238【マレーシア紀行】洞窟の中に巨大な大仏が!?マレーシア第三の都市イポーにある『ペラトン(霹靂洞)洞窟寺院』

マレーシア(Malaysia)
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当ブログでは世界遺産を中心に紹介していますが、世界遺産に登録されていなくて、認知度がまだまだ低いけれども、世界には見どころになるところがたくさん隠されています。
今回紹介するペラトン(霹靂洞)洞窟寺院は、マレーシアの中でも日本人にはまだまだマイナーなイポーという街にあります。
イポーはマレーシア中部の内陸部にあり、クアラルンプール・ジョホールバルに続くマレーシア第三の都市なのです。

イポーには特徴的な数多くの寺院が残されており、近年徐々に訪れる人も増えてきているそうなのですが、まだまだクアラルンプールやペナンなどに比べると観光客は少ない地域なのですが、歴史的に中華色の強い地域であるため、独特な雰囲気を味わうことができる地域です。

アラブ色が強いクアラルンプール、ヨーロッパ色の強いペナン、そして中華色の強いイポーと、一つの国の中で様々な雰囲気を味わうことができるのもマレーシアならではなのですね。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 雰囲気は完全に中国。それはイポーが多くの華人によって大々的に開発された鉱山年だからだったのです。

本当はこっちに行きたかったのですが、現地の人がここをわかってくれなかったので・・・。
イポーから北に100kmにある世界遺産『レンゴン渓谷の考古遺産』です。

141【マレーシア紀行】ひっそりとたたずむマレーシアの世界遺産『レンゴン渓谷の考古遺産』
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クアラルンプールからもイポーには行けますが、ペナンからが若干近いです。

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イポー

イポーはクアラルンプールから電車で2時間北上したところにある、ペラ州の州都です。
クアラルンプール・ジョホールバルに続くマレーシア第三の都市です。
元々は錫鉱山で賑わった町であり、人口の70%以上が華人である中華色の強い街です。
1900年代前半はこの鉱山街として非常に賑わっていたのですが、1970年代後半に鉱山が閉山された後は、急速に寂れていき、若者の都心部への流出が著しい街になっていました。
ところが近年は、イポーを現代的な街とするために再開発が続けられているそうです。

市内には歴史的な建造物が数多く残っていると同時に、石灰岩の台地が広がっているために不思議な形をした巨大な岩山が立ち並ぶ風景を見ることができます。
そして、石灰岩が浸食されてできた数多くの洞窟があり、その洞窟を利用して造られた中華系の寺院が数多く残されています。

ペラトン(霹靂洞)洞窟寺院

ペラトン(霹靂洞)洞窟寺院はイポー市内から6km北上したところにある石灰岩の洞窟寺院の中でも最大級の寺院です。
内部は無料で公開されています。
1926年に建設された中国系寺院であり、洞窟内には金色の大仏や、数多くの色鮮やかな壁画が残されています。

アクセス

イポーへは、首都クアラルンプールからマレー鉄道で約2時間で到着します。
ペナンからの場合は、車をチャーターして向かいましょう。

ペラトン(霹靂洞)洞窟寺院へ行ってみた

入り口には霹靂洞(ペラトン)と書かれた赤い門があります。
この門を越えた奥に洞窟が広がっています。

洞窟に入るとすぐに金色の大仏が目に入ってきます。
上の写真の右下の人間と比べるとその大きさがかならりであることがわかるでしょう。
12.8mある大仏の周りには、壁面には龍などの色鮮やかな壁画が描かれています。

鎌倉の大仏が台座を含めると13.35mあるため、大体同じくらいの大きさです。

金色の大仏の両サイドには4体の金色に輝く四天王(?)の像も置かれています。

大仏の右横を抜けると洞窟はさらに奥に広がっています。
大仏のホールよりは少し小さいホールがあり、壁面には天女の姿が多数描かれています。

さらに奥には千手観音像がありました。

一番奥に鎮座している仏像です。
この左横にある階段を上まで上っていくