116【インドネシア紀行】インドネシアの焼き鳥サテ しかし、焼き”鳥”だけではないのがサテの奥深さです

食巡り(Food/Makanan)
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今回はインドネシアをはじめ、東南アジア諸国で一般的に食されている”サテ”について紹介していきたいと思います。

まあ端的にいうと、”焼き鳥”なのですが、使う肉の種類や、食べるときにつけるタレなどに個性があり、日本の焼き鳥とは少し異なった楽しみ方ができる料理です。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • インドネシアのサテ ほとんどはアヤムですが、イチオシはカンビンです。
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サテ

インドネシアで有名な食べ物の一つです。

サテは、東南アジア諸国(インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイなど)で広く食べられている、日本でいうと『焼き鳥』です。

しかし、焼き”鳥”だけでないのがこのサテの奥深いところです。
鶏肉が使用されるいわゆる焼き鳥はサテ・アヤム
牛肉を使われた焼き牛?がサテ・サピ
ムスリム圏ではなかなか見かけない豚肉を使ったサテ・バビ
山羊肉を使ったサテ・カンビンなどがあります。

串に小さく切った肉を刺して炭火で焼き、たれに漬けこんで食べます。
インドネシアでは町中のワルン(屋台)で、至る所でサテを焼いている光景を見ることができます。

そのまま塩味で食べることもありますが、インドネシアでは甘めのピーナッツだれかけてよく食べます。

サテ・アヤム

たいていインドネシアの皆さんが食べているサテは、アヤムです。
アヤムとは鶏ですね。チキンです。

とにかくアヤムをたくさん消費するインドネシアのみなさん。
サテ・アヤムも大人気なメニューですね。

サテ・カンビン

しかし、一部地域では異なった素材のサテが食べらています。

例えば、ジャワ島中部にあるジョグジャカルタで食べたサテ・カンビンがあります。
カンビンとは何なのかですが、日本ではあまりなじみのないヤギの肉なのです。

ヤギ肉の特徴は、鶏肉より歯ごたえがある肉なのですが、しっかりと肉の味がして、噛めば噛むほど口の中に風味が広がります。

全ての地域で食べられるわけではないのですが、見つけたときはぜひ行ってみてください。

他にもインドネシアでは、

サテ・サピ(牛)もありますが、ムスリム国なのでバビ(豚)は見かけることは難しいかと思います。(※旅行者や華僑向けに探せば売っています。)

バリ島ではバリ・ヒンドゥーが主流のため、バビもたくさん見かけそうですよね。
逆にサピはあまりなさそうではありますが。

ジョグジャカルタのサテのお店

ちなみにジョグジャカルタで食べたお店はこちら。
ガイドさん一押しの店ということで、地元の人に人気の店をお願いしたところ、こちらを紹介していただきました。
観光客はいませんでしたが、地元の人だらけ!
こういう店こそ、現地の味を楽しめる店ですよ!

SATE PAK JOGO』というお店です。

店先で炭火でサテを焼いているんですね。
うまそうです~。

注文したサテがこちら。
左がサテ・アヤムで右がサテ・カンビンです。
サテ・アヤムはピーナッツソースがついており、つけて食べました。
サテ・カンビンは肉が固めななのか、串から外して、また別のソースがかかった状態で出されました。

どちらが好みかというと、肉の味をしっかりと楽しみたい人にはカンビンはお勧めかなと思いました。

これ以外にもカンビンの肉を使ったスープもあったのですがこちらもあっさりとして、サテよりも万人が食べやすい味でした。

いかがだったでしょうか。
現地に行ったら現地でしか楽しめない味を楽しむ。
これは旅でしかできないことですよね。
今回紹介したサテは、焼き鳥文化のある私たちにも非常に食べやすい一品です。
サテ・アヤムからスタートして、いろいろなサテを試してみてはいかがでしょうか。