174【福井紀行】エネルギーを考えるきっかけに。どえらいタイミングで訪れた『大飯原子力発電所』

北陸地方(Hokuriku)
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国にとって安定的なエネルギーの確保は大切なことです。
日本は2011年の大震災をきっかけに改めて国のエネルギー政策について考えさせられることとなりました。
そして、近年ではこれまでの国のエネルギー政策から再生可能エネルギーへの移行が注目される中で、どのような方向に向けて国がその進むべき道を取っていくのか、世界から見ても注目を集めているわけですね。

そのような中で、大震災の半年前である2010年に福井県にある大飯原子力発電所の見学会があったため参加してきました。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • いろいろな意見はある。しかしまずは、それがどのような仕組みなのかをしっかりと知ることも大切。

福井県に関する記事です。

073【福井紀行】500年の時を超えて表れた日本のポンペイ 一乗谷城跡(一乗谷朝倉氏遺跡)
北陸地方の福井県にもたくさんの有名な城や城跡が残されています。福井県一乗谷にある一乗谷朝倉氏遺跡もその一つです。かの有名な朝倉氏の築いた城下町ということで賑わいを見せています。この一乗谷ですが、観光客に興味を持ってもらおうと、面白い試みが行われているのです。

大飯原子力発電所

大飯原子力発電所は、福井県の西部の若狭湾に突き出した半島の先端部分にある関西電力が運営する原子力発電所です。
原子炉は全部で4基ありますが、そのうちの2基は2017年に廃炉となっています。

原子力発電とは、核分裂反応によって生じた熱エネルギーで水を水蒸気化させ、それによってタービンを回転させて発電を行う発電方法になります。
難しそうな発電方法に聞こえたりはしますが、火力発電と一緒で、水蒸気を発生させその力でタービンを回す方式のシンプルな発電方法です。
異なるは、水蒸気を発生させるための熱エネルギーをどの燃料を用いた発生させるかというところですね。

原子力発電所とは?

原子力発電は大きく分けると、加圧水型原子炉と沸騰水型原子炉の2つの方式があります。

原圧水型原子炉は、水に対して高い圧力かけることによって、沸点をあげた300度以上の水を循環させ、その熱によってタービン用の水を沸騰させて水蒸気を発生させ、タービンを回転させます。

もう一方の沸騰水型原子炉では、核燃料によって発生した熱で水蒸気を発生させ、それによってタービンを回転させる方式です。
関西電力では加圧水型原子炉が採用されているため、大飯原子力発電所の4基も全て加圧水型原子炉で作られています。

アクセス

大飯原子力発電所見学会に行ってみた

加圧水型原子炉の簡易模型です。
沸騰用に加圧水と、タービン用の水の2系統があるのが加圧水型原子炉の特徴ですね。

現在通常運転中の3号機、4号機のエンジニアリングモデルが展示されています。

3号機のコントロールパネルです。

3号機の計器用電源装置です。

原子炉容器と、制御棒などの訓練用装置です。

原子炉の内部の燃料取り換えなどには、原子炉容器を開け、交換作業を行う必要がありますが、その手順を間違ってしまうと大きな事故につながってしまいます。
ここでは訓練装置を使って、徹底的に作業をシミュレートします。

これが燃料棒です。
ペレットと呼ばれる小さな円柱状のウラン燃料を、縦に長く一本の棒に入れ、それらを束ねたものになります。

燃料棒が同士が接触しないようにするいくつかの支持格子なども展示されています。

核燃料は常時その温度を下げるためにも水の中に使っています。
こちらは研修センターの訓練用の物です。

原子炉内の燃料棒交換は、燃料同士の接触が厳禁であるため、特に細心の注意が必要な作業となります。
特に燃料と燃料の間が2~3ミリしかないため、とにかく精度の高い作業が必要となります。
そのためにも日々の機器操作訓練が重要なのですね。

大飯原子力発電所には、こういった訓練や研修を行うための原子力研修センターが併設されています。
一つの手順ミスが大きな事故につながってしまう原子力発電では、常日頃からのトレーニングを怠らず、安全第一で操業してもらい続けたいですね。

いかがでしたでしょうか。
このような名前は知っているけど、それがどのように働いている施設なのかわからないものって意外とたくさんありますよね。
実際に見学に行くことができる機会というのは、探してみると意外と多くあったりします。
学校の社会見学と同じように、なにごとでも、実際に見て聞いて体験してみることがとても大切です。
今回の記事で原発の仕組みが少しでもわかっていただけたでしょうか。