ベトナム中部にある世界遺産の古都フエ。
ベトナムにある世界遺産の中では年代的には新しい世界遺産なのですが、そんなフエの世界遺産を構成する十数か所の構成か所の中で、最も古く美しい寺院であるティエンムー寺院について今回は紹介していきます。
この寺院で最も印象に残るのは塔ですね。
川沿いにある寺院のため、対岸やリバークルーズツアーなどからでも非常にそのシンボルである塔がよく見えるのです。
そして、ここには寺院としては場違いな展示があったりします。
しかし、これにも深い歴史があるわけです。
長い戦乱の時代を乗り越えてきた寺院ですが、その痕跡も見つけることができた寺院でした。
リバークルーズツアーとセットで組まれていることが多い寺院ですよ
というわけで、今回のわきみちは、
ベトナムの世界遺産などについての記事です。




世界遺産 古都フエ
世界遺産古都フエとその構成要素については、以下の記事に詳しく記載しています。

天母寺(ティエンムー寺院)
ティエンムー寺院は、古都フエの中でも最も古い、1601年に創建された寺院と庭園との景観が美しい寺院です。
この寺院には伝説があり、あるとき、白髪と白い眉毛の老婆が地元の人に、トゥニャン塔を建てる人物がやってくることを予言しました。
その老婆が実は天女でったため、その記念に建てられたこの寺は天女の寺という名前でも呼ばれています。
寺院の南部にある仏塔がトゥニャン塔(慈悲塔)であり、幸福と天の恵みという意味を持つ名前の塔です。
高さ21.24mの七層八角形という特徴的な形になっています。
塔の内部には、各層には仏像が安置されているそうですが、見ることはできませんでした。
塔の両側には2tもの重さがある鐘と、亀に載せられた石碑があります。
アクセス
フエ王宮からフォーン川を川上へ3kmほどの場所にあります。
天母寺(ティエンムー寺院)
それでがティエンムー寺院へ行ってみましょう。
ティエンムー寺院

ティエンムー寺院北側にある門から寺院の敷地内に入ります。

敷地内に入ると、一台の青い自動車が展示されています。
これが、ベトナム戦争時1963年に政府に抗議して焼身自殺をした住職がサイゴンまで乗り込んでいった時に使っていた車が展示されている。


ティエンムー寺院の内部です。

寺院の前には線香がたかれています。
日本の寺院でもよく見かけますね。


ティエンム寺から川の方を眺めると、フエのシンボルでもあるトゥニャン塔が見えました。
それでは塔に向かって行きましょう。
トゥニャン塔

トゥニャン塔につきました。
七層で八角形の特徴的な形ですね。
約20mの高さがあるために遠くからもよく見えます。

仏塔の北側には、トゥニャン塔の歴史について書かれた石碑があります。


塔の横には亀とそこに載せられた石碑があります。

亀の像の反対側には、重さ2tにもなる鐘が飾られていました。

フォーン川側にやってきました。

フォーン川側からトゥニャン塔を見上げています。
こちら側に入り口があるようですが、内部は見ることができませんでした。

トゥニャン塔を過ぎると、すぐ裏手にフォーン川があり、有名なドラゴンボート乗り場があります。


大体ツアーでは、ティエンムー寺院とドラゴンボートでのリバークルーズがセットになっています。

リバークルーズに出発です。
川からもトゥニャン塔が非常によく見えていますね。
この後ドラゴンボートは、川を3kmほど下って、フエ王宮に向かいます。
いかがだったでしょうか。
見どころの多い古都フエで、王宮とカイディン帝廟に続いてティエンムー寺院を紹介しました。
フエで最も古い寺院ということで、王宮や帝廟などに比べるとさらに200年ほど古い寺院であり、王宮が築き上げてきた文化とは異なるフエの姿を見ることができる世界遺産でした。