1216【和歌山紀行】かつての小学校がキャンプ施設に!?校庭・校舎で過ごす一夜は特別なものに『SHINODA BASE』

近畿地方(Kinki)
この記事は約6分で読めます。

全国各地に数多あるキャンプ場。
最近では、様々な特色あるキャンプ場が現れてきていますよね。
そんな様々なキャンプ場の中でも、最近増えてきているとあるスタイルのキャンプ場があるのです。

そのキャンプ場とは、ある使われなくなった施設を転用した施設なのですが、ここ最近様々なところで見かけるようになってきています。
それは、元々は学校だった廃校舎を使ったキャンプ場です
学校だったので、基本的な設備がかなり整っているわけなのです。
広いグラウンドはそのままキャンプサイトとして使えますし、校舎内にある教室や職員室、講堂、プール等、その利用方法には多くの可能性があるのです。

そして、そんな廃校舎を利用したキャンプ場が和歌山県橋本市にあるのです。
そのキャンプ場の名を、『SHINODA BASE』といいます。
このSHINODA BASEなのですが、かつてここにあった信太小学校が廃校となり、その跡地の校舎をそのままキャンプ場施設として利用しているのです。
しかもこの信太小学校の校舎なのですが、廃校にはなったものの校舎自体は比較的新しい造りの物なので、廃校と聞いてイメージするような年季の入った校舎ではありません。
そのため、校舎自体も実際に中に入って歩き回ることができます。
かつての昌っ校の備品も残っていたりするなど、童心に戻ったような感覚すら感じられるかもしれないキャンプ場なのです。

今回はこの和歌山県にあるキャンプ場、SHINODA BASEについて紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 学校の校舎をそのまま使った一風変わったキャンプ場のSHINODA BASEに泊まりに行ってみよう。

和歌山に関する記事です。

873【和歌山紀行】フルーツ王国かつらぎ町にある、和歌山の新鮮な野菜や果物が盛りだくさんな『道の駅 くしがきの里』
今回紹介しているのは和歌山県の道の駅。和歌山県内にも数多くの道の駅があるのですが、大阪と和歌山の県境には特に多くの道の駅が立ち並んでいます。大阪から国道480号を南下し、山々を越えて和歌山県かつらぎ町に入るとこの道の駅が見えてきます。その道の駅を、『道の駅 くしがきの里』と言います。
867【和歌山紀行】世界遺産の情報発信ステーション。そして、九度山町になくてはならない生活拠点『道の駅 柿の郷くどやま』
高野山への石道のスタート地点でもあるこの九度山。色々と探ってみると面白そうなところが数多くありそうですよね。この九度山町にある道の駅が、『道の駅 柿の郷くどやま』なのです。そんな九度山町には、大きなスーパーマーケットなどがないのです。・・・日々の生活をどうすれば?という問題がありますよね」。そういった問題に対処するためにも、この道の駅は大きな役割を担っているのです。
856【和歌山紀行】実はしょうゆはこれからできた!?和歌山の名産『金山寺みそ』
醤油やみその原型となったであろうと考えられている食べ物がまだ現在の日本に残されているのです。それは和歌山をはじめ、静岡や千葉での名産ともなっている食べ物なのですが、金山寺味噌といいます。 何やら聞きなれない味噌の名前のように思いますが、この金山寺味噌から醤油が作られるようになったという伝承があるほど、歴史ある食べ物なのです。
672【和歌山紀行】熊野那智大社の創建はここのため。自然がつくりだした壮大な『那智滝』
そんな中今回紹介する滝ですが、那智滝(なちのたき)といいます。以前紹介した熊野那智大社は、この那智滝を神聖視し信仰してきた神社でした。それほどの人々の歴史と深いかかわりがある滝なのです。それはユネスコの世界遺産に登録されていることからもわかります。
645【和歌山紀行】世界遺産にも登録される、熊野三山の一つ『熊野那智大社』
太古の昔から人々が自然の中にある神を信仰してきたこの地域には、神道から仏教に至り、修行の場、信仰の場、それらをつなぐ道が整備されており、世界にはいくつかある"道"の世界遺産としても有名です。今回はこの中で、熊野三山の1つを紹介していきたいと思います。
362【和歌山紀行】石垣や、熊野川に面した水ノ手に特徴があり、天守再建計画もある『新宮城』
紀伊半島では最長である熊野川の河口付近にとある城跡が残っています。この城跡は、江戸時代にこの新宮の地域を統治していた新宮城の跡地であり、今現在は当時の建物は何も残ってはいませんが、堅牢且つ重厚な石垣が、今現在もしっかりと残っている城跡です。
347【和歌山紀行】紀州徳川家の居城だった、江戸時代の西日本の中心地の一つ『和歌山城』
江戸時代には、徳川御三家として水戸徳川家、尾張徳川家、紀州徳川家とありました。もちろん徳川宗家に次ぐ格式高い藩であるため、そこに建てられた居城や街づくりは、その他の地域と比べると壮大な規模となっているのです。今回はその中でも紀州徳川家の居城であった和歌山城を紹介していきます。

SHINODA BASE

SHINODA BASEは、和歌山県橋本市にあるオートキャンプ場です。
様々なタイプのキャンプ場が日本全国にある中で、このSHONODA BASEは大きな特徴があるキャンプ場なのです。
それは何かというと、キャンプ場そのものが、元々は信太小学校という小学校だったところなのです。
2020年に廃校となった信太小学校ですが、そのあと残された小学校の施設を用いてキャンプ場として運営されています。
そのため、運動場も、校舎も、講堂も、なにもかもが小学校の設備そのまま。
宿泊する人は、学校に泊まる!という非日常体験ができてしまうのです。

この旧信太小学校なのですが、閉校時には数えるほどしか児童がいなかったようです。
その立地は山麓地帯であり、周りは田んぼに囲まれた自然豊かな場所です。
しかし、以外にもスーパーやコンビニなども近くにあったりするなど、利便性は高かったりします。
それに加えて、小学校の設備がそのまま使うことができるので、キャンプ場としても抜群の施設なのですね。
また、京奈和自動車道のインターチェンジからも5分という好立地のため、施設だけ見るとかなりの田舎にある場所だなあと思うかもしれませんが、抜群のアクセスを誇る場所でもあるのです。

キャンプサイトはかつての運動場部分となっており、オートキャンプサイトとソロキャンプサイトとに分かれています。
オートキャンプ場なので車ごと乗り入れが可能(※ソロキャンプサイトは乗り入れ不可)であり、区画内に車を停めることができてしまいます。
校舎内も全てではありませんが、休憩室や遊興室、図書室やコワーキングスペース等が設けられており、訪れる人が思い思いに時間を使うことができます。

アクセス

和歌山県伊都郡かつらぎ町滝にあります。

SHINODA BASEへ行ってみた

それでは、SHINODA BASEに行ってみましょう。

周囲を田んぼに囲まれたのどかなところに、SHINODA BASEはあります。
2020年に閉校になった134年の伝統をもった信太小学校の跡地なのです。
最後には一桁ほどの児童が在籍するのみだったようです。

信太小学校碑があるのはわかるのですが、信太中学校もこちらの校舎を使っていたのでしょうか。

そしてこれが、旧信太小学校の校舎、現在のSHINODA BASEです。
学校の敷地内全ての建物や施設が、そのままキャンプ場施設として利用されています。

現在もなお橋本氏の拠点避難場所として利用されているようです。
今回の訪問のすぐ直前に、和歌山県を豪雨が襲った際も、避難所として近隣の人々に開放されていたようです。

キャンプサイトも気になりますが、校舎も気になりますよね。
校舎に入ってすぐのところにかつて職員室だった受付があります。
LINEを使ってチェックイン等々行うシステムになっています。

校舎内を散策してみましょう。
学校ならではの設備がそのまま残されていますよ。

音楽室にあったベルかな。
自由にならすことができます。

開放され、いろいろな用途で使われている教室もありますが、閉鎖されている教室もあります。
なお、この訪問時は利用しなかったのですが、給食ランチが楽しめるのだそうです。(要予約)

こちらは休憩室ですね。

こちらは遊興室のようで、卓球台が置かれていました。
もちろん利用可能です。

こちらは図書室です。
かつて小学校にあったであろう小学生向けの本の数々が残されています。
自由に手に取って読むことができますよ。

学校ならではの水道ですね。

こちらはかつてのパソコン室です。
ここはなんと、コワーキングスペースになっており、仕事を持ち込んで作業することができる部屋となっています。

理科室です。
こちらは入ることはできませんでした。

音楽室です。
ここも入れませんでした。

家庭科室です。
入れませんでしたが、ここは何らかの活用のしようがあるのではないでしょうか。
今後に期待です。

玄関スペースです。
館内は土足禁止なのでこちらで履き替えが必要です。
なお、プールもあるそうなのですが、校舎から少しだけ離れたところにあるようで、夏の間は宿泊者は利用できるようです。

いったん外に出てきました。
奥に見えるのが体育館です。
こちらは、利用予約をすれば誰でも使えるようです。
設備としては比較的新しいものなので、利用しがいがありそうですね。

そして肝心のキャンプサイトです。
オートキャンプ場なので、車のまま入ることがもちろんできます。
テントの横に横付けできますよ。
ほどほどの大きさの運動場でした。
運動場でキャンプ!というのがなかなか目新しい感じがしますね。

この日はそれほど宿泊客は多くはなかったので、ゆったりと使うことができました。

大自然に囲まれたキャンプ場です。
夜は非常に静寂が訪れます。

21時が消灯時間なので、それ以降は皆さん静かに過ごす必要があります。
トイレやシャワー施設は校舎にあるものを利用できるので、設備面では充実している施設でした。

いかがだったでしょうか。
学校に泊まるということができる非日常体験ができる面白いキャンプ場でしたね。
ほとんどの人にとっては懐かしさを感じられる場所ではないかと思います。
キャンプ場としてもしっかりとした設備であるこのSHINODA BASE。
何度も行きたくなるキャンプ場になるかもしれませんね。