1226【タイ紀行】過去に数々繰り広げられたビルマ軍からの猛攻からも奇蹟的に残った、アユタヤの奇跡の寺『ワット パナンチューン』

タイ(Thai)
この記事は約5分で読めます。

世界遺産都市であるアユタヤ
数々の遺跡が点在しており、それらを巡るツアーが連日敢行されており賑わいを見せています。
しかし、主要な遺跡群だけではないのがアユタヤの魅力でもあるのです。
観光客はあまり訪れないのですが、地元の参拝者の方々が毎日山のように訪れている場所というのもアユタヤにはあるのですね。
今回紹介しているのはそのような場所なのです。

アユタヤにある『ワット・パナンチューン』は、今もなお地元の多くの人々の信仰を集める寺院です。
他の遺跡群とは異なり、今もなお寺院として現役で活用し続けられているこの寺院。
実はすでに700年近い歴史がある寺院なのです。
そのわりには、現在も現役で利用されていることからか、非常にきれいに整備されており、特に本尊でもある黄金の仏は、今もまばゆいばかりの輝きを放っています。

そんなワット・パナンチューンですが、観光客が利用するアユタヤ観光ツアーではルートに入っていることはほぼありません。
だからこそ、自分だけ感のある観光スポットではないでしょうか。

今回はこのアユタヤにある仏教寺院である、ワット・パナンチューンについて紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • かつてビルマの猛攻でも陥落しなかった奇跡の寺院ワット・パナンチューン。そのご利益を得るために、実際に寺院へ訪れてみよう。

アユタヤに関する記事です。

1228【タイ紀行】アユタヤで連日開催される地元の人々向けのナイトマーケット『バンランナイトマーケット』
今回紹介しているのはそんな地元密着型のナイトマーケット。場所は、タイの古都アユタヤです。アユタヤにもナイトマーケットは数々あります。観光客向けには、曜日限定のナイトマーケットが存在するわけなのですが、今回紹介しているナイトマーケットは、夕方から21時ごろにかけて、毎日開催されているナイトマーケットなのです。その名前をバンランナイトマーケットと言います。
1227【タイ紀行】アユタヤに残るかつての日本人たちが残した痕跡『日本人村』
全世界いたるところで活躍する日本人。世界のどこに行ってもそういった日本人が密集して暮らしている地域があったりします。そういったところは、『日本人村』などと言ったりすることがあるのですが、実際に日本人村と呼ばれる場所がアユタヤにあるのです。その場所は正式に日本人村(Japanese Village)というのですが、現在日本人が多数住んでいる場所というわけではないのです。
1225【タイ紀行】水上マーケットだ!!と意気込んでいってみたものの・・・!!?『アヨタヤ水上マーケット』
水上マーケットなのですが、タイの古都アユタヤにもあるのですよ。その水上マーケットを『アヨタヤ水上マーケット』といいます。アヨタヤ?そう。アユタヤではなくアヨタヤです。アヨタヤというのはアユタヤの古い言い方らしく、そんな名称がついている水上マーケットですのでさぞかし歴史と伝統があるのだろう!!
1221【タイ紀行】アユタヤは世界さんだけではない!中心部から東に行ったところにあるショッピングモール『アユタヤ シティーパーク』
アユタヤの観光の中心はアユタヤ島になるので、なかなかそれ以外は・・・、となっている人が多いかもしれませんが、アユタヤにももちろん現代人の生活があります。あるところにはあるんですよ!アユタヤの中心地から南東に向かって5kmほど。タイを南北に走る高速道路沿いにあるんですよ。巨大なショッピングモールが!!その名を、アユタヤ シティーパークといいます。
1202【タイ紀行】アユタヤ王朝の創成期の宮殿跡。その後は寺院となり、時代を越えた建造物が残る『ワット・プッタイサワン』
アユタヤの地元の人の聞いてみると、とある寺院の名前が出てきました。『ワット・プッタイサワン』。はて?それってどこにあるのでしょうか?実は、アユタヤの観光の中心であるアユタヤ島から、チャオプラヤ川をはさんですぐ南にある寺院です。

