大阪の観光地というと真っ先に名前が挙がるのはUSJでしょうね。
今や大阪の代名詞ともなったテーマパークであり、多くの人々が訪れる場所となっています。
それ以外となると、キタの梅田やミナミの難波・道頓堀。
日本最高の高さを誇るビルのあべのハルカスや、大阪城といったところでしょうか。
さらにディープなところとなると新世界などもありますね。
そんな数々の大阪の観光スポットの中に、近年では外すことができないエリアが入ってきています。
それは、鶴橋・生野の韓国文化を堪能できるエリアなのです。
鶴橋というと焼肉。
駅に到着すると、そこら中からただよう焼肉の匂い。
そして、駅前に広がる迷路のような商店街。
ここには、数多くの人々が集まり、大人気のエリアとなっています。
そしてもう一つの韓国文化を堪能できるエリアが生野です。
生野の中でも御幸森天神宮から伸びる一本の通り。
ここは大阪コリアタウンと呼ばれています。
通りの両サイドに韓国料理の店や食料品店。
韓流アイドルのグッズ店が所狭しと並び、驚くほどの観光客が訪れるエリアとなっているのです。
鶴橋とこの大阪コリアタウンは非常に近いこともあり、一緒くたに考えられていることも多いのですが、鶴橋と大阪コリアタウン周辺の成り立ちは実は異なっていたりします。
今回はこの近年大人気になっている大阪コリアタウンについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、

大阪コリアタウン
大阪コリアタウンとは、大阪市生野区にある商店街及び、その周辺の通称です。
御幸通商店街と合わせて呼ばれる3つの商店街とその周辺に数々の店舗が出店し、常に賑わいを見せています。
この地域は古くから在日韓国・朝鮮人の人々が住む地域であり、毎日の生活で使われる食材や日用品がそろう商店街でした。
それが、最近の韓流ブームや、2002年の日韓ワールドカップの影響もあってその知名度が上がり、多くの観光客が訪れる地域となりました。
そもそもなぜこの地域にコリアタウンがあるのかということなのですが、古くからこの地域は大陸から移り住んだ人々が多く住んでいた場所でした。
特に、7世紀ごろにかつて朝鮮半島にあった百済の人々が住んだ地域であると考えられています。
長らくはそういったルーツをもつ人々が住む地域であり、商店街もそこに住む人々の生活を支える商店街であったため、観光地というイメージはありませんでした。
しかし、21世紀に入り、日韓ワールドカップが2002年に開催されたことで段々とイメージに変化が生まれてきます。
また、その後に始まった韓流ブームなどによって、多くの人々が訪れる観光スポットへと変貌してきました。
もともとあった韓国料理店や食材店だけではなく、韓流グッズの店やカフェ、ショッピングスポットなど続々とオープンし、今では大阪を代表する観光地の一つともなっています。
なお、この生野の大阪コリアタウンからすぐ近くの鶴橋も同様に韓国関係の店が集まる商店街となっていますが、こちらは実は戦後間もない時期の闇市からスタートしている商店街なのです。
戦時中の空襲によって壊滅的に被害を受けることがなかった鶴橋には、闇市がおこりました。
それは、鶴橋という場所が、今もそうなのですがJRと近鉄が走る要衝であったことからもわかります。
そしてそういった闇市から商店街が形成されていき、現在の様に迷路のような入り組んだ商店街へとつながっていきます。
生野の大阪コリアタウンとは少し成り立ちが違うのですね。
しかし、鶴橋駅からもアクセス可能な大阪コリアタウン。
鶴橋の商店街と、大阪コリアタウンの商店街とをセットで訪れる人が数多くいるのです。
鶴橋の商店街にはアーケードもあり、韓国料理を店内で食べられるお店も数多くあるため、こちらでゆっくりと食事をし、大阪コリアタウンでは食べ歩きをしたり、買い物を楽しんだり、というパターンが多いのかもしれませんね。
アクセス
JR桃谷駅から東に500m歩いたところからスタートする通りです。
大阪コリアタウンに行ってみた
それでは、大阪コリアタウンを見に行ってみましょう。

と思ったのですが、訪れた日のあまりの人の多さに写真を撮影することがほぼできませんでした。
週末に訪れたのですが、通りは人でびっしり。
特に特別な日でもなかったのですが、改めて大阪コリアタウンの人気っぷりを感じました。
ちなみにこの日は、今里筋側から鶴橋川に向けて歩いていきました。
通りには韓国料理店や韓国スイーツのお店が所狭しと並んでいます。
食料品店もたくさんあるので韓国料理の食材を見つけたい人は、目移りすることでしょうね。
大人気の韓流アイドルのグッズ店も数多くあります。
この通りだけでなく、通りを抜けた後も鶴橋駅に向かって歩いていく途中にもグッズ店はたくさんあります。
好きな人にはたまらないエリアなのでしょうね。
いかがだったでしょうか。
今回は大阪コリアタウンに行ってきました。
ちなみにこの日の目的は、大阪コリアタウンでもあったのですが、メインは新しく誕生した大阪コリアタウンのスポットであるいくのパークに行くためでした。
いくのパークとは、かつて小学校だった建物をそのままに、地域の複合施設として新たに利用することになった、大阪コリアタウンの新たな目玉施設なのですね。
このいくのぱーくについては、後日別記事にて紹介していきたいと思います。