インドネシアのファーストフード店にて。
ハンバーガーとドリンクのセットを注文。
まあ、どこの国に行っても、ハンバーガーとコーラのセットは鉄板ですよね。
黒い炭酸の飲み物。
何の疑いもなしに、一気に飲みほそうと・・・
!!っっ??

ち・・・ちがう!!
明らかにコーラではない!!
しかし、このドリンクのにおいは知っている。
日本で売っている湿布『〇ロン〇ス』そのものなのだ!!
というわけで、今回のわきみちは、
インドネシアは食の話題も豊富です。






インドネシアの市販ジャムゥ、トラックアンギンの記事です。

インドネシアの隠された名物チレンブの記事です。

ルート・ビアとの出会い
それはジャカルタの空港で
それは、インドネシアに出かけたときのことでした。
深夜近くにジャカルタの空港に着いたこともあり、開いている店も限られている時間帯。
となると、強い味方はファーストフード店ですね。

そんな時に目に入ったのがこのA&W。
インドネシアではよく見かけるハンバーガーチェーンです。
(実は、日本にも沖縄県にだけあるのです。)
小腹を満たすだけだったので満場一致でA&Wへ。
ハンバーガーのセットでも食べておけば、まあ事足りるだろうというところでした。
注文したセットがやってきた
そうこうしていると、頼んでいたセットがやってくる。

まあ深夜ということもあったので、ハンバーガーは時間がかかるため、ポテトとコーラ(?)がやってきました。

で、こちらがそのコーラ(?)。
これを飲みほそうとすると・・・

???!!!!
ち、ちがう!!コーラじゃない!!
しかも、今までの人生の中で知っている飲み物のニオイじゃない!!
しかし、このニオイ・・・自分は知っている。
これは・・・
これは・・・・
こいつだーっ!!!
な・・・なんなんだこの飲み物は・・・。
VS湿布コーラ
しかし、こんなところで負けてはいられません。
果敢にも挑戦しました。
・・・が、けっこう瞬殺・・・。
飲もうとする前の湿布の香り。
口の中に広がる湿布のフレーバー。
明らかにコーラより多いんじゃないかというぐらいの糖度。

ムリっす。
けっこう早々に白旗でした。
この飲み物・・・は?
いったい何なのだこの飲み物は!!?
これまでに味わったことのない謎の味。
惨敗したものの、この飲み物に対する興味は湧く一方で。
そんな時の強い見方がGoogle先生ですね。
「コーラ インドネシア 湿布 味」
こんな調べ方だったかな?
すると、でてきました。
『ルート・ビア』
必ずしもインドネシアだけで有名な飲み物ではないみたいですね。
元々はアメリカで生み出された飲み物のようですし。
しかし、アメリカはコーラ然り、ルート・ビア然り、どんだけ糖分を摂取するんだろうか。
このルート・ビア。一体なにものなのでしょうか。
ルート・ビア

上の写真はkmi beveragesの『Root Beer』です。
インドネシアのそこらじゅうのお店で見つけることができます。
ルート・ビアは、『Beer』とつきますが、アルコールは含まないただの炭酸飲料です。
その発祥は古く、アメリカ合衆国にて19世紀の中ごろには商品としてのルート・ビアは誕生していたのだそうです。
元々は、農場の農夫たちが作っていた様々なハーブを入れて飲まれていたハーブ飲料が基になっており、それが商品化されたものがルート・ビアです。
あの強烈な湿布臭からも、これが様々なハーブと用いて造られたものであることがよくわかりますね。
何を使って作られているかですが、ハーブやスパイス、木の根などをブレンドして作っているようなのですが、厳密に何を使うかどうかは決まっていないようであり、それぞれのメーカーによって味の違いは楽しめるようです。

ネットでルート・ビアを調べてみると、世界的にはかなりシェアを押さえている飲み物なのだそうです。
アメリカ合衆国では飲料全体の3%ものシェアを持っていたり、その味に病みつきになってリピーターになる人もいるなど、根強い人気があるようなのですね。
様々なスパイスやハーブ、樹皮や根の成分などが入っている中で、あの独特な湿布臭は『カバの木』から抽出されたエキスが強いみたいですね。
これらを、清涼飲料水と同じように、ブドウ糖などの糖質と一緒に混ぜ合わせることでルート・ビアは作られるのです。
いかがだったでしょうか。
成分だけを聞くとハーブやスパイスなど、漢方的なものも入っているので、健康にいいのかなあとも思うのですが、市販されているルート・ビアは明らかに糖質過多です。
糖質以外の成分を販売して、無糖で紅茶などにいれたほうが、飲みやすくなるのではないかなあ、とも思うのですが、アメリカ合衆国と同じくらい糖分大好きインドネシア。そううまくはいきません。
しかし、健康面から考えると決して悪い成分ではないルート・ビア。
世界的に糖分を控えていこうという動きが活発化すれば、もう少し飲みやすいものが出来上がるのではないかなという感じもしました。
ちなみに、沖縄のA&Wではルート・ビアのお替り自由といううわさを聞きました。(いらんー)