海外ではバス旅をよく使います。
日本だと、全国津々浦々と鉄道網があるために、必ずしもバスがメインになるとは限らないですが、海外旅だと、バス網が国内移動の主要幹線になっている事の方が多いです。
日本の地方でも、最近は鉄道網を維持することが難しく、線路跡を道路にして、バス網に入れ替えたりということはありますが、まだまだ交通事情が違いますよね。
そして一言にバス旅といっても、バスのグレードも年々向上しており、長時間の乗車や、夜行で使ったとしても、快適に乗ることのできるバスも多くなってきました。
そんな中、今回紹介するニュースは、バス旅のことなのですが、なんとインドからロンドンまでのバス旅らしいのです。
というわけで、今回のわきみちは、
こちらは短期間旅ではとても役立つLCC活用ガイドです。

超長距離バス旅ツアー

『バスで世界の半分を旅しますか?』
インドの旅行会社Adventures Overland(アドベンチャーズ・オーバーランド)は、インドの大都市であるデリーから、イギリスの首都ロンドンまでの20000kmの距離を70日間で運ぶ新たな旅を打ち出してきました。
そしてその工程のほとんどはバス。飛行機は使いません。
この旅のために作られた豪華バスで、選ばれし20名の乗客と共に世界の半分の旅に立つのです。
フランスから最終目的地のロンドンまでだけはフェリーで運ばれることになりますが、ほぼ全ての行程がバス旅という約2か月半のとてつもない旅行プランです。
この旅では、なんと18カ国もの国を横断し、その際にそれぞれの歴史的な都市を散策します。
ミャンマーでは黄金の仏塔に驚嘆し、万里の長城でハイキング。
中央アジアのシルクロードの国々で美しいモスクを散策し、モスクワやプラハなどのヨーロッパの歴史的な都市を散策します。
このような魅力的な旅が、Covid19の状況次第ではありますが、2021年半ば頃からの出発が予定されているのだそうです。
バス旅のルート

18カ国もめぐるこのバス旅は、このようなルートで旅を行うのです。
インド(デリー→インパール)
→ミャンマー
→タイランド
→ラオス
→中国
→キルギス
→ウズベキスタン
→カザフスタン
→ロシア
→ラトビア
→リトアニア
→ポーランド
→チェコ
→ドイツ
→オランダ
→ベルギー
→フランス
→イギリス(ロンドン)
という行程です。
南アジアから東南アジア、東アジアから中央アジアを経由し、ヨーロッパという旅行好きからすればくすぐられる国々ばかりですね。
全行程は70日間の行程ですが、全行程を4区間に分けて、個々に予約することも可能だそうです。
第一区間は、インドからタイへの12日間。
第二区間は、タイ、ラオスから中国を巡る16~22日間。
第三区間は、中央アジアからロシアへの22日間。
第四区間は、ロシアからロンドンまでの16日間です。
これだけたくさんの国々を経由するため、それぞれの国で地元のバスガイドが添乗するそうです。
なおロンドンに到着した後は、バスはロンドンからニューデリーに折り返します。
乗客は、英国スタートか、インドスタートかのどちらから出発するかを選択できます。
そのため、折り返しのバスには20人の新しい旅行者グループで乗車し、再び70日間の旅を開始するのです。
Adventures Overland社

Adventures Overland社は、元々自らが熱狂的な旅行者であったTushar Agarwal氏とSanjay Madan氏によって設立されました。
共同創業者であったTushar Agarwal氏は、2010年に自分自身でロンドンからデリーまで行ったソロドライブから触発されて、この壮大な旅行のアイデアを実現しようと考えたそうです。
陸路の旅はしてみたいけど、これだけの長距離になると、自分自身で運転するのはちょっと・・・。
そういった人たちのために人々が快適い座って長距離の旅をすることができるバスでの旅を思いついたのだそうです。
価格は?

この人生を変えてしまうかもしれないほどの壮大な旅は、約2万ドルで体験できるのです。
70日という期間と、2万ドルという大金。
しかし、それに見合った経験がここでは得られるのではないでしょうか。
人生を変える旅

Adventures Overland社は、この陸路での旅が、『人生を変える旅』になると言っています。
同社が可能な限り安全になるようなルート考慮し、一般的に危ないと言われている国境越えの際も地元ガイドをしっかりと付けることで、何よりも乗客の安全を考えてプランを作っているとしています。

なかなか参加することもハードルの高そうな同社のバス旅です。
参加することができても70日間という期間の旅は、体力的に大変なこともあるでしょう。
しかし、一度しかない人生。
いくつになってもチャレンジしてみるということがあっても面白いのではないでしょうか。
「オープンマインド」と「オープンハート」で、世界の国々に飛び込んでみませんか。
