このスパイスの名前はよく聞いたことがあると思います。
コリアンダー。
ああ、スパイス料理でよく使われているやつね!!
となるかもしれませんが、実のところよくわかっていないかもしれません。
コリアンダーは種子のままやパウダー状のものがよく使われていると思いますが、これっていったい何なの?となってしまうかもしれません。
しかし、実はみなさんがよく知っている者だったりするのです。
それは、パクチーです。
このコリアンダーの葉の部分が利用される場合は、パクチーと呼ばれるのがコリアンダーなのです。
しかし、独特のにおいのために好き嫌いがかなりはっきりと分かれるパクチーですが、コリアンダーはどうでしょうか。
おそらくその香りからは、コリアンダー=パクチーと結びつかない人もいるのではないかと思います。
しかし、この2つは同じものなのですね。
カレーやひき肉料理、シチュー、焼き菓子などなどには必ずと言っていいほど入っているコリアンダー。
そう考えると、私たちの食卓にも、コリアンダーが様々な形で入ってきているわけなのですね。
そんなスパイスを改めて見直すことで、新しい発見はないだろうか!?
今回はこのコリアンダーについて調べてみたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
コリアンダー

コリアンダーとは、スパイスの一つであり、コリアンダーシードと呼ばれる種子がスパイスとして用いられています。
この種子を粉末状にしたコリアンダーパウダーなどは、現在ではどこのスーパーマーケットでも手に入れることができる一般的なスパイスとなっています。
そんなコリアンダーですが、非常に古くから人類に利用され続けてきたスパイスなのです。
古い文献などでは、紀元前1500年代には人類によって利用紗ていたことが分かっているようです。
驚きの歴史をもつスパイスなのですね。

コリアンダーの味や香りは、甘さと柑橘類のような香りを持ち合わせたスパイスとなっています。
ほのかに感じる絡みも特徴の一つですね。
料理と共に利用することによってその香りと味わいを加えることができるコリアンダー。
こういったスパイスであることから、日本ではカレーにはほぼ確実に利用されているのです。
カレー以外にもひき肉料理やシチューといった煮込み料理や、インドの炊き込みご飯であるビリヤニ。
さらには、スイーツの中でも焼き菓子などによく利用されているスパイスなのです。
特に果物の焼き菓子では、リンゴや洋ナシなどにこのコリアンダーを加えると、果物の甘さがさらに引き立って、抜群の味わいになるのだそうです。

そんな万能なスパイスでもあるコリアンダーですが、実は意外な事実があるのです。
コリアンダーとして利用されているのはあくまで種子の部分なのです。
種子である以上、成長すると葉ができます。
なんとそのコリアンダーの葉がかの有名なハーブの一つなのです。
それは、パクチーです。
非常にクセの強いにおいをもつパクチー。
東南アジアなどの料理では欠かすことができない子のパクチーですが、所変わって日本でとなると、そのにおいのために、苦手感を感じる人も数多くいるのです。
そう聞くと、コリアンダーも、好き嫌いがはっきりと分かれるのでは・・・??
と感じてしまうかもしれませんが、コリアンダーとパクチーは同じ植物であるにも関わらず、違った味わいを持っているのです。
あれだけ特徴が強すぎるパクチーから考えるとかなり意外な事実ですよね。
しかし、パクチーの味はというと、それだけでアジアのエスニックな料理を思い起こさせてくれるものなのです。
なお、東南アジアや中国、中近東や南米といった比較的暑い地域で頻繁に利用されるパクチーですが、日本をはじめ、欧州やそれ以外の地域ではあまり利用されていなませんでした。
ところが、パクチー自体が栽培しにくいというわけではないのです。
素の原産が地中海沿岸であることからもわかるように、温帯であっても簡単に栽培することができるのです。
であるにもかかわらず、温帯地域というよりかは熱帯地域で好まれるのか。
そこは非常に謎であるとともに、暑さが何かカギを握っているのかも!?と推測してみるのも面白いですね。

いかがだったでしょうか。
最近ではかなり身近になってきたので、一度は試したことがある人も多いであろうコリアンダー。
実はパクチーなんだよ!というのは驚きの事実かもしれませんね。
しかし、パクチーのように好みがはっきりと分かれるスパイスではありません。
料理の味わいを一段階引き上げるコリアンダー。
上手に使って、今日の食事をワンランクグレードアップさせてみたいものですね。