コーヒーベルト。
この言葉を聞いたことがあるでしょうか?
コーヒーベルトとは、赤道を中心にして、北は北回帰線、南は南回帰線の間に位置する、熱帯地方にあたる地域のことであり、コーヒー栽培に最適な地域のことを指しています。
ただただ暑いだけでなく適切な平均温度、且つ十分な降雨量や排水の良い土壌などの条件が合致した場所がコーヒー栽培に適した土地です。
このコーヒー栽培が可能なエリアというのがコーヒーベルトであり、そこでは世界各国で良質なコーヒー栽培を行うべく、日夜人々が創意工夫を行っているわけです。
そして、このコーヒーベルトに属している地域であれば、それまではコーヒー栽培に取り組んでいなかったとしても、コーヒーを生産できるポテンシャルを秘めているわけなのです。
今回紹介しているのはタイのコーヒーです。
タイでコーヒー??
意外なことにあまり聞いたことがないかもしれません。
それもそのはず、今回紹介しているコーヒーは、近年注目されるようになってきたタイのコーヒーなのです。
そのコーヒーを扱っている店とは、Akha Ama Coffee(アカアマコーヒー)といいます。
このコーヒーは、タイの北部に住む少数民族アカ族が栽培しているコーヒーであり、栽培のこだわりなどからあまりお目にかかることができないコーヒーです。
このAkha Ama Coffeeのお店がチェンマイにあります。
そして、なんと日本の東京にも2020年にオープンしているのです。
では、このAkha Ama Coffeeとはどのようなこだわりのあるコーヒーなのか、紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
Akha Ama Coffee
Akha Ama Coffee(アカアマコーヒー)は、タイ北部の少数民族アカ族が作ったコーヒーを提供しているコーヒーショップです。
店舗は、タイ北部の街であるチェンマイで2店舗営業されています。
アカ族出身の人物が、自らが生まれ育った村の力になりたいということから、自ら焙煎するコーヒーショップであるAkha Ama Coffee(アカアマコーヒー)をオープンしたのだそうです。
このAkha Ama Coffeeなのですが、そんなアカ族が作ったコーヒーを展開するためにオープンしたお店です。
険しい山岳地帯であるタイ北部、チェンライという地域のさらに山奥で、丁寧に栽培されているアカ族のコーヒー。
なんと無農薬の有機栽培でこだわりながら栽培をしているのだとか。
さらにその栽培されたコーヒーを手摘みで収穫して生産しています。
そんな手間暇かけて栽培されているAkha Ama Coffee。
そのためか、作っている人それぞれでも味に個性があるのだとか。
そんなAkha Ama Coffeeですが、生産者にきちんとした対価が支払われるフェアトレードを行っています。
きちんとした製品にはきちんとした対価が支払われる。
生産者も販売者もそれぞれが成長していくことができるフェアトレードを通して、高品質なコーヒーが世界各国に届けられるポテンシャルを高めていっているのです。
コーヒー栽培によって少しずつ豊かになっているアカ族の人々の生活。
コーヒーというものは、ただの飲料ではなく、人びとの生活がそこにはあるプロダクトなのです。
アクセス
チェンマイのワット・プラシンから、東に100mほどのところに支店であるAkha Ama Phrasinghはあります。
なお、本店はそこからさらに北へ1.5kmほどのところにあります。
Akha Ama Phrasinghへ行ってみた
それでは、Akha Ama Coffeeの支店Akha Ama Phrasinghへと行ってみましょう。

やってきました、こちらがAkha Ama Phrasinghです。
かなりのおしゃれ感万才ではないでしょうか??
外観からは想像もできない内装であり、それだけでテンションが上がります。

カウンターを中央に、それを囲むようにテーブルやいすが配置されています。
また、2階も同様にカウンターを囲むようにぐるーっと配置されており、どこからでもカウンターの様子が見えるような造りになっています。

カウンターで注文したラこちらで受け取ります。
席数はかなりあるのですが、びっくりするほど埋まっていました。
かなりの人気店のようです。

ここからは2階に登って行けます。

独特な形状をした店内の造りですね。

こちらがお待ちかねのAkha Ama Coffeeです。
比較的酸味が強い味かなという感じでした。

コーヒー豆や、ドリップコーヒーも購入することができます。
商品ラインナップはかなり充実してますね。

こちらは冷蔵商品なのですが、アイスコーヒーの瓶詰が販売されていました。
こちらは珍しいですね。
他にも、Akha Ama印のミネラルウォーターや炭酸もありました。
いかがだったでしょうか。
東南アジアでは、インドネシアやラオス、ベトナムなどのコーヒーはよく耳にしますが、その中にタイも入ってきましたね。
同じ東南アジアのコーヒーではありますが、それぞれの栽培地域によって味にはそれぞれ特徴があります。
今後、より広く展開されていくであろうAkha Ama Coffee。
チェンマイに訪れたときは、一度試してみたい味ですね。