレートで飲んだりする強者も・・・!?

このように幅広い利用用途があるポン酢なのですが、実はその味付けの決め手は果実の搾り汁なのです。
この果実の搾り汁に工夫を加えることによって、本当に様々なポン酢があるものなのだなあというようになってきました。
柑橘系としては柚子やすだち、カボス、だいだいが王道であり、ほとんどのポン酢はこれらがベースになっていることでしょう。
しかし、探してみるとこれ以外の柑橘系が入っていることもあるのです。
例えば、レモンやライム、温州ミカン、はっさく、じゃばらなどなど。
すこし王道の味よりかは酸味が強くなったり、甘みが強くなったりしますが、これはこれで独特な味付けに成ったりします。

さらには、柑橘系をベースに、それ以外の野菜や果物などが入っているものもあります。
例えば、たまねぎ。
たまねぎポン酢として知られているこの調味料は、どちらかというかけて食べるポン酢ドレッシングのような味わいになっています。

沖縄に目を向けてみると、特産品であるシークワーサーを使ったシークワーサーポン酢などもありますね。
尾道では、いちじく酢をもちいた尾道ポン酢などもあります。

そして、何を隠そうポン酢大国であるのが大阪だったりします。
どんな料理にもポン酢、というのは言い過ぎかもしれませんが、あれにもこれにもポン酢、というように使われているようです。
そんな大阪のポン酢として不動の地位にあるのが『旭ポン酢』ですね。
半世紀以上の歴史あるこのポン酢は、もはや大阪の定番土産といっても過言ではないことでしょう。

いかがだったでしょうか。
このように地域の特色もでてきた各地のポン酢。
調べてみると驚くほどの種類があることがわかるでしょう。
今後は、各地域のポン酢についてもそれぞれ紹介していくことができればと考えています。