189【福井紀行】道元が拓いた日本仏教曹洞宗の大本山『永平寺』

北陸地方(Hokuriku)
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福井県福井市の東には、永平寺町にある禅宗の一派である、曹洞宗の大本山である永平寺があります。
この永平寺は広大な広さの鬱蒼とした森林に囲まれた山中に、壮麗な堂舎群が立ち並ぶ作りの寺院となっています。
曹洞宗の開祖である道元によって開かれた永平寺では、毎日多くの修行僧が座禅をはじめとした修行に励んでいます。
そして、参拝者は永平寺の内部を見学でき、修行僧たちの様子を見ることができます。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 800年の歴史を紡いできた、禅宗の僧たちによるひたむきな修行の地。

福井県に関する記事です。

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永平寺

永平寺は、福井県の仏教寺院です。
この寺院は、曹洞宗の開祖道元によって開創された日本曹洞宗の大本山です。
永平寺は寛元2年(1244年)に開かれ、1246年には吉祥山永平寺という名になりました。
永平寺川上流の谷沿いの場所に建立され、山中の自然環境と一体となった壮麗な造りとなっており、伽藍を中心とした70余棟の殿堂楼閣が建ち並んでいます。
しかし、創建以来たびたび火災に見舞われ、伽羅を焼失しています。
現存している諸堂舎は、近世以降に整えられたものになります。

次の19棟の堂舎は、令和元年夏に国の重要文化財に指定されています。
・仏殿
・法堂
・山門
・中雀門
・僧堂
・大庫院
・大光明蔵
・監院寮
・廻廊5棟(山門東方、山門西方、中雀門東方、中雀門西方、仏殿東方)
・承陽殿本殿と拝殿
・承陽門
・経蔵
・松平家廟所門
・舎利殿と祠堂殿
・勅使門
これらが、敷地内に立ち並んでいます。

永平寺では日々、多くの修行僧が生活しており、勤行や座禅といった厳しい修行に励んでいます。

アクセス

えちぜん鉄道『永平寺口駅』からバスで「永平寺」行の終点で下車か、
JR福井駅からバスで「永平寺門前」行の終点で下車です。

永平寺に行ってみた

通用門

広大な永平寺の敷地内ですが、鬱蒼とした山中に入ると通用門が見えてきます。

吉祥閣

永平寺に入るとすぐに見えてくる建物は吉祥閣(きちじょうかく)と呼ばれています。
こちらでは、永平寺参拝にあたっての事前のお話を聞くことができるほか、誰もが参加できる研修道場でもあります。
宿泊を伴った「参籠」「参禅」といった研修が用意されています。
もちろん禅宗ですので、禅堂での座禅も行われます。

傘松閣

吉祥閣のお隣にある傘松閣(さんしょうかく)にある大広間です。
こちらの天井には、日本画家144名による色彩が230枚が飾られている絵天井の大広間が復元されています。

その後は廻廊を通って、それぞれの堂舎へ向かって行くこととなります。
永平寺は敷地内に70余棟の殿堂楼閣が建ち並んでおり、七堂伽藍という7つの建物があります。

仏堂

仏殿は七堂伽藍の中心部に位置し、ご本尊がおさめられています。

法堂

次は法堂です。
僧たちの説法の場であり、各種法要はこの場で行われます。
堂舎の中では最も高い場所に位置し、ここからの景色も素晴らしいものです。

階段状の廻廊

永平寺は、それぞれの堂舎群が5つの廻廊で連絡する造りとなっています。

承陽殿

承陽殿は宗祖である道元禅師の廟所です。
道元以下、第5世までの永平寺住職の像も安置されています。

敷地内にかなりの高低差があるため、上の写真のような光景となります。

大庫院

大庫院は、主に仏膳と修行僧及び来賓の食事をつくる台所があります。
上階には接待室や、150畳敷の大広間もあります。
大庫院内には写真のようなすりこぎも置かれています。

松平家廟所

永平寺山門

山門は永平寺最古の建物であり、永平寺への入り口となります。

山門の両側には、仏法の守護神である四天王像が祀られており、山門上には道元禅師による『吉祥山永平寺』の額が掲げられています。

中雀門

山門をくぐると、中雀門が眼前に広がります。


いかがだったでしょうか。
禅宗の修行の様子を身近に感じたり、体験できたりする貴重な場ですよね。
以前紹介した高野山のように、一歩域内に入ると、空気が変わるような雰囲気を感じ取ることができます。
日常の喧騒から離れて、心を清く信仰の場を見て回るのも、忙しい現代社会を生きる者にとっては必要な時間なのかもしれませんね。