120【山口紀行】よくこれだけの小さなエリアにつめこんだものだ…『萩城下町』

日本の世界遺産(Japan Heritage)
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百名城をいつも紹介していますが、今回は城下町を紹介したいと思います。

しかし、この城下町、タダモノではありません
歴史を学んだときに聞いたことのある名前がたくさん登場する町です。

この小さな町になぜこれだけたくさんの名所や歴史的な人物が関係しているのか。
見て回れば回るほど興味がわいてくる城下町です。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 当時の風景が大切に残されている城下町。江戸や明治期の息吹を感じられる町です。

同じく、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成要素、『萩反射炉』についての記事はこちら

035 【山口紀行】明治日本の熱意を感じる世界遺産 萩反射炉とは
山口県萩。明治の時代歴史の中心の一つだったこの地には、世界遺産に登録された遺構が残されているのです。その中の一つ今回は紹介します。

萩 松下村塾に関する記事です。

158【山口紀行】こんな小さな場所から時代が動いた『松下村塾』
山口県萩の町は、小さなエリアの中に数々の遺構が残されている世界遺産を有する町です。この町には、松陰神社という神社があります。ここは、明治維新の中で重要な働きをした多くの人々に影響を与えた教育者である吉田松陰を祀った神社であり、境内にかの有名な松下村塾を有する神社なのです。

萩城

萩城は、毛利輝元が1604年に広島城に代わる居城とし築いた城です。
萩城は長州藩の政治の中心地として、長らく機能していました。
明治時代の廃城令によって、現在は天守は残っていませんが、石垣や堀といった遺構は残されています。

萩城下町

そんな萩城の城下町として整備されたのが今回紹介する萩城下町です。
武家屋敷や商家が連なり、今もなおたくさんの伝統的な建築物が残る地域として、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一要素として登録されています

萩城下町は、毛利輝元によっては萩城建設の際に山口などから集められた町人によって、町づくりがなされていきました。
町は計画的に碁盤目状になっており、多数の中・下級の武家屋敷が連なっていました。
明治期になり、城下町としての歴史を終えたは萩城下町では、職を失った旧士族たちによって、新たな萩の名産品である夏みかん栽培がさかんに行われることとなった。
その際に、武家屋敷の敷地をそのまま転用して経緯もあり、現在でもその町筋や、武家屋敷、寺社や藩校などの古き伝統を残す建造物が多数残っており、そのことも世界遺産登録へつながりました。

それでは、実際に萩城下町を歩いてみたいと思います。

萩城下町を歩いてみた

萩中央公園に車を停め、萩城下町に入っていきます。
久坂玄瑞進撃像』が訪れた人を出迎えてくれます。

萩城下町の地図です。

・高杉晋作立志像
・高杉晋作誕生地
・田中義一誕生地(タモリの本名の由来らしい)
・木戸孝允旧宅

歴史の時間に聞いた名前がたくさんありますよね。
明治維新の時代だけでなく、この小さな町から歴代3名の総理大臣も輩出している町です。

円政寺

幼少期の高杉晋作や伊藤博文が遊びや勉学に励んだ場所であるということが、写真の石碑に書かれています。

青木周弼旧宅

日本屈指の蘭学者であった青木周弼が住んでいた邸宅です。

木戸孝允旧宅

明治維新の三傑と呼ばれている木戸孝允の生誕の地です。
桂小五郎の方がわかるかもしれませんね。
この地で20年間居住したとのことです。
平屋で、一部が二階建てになっているようなのですが、外観からはそれがわかりにくような作りになっているそうです。

歩いていくと、古い武家屋敷の敷地であったであろうところから、夏みかんの木が顔を出していました。
今では萩を代表する果実なのですね。

菊屋家住宅

長州藩の豪商の屋敷です。
400年もの間現存する大型の町屋として最古に属しているものであり、重要文化時としても、世界遺産としても、その中核に位置する文化財です。

邸内では、多数の資料が展示されており、邸宅のみならず、江戸辞意の暮らしぶりが体感できるスポットとなっています。

菊屋横丁

菊屋家住宅から続く通り沿いには、白壁となまこ壁が連なっています。

田中義一誕生地

第26代総理大臣・田中義一の誕生地です。
ブラタモリで、田中義一の名前が、タモリの本名である一義の由来であることが紹介されていました。

高杉晋作誕生地

高杉晋作の誕生地です
高杉晋作ゆかりの品などが残されています。

道を見てみると、坂になっていますね。
この地が元々は三角州の上の砂丘であり、その地に萩城下町が造られたため、このような高低差が町中に生まれているということです。

高杉晋作立志像

高杉晋作誕生地の近くに高杉晋作立志像がたてられています。

旧野田家住宅

木造平屋建ての建物と、土塀や庭園など、江戸時代の武家屋敷の面影を現代に伝えている旧野田家住宅です。


いかがだったでしょうか。
よくこれだけの小さなエリアに、歴史的に有名な名前がたくさん出てくるものだと思います。
もちろんここだけではなく、少しエリアを広げると、以前紹介した萩反射炉のような遺構がたくさん残されており、一日ではまわりきれないほどの名所となっています。

城巡りと合わせて、ここまで江戸・明治の息吹を感じられる城下町巡りもいかがでしょうか。