199【インドネシア紀行】味からは何か判別不能。どこでも買えるお手軽ジャムゥ『ラルタン・ペニュガル』

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インドネシアにはそれぞれの家庭に伝統的に伝わるジャムゥと呼ばれる民間療法があります。
インドネシアで自生している漢方などをつかったこのジャムゥは、インドネシアの雨期と乾季などの季節の変わり目に体調が悪くなった時などには、これを飲むことによって自分たちで体調不良を改善しようとするのです。

さて、そんなインドネシアのスーパーマーケットやコンビニでは、どこに行ってもドリンク売り場にサイの絵柄などの絵柄が描かれている謎のドリンクが売られています。
この謎のドリンク、『ラルタン・ペニュガル』というものなのですが、いったいどんなものなのでしょうか。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • どこにでも見かける謎の水。これは実は、様々な効能がある水なのでした。

インドネシアの食べ物に関する記事です。

436【インドネシア紀行】インドネシア東ジャワ地方の名物スープ。黒い色とその味には秘密があった『ラウォン』
今回紹介しているのは、インドネシアの中でも東ジャワの大都市スラバヤが発祥といわれている黒いスープ"ラウォン(RAWON)"です。このスープ、黒いスープといいましたが、実際見てみるとびっくりするほど真っ黒。しかし、一口このスープを味わってみると・・・!!?
428【インドネシア紀行】インドネシア発のチョコレートブランド。まだまだ世界には様々なものが隠されていそうです『ダリK』
インドネシアにカカオのイメージがありませんよね。そこには理由があったのですが、その理由に目を付けたある日本の企業がインドネシア産のカカオに世界の目が向く動きを始めたのです。では、この日本の京都の企業『ダリK』は一体インドネシア産カカオのどこに注目したのでしょうか。
299【インドネシア紀行】超高級コーヒー。その作り方は…『コピ・ルアク』
今回紹介しているのは、インドネシア原産の『コピ・ルアク』です。このコピ・ルアクですが、世界に流通している量がとにかく少なく、日本では高級なホテルで一杯5000円ほどもする、超貴重なコーヒーなのです。
215【インドネシア紀行】大豆が形を変える。もう一つの発酵食品のカタチ『テンペ』
インドネシアは日本と同じく大豆を積極的に摂取する国です。でまず有名な大豆加工食品はTahu(豆腐)があります。日本の豆腐とは異なり、酸味が強い味です。そして、もう一つ有名な大豆加工食品が、一時期日本でも健康食品として有名になったこともあるテンペなのです。
177【インドネシア紀行】お手軽民間療法。とりあえず何かに効きそうな『トラック・アンギン』
インドネシアには、植物由来の根や葉などの天然の材料を調合したジャムウと呼ばれる民間調合薬があります。体調が悪いかな、といった時には、自分たちで調合して摂取してきた歴史があるそうです。そんなジャムウを一般商品化した『TOLAK ANGIN』なる製品がインドネシアには存在するのです。
059【インドネシア紀行】世界第3位の産地で味わう、生カカオの味
インドネシアでカカオが収穫されているって知ってましたか?なかなか日本では知られていないこのインドネシア産カカオ。近年、その製造方法なども洗練されてきており、年々高品質なカカオが世界に向けて流通され始めていっているそうですよ。
136【インドネシア紀行】その味はまさしくサ〇〇パ〇!?ザ・湿布コーラ『ルート・ビア』
インドネシアのファーストフード店で出会った謎の飲み物『ルート・ビア』。ビアといいますが、アルコール飲料ではなく炭酸印象であるこの飲み物。見た目はコーラなのですが、その味は全く異なるものだったのです。しかし、そのにおいは私たちが知っているものでした。
259【インドネシア紀行】インドネシアといえば焼き芋!?と侮ることなかれな蜜芋『UBI MADU(チレンブ)』
インドネシアの西ジャワ州バンドンの近くにあるチレンブ村には、ここの寒暖の差が激しい気候の中でしか栽培できないとされている『ウビ・チレンブ』という芋があるのです。この芋、一見すると白っぽい外観の少し日本の物とは異なる芋なのですが、これが今回紹介している蜜芋なのです。

謎の水『ラルタン・ペニュガル』

ジャムゥ

インドネシアにはジャムゥという漢方薬のような民間療法薬があります。
ジャムゥは、ショウガ科植物やタマリンドなどの天然素材に、ヤシ砂糖やかんきつ類などを加えて作られる伝統的な健康増進飲料です。
別の記事で紹介したトラックアンギンも市販のジャムゥだったのですが、今回紹介しているラルタン・ペニュガルもそんなジャムゥの一種なのです。

ラルタン・ペニュガル

インドネシアのどこのお店にも、サイのマークや、大河ドラマ「い〇てん」のマーク(?)のような飲み物が売られています。
この飲み物、ラベルを見ても、マークを見ても全く何の飲み物かイメージができません

しかし、日本円で約30~60円ほどの低価格でお手軽に購入できるラルタン・ペニュガルと呼ばれるこの飲み物なのですが、インドネシアの人々には『魔法の飲み物』とまでいわれている飲み物なのです。

効能

インドネシアには4~10月頃の乾季と、11月~3月の雨季があり、その季節の変わり目には非常に体調を崩しやすい時期となります。日本でも同じですよね。
乾燥していて、気温は暑いけれどもそれほどしんどくはない乾季と、じとっとしていてより暑さを感じる雨期、2つの季節だけですが、この季節の境目が非常に体に負担となるのです。

インドネシアではこのような時期の体調不良のことをパラス・ダラムといい、様々な症状が出たりします。
そのようなときにこのラルタンペニュガルを飲みます。
乾燥した唇、潰瘍、口臭、咳、くしゃみ、便秘、喉の痛み、口内炎、風邪、発熱などなど、ありとあらゆることに効くとされている、まさしく魔法の水なのです。

実際に飲んでみると

ラルタン・ペニュガルですが、実際飲んでみるとあまりのイメージとの違いでびっくりするかと思います。
見た目も透明であり水と変わりがないのですが、飲んでみると全くの無味無臭なのです。
しかし、無味無臭ではあるのですが、その中にはハーブ類などの成分がしっかりと含まれています。

子ども用もあるのですが、大人や子どもにそれぞれに一度に飲む分量をしっかりと守れば、すべての年齢層で飲むことができる安全な成分でできているのだそうです。

しかし、現地の方々は、あまりそこは考えずに水代わりに飲んでいるような姿も見られるのですが。。。

オリジナルテイストの無味無臭の物だけではなく、イチゴやオレンジ、ライチなど7種類のフレーバーも売られています。

いかがだったでしょうか。
日本ほど、体に不調を感じたら病院へ、という国ではないインドネシア。
低価格で、体調不良に効くとなれば、これ以上はないほどの魔法の水なのでしょうね。
実際飲んでみても体に負担などはないですので、慣れない海外での生活をする際には、試してみてもいいかもしれない水なのです。