ワット パナンチューン

ワット・パナンチューンはアユタヤにある寺院です。
その創建は、1324年とちょうど700年前のこと。
このワット・パナンチューンですが非常に縁起のいい寺院として、地元の人から崇拝されている寺院なのです。
それは、創建から400年ほど経った頃、ビルマ軍によってアユタヤは猛攻を受けます。
しかし、そのような災禍の中でもワット・パナンチューンは破壊を逃れたことから、奇跡の寺として言い伝えられているのです。
そして、この寺院の礼拝堂には19mもの高さがある座仏像があります。
これは、創建直後からおさめられているものとされ、ワット・パナンチューンのシンボルにもなっているほどの仏像なのです。
黄金のいで立ちをしていますが、日本の大仏とは造りは異なり、レンガを積み重ねた上に漆喰を施し、その上から金色に色付けをすることで完成に至っています。
アユタヤの世界遺産の遺跡には、同様にレンガ造だったことがわかる仏像跡が残されています。
同様の造りでこのワット・パナンチューンにも仏像が置かれたのですね。

寺院内は、タイ様式というよりかは中国に近い感じの装飾が主になっています。
そのため、アユタヤにありながら他の寺院などと比べると少し異なった魅力を醸し出している寺院なのです。

アクセス

アユタヤの日本人村から北に1kmほどのところにあります。

ワット パナンチューンへ行ってみた

それでは、ワット パナンチューンへ行ってみましょう。

ワット・パナンチューンへやってきました。
平日であるにもかかわらず、多くの参拝者でにぎわっていました。

駐車場もかなりの台数を止めることができるようになっています。
それだけここを訪れる人が多いことがわかりますね。

寺院に入る前にも、日本の神社にある手水舎のような場所がありました。
中には色とりどりの蓮の花が浮かんでいました。

こちらも同様の仏像が並んでいます。
7体いるので、どうやら誕生曜日ごとの仏像のようです。

さあいよいよ寺院の内部に向かいますよ。

アユタヤマップです。
アユタヤの穴場を見つけるには良いかもしれませんね。

靴を脱いでいざ寺院の中へ。
拝観料がかかるという話もあったのですが、特にそういったものを支払うところはありませんでした。

こちらで線香をお供えしたり、後々必要になってくる金箔を買ったりということができるようです。

階段を上って寺院内部へと入ります。

黄金の仏像が並んでいますね。

とにかくまばゆいばかりの黄金の仏像ばかりです。

こちらでは先ほどの金箔を仏像に貼り付けてお祈りをするようです。

なんと、お賽銭はQRコード支払い可能です。
タイはどこもかしこも日本以上にQR化が進んでいます。

そしてメインの19mある黄金の座仏像です。
日本の奈良の大仏を彷彿とさせますね。

側面や背面にも仏像がこれでもかと。

さらに寺院の奥に入ると少し雰囲気の違う部屋も。

廊下を通って出口へと向かいます。

お偉いお坊さんの像がありました。
タイは敬虔な仏教国家。
徳の髙いお坊さんは、死後もなおこのように象にされて各地で祀られています。

出口に戻ってきました。

とにかく敷地が広いです。
こちらも駐車場なのですが、一周するだけで200~300mぐらいはあるのではないでしょうか。
平日でこれなので、休日となるとどれぐらいの人々で溢れかえるのでしょうか。

いかがだったでしょうか。
今回はアユタヤにある現役の寺院ワット・パナンチューンを紹介してきました。
ビルマの猛攻にも耐えた寺ということで、そのご利益抜群といわれている寺院。
なぜここが観光ルートに入らないのか不思議に感じてしまうのですが、地元に愛されている寺院だからこそ、これからも地元の人と共にあり続けたいということなのかもしれませんね。
日本の地方にあるお寺のような素朴な感じのするお寺です。
アユタヤで時間があるときにはぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。