世界遺産都市であるアユタヤ。
数々の遺跡が点在しており、それらを巡るツアーが連日敢行されており賑わいを見せています。
しかし、主要な遺跡群だけではないのがアユタヤの魅力でもあるのです。
観光客はあまり訪れないのですが、地元の参拝者の方々が毎日山のように訪れている場所というのもアユタヤにはあるのですね。
今回紹介しているのはそのような場所なのです。
アユタヤにある『ワット・パナンチューン』は、今もなお地元の多くの人々の信仰を集める寺院です。
他の遺跡群とは異なり、今もなお寺院として現役で活用し続けられているこの寺院。
実はすでに700年近い歴史がある寺院なのです。
そのわりには、現在も現役で利用されていることからか、非常にきれいに整備されており、特に本尊でもある黄金の仏は、今もまばゆいばかりの輝きを放っています。
そんなワット・パナンチューンですが、観光客が利用するアユタヤ観光ツアーではルートに入っていることはほぼありません。
だからこそ、自分だけ感のある観光スポットではないでしょうか。
今回はこのアユタヤにある仏教寺院である、ワット・パナンチューンについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
アユタヤに関する記事です。





ワット パナンチューン
ワット・パナンチューンはアユタヤにある寺院です。
その創建は、1324年とちょうど700年前のこと。
このワット・パナンチューンですが非常に縁起のいい寺院として、地元の人から崇拝されている寺院なのです。
それは、創建から400年ほど経った頃、ビルマ軍によってアユタヤは猛攻を受けます。
しかし、そのような災禍の中でもワット・パナンチューンは破壊を逃れたことから、奇跡の寺として言い伝えられているのです。
そして、この寺院の礼拝堂には19mもの高さがある座仏像があります。
これは、創建直後からおさめられているものとされ、ワット・パナンチューンのシンボルにもなっているほどの仏像なのです。
黄金のいで立ちをしていますが、日本の大仏とは造りは異なり、レンガを積み重ねた上に漆喰を施し、その上から金色に色付けをすることで完成に至っています。
アユタヤの世界遺産の遺跡には、同様にレンガ造だったことがわかる仏像跡が残されています。
同様の造りでこのワット・パナンチューンにも仏像が置かれたのですね。
寺院内は、タイ様式というよりかは中国に近い感じの装飾が主になっています。
そのため、アユタヤにありながら他の寺院などと比べると少し異なった魅力を醸し出している寺院なのです。
アクセス
アユタヤの日本人村から北に1kmほどのところにあります。
ワット パナンチューンへ行ってみた
それでは、ワット パナンチューンへ行ってみましょう。

ワット・パナンチューンへやってきました。
平日であるにもかかわらず、多くの参拝者でにぎわっていました。

駐車場もかなりの台数を止めることができるようになっています。
それだけここを訪れる人が多いことがわかりますね。

寺院に入る前にも、日本の神社にある手水舎のような場所がありました。
中には色とりどりの蓮の花が浮かんでいました。

こちらも同様の仏像が並んでいます。
7体いるので、どうやら誕生曜日ごとの仏像のようです。

さあいよいよ寺院の内部に向かいますよ。

アユタヤマップです。
アユタヤの穴場を見つけるには良いかもしれませんね。

靴を脱いでいざ寺院の中へ。
拝観料がかかるという話もあったのですが、特にそういったものを支払うところはありませんでした。


こちらで線香をお供えしたり、後々必要になってくる金箔を買ったりということができるようです。

階段を上って寺院内部へと入ります。

黄金の仏像が並んでいますね。

とにかくまばゆいばかりの黄金の仏像ばかりです。

こちらでは先ほどの金箔を仏像に貼り付けてお祈りをするようです。

なんと、お賽銭はQRコード支払い可能です。
タイはどこもかしこも日本以上にQR化が進んでいます。

そしてメインの19mある黄金の座仏像です。
日本の奈良の大仏を彷彿とさせますね。


側面や背面にも仏像がこれでもかと。



さらに寺院の奥に入ると少し雰囲気の違う部屋も。

廊下を通って出口へと向かいます。

お偉いお坊さんの像がありました。
タイは敬虔な仏教国家。
徳の髙いお坊さんは、死後もなおこのように象にされて各地で祀られています。

出口に戻ってきました。

とにかく敷地が広いです。
こちらも駐車場なのですが、一周するだけで200~300mぐらいはあるのではないでしょうか。
平日でこれなので、休日となるとどれぐらいの人々で溢れかえるのでしょうか。
いかがだったでしょうか。
今回はアユタヤにある現役の寺院ワット・パナンチューンを紹介してきました。
ビルマの猛攻にも耐えた寺ということで、そのご利益抜群といわれている寺院。
なぜここが観光ルートに入らないのか不思議に感じてしまうのですが、地元に愛されている寺院だからこそ、これからも地元の人と共にあり続けたいということなのかもしれませんね。
日本の地方にあるお寺のような素朴な感じのするお寺です。
アユタヤで時間があるときにはぜひ参拝してみてはいかがでしょうか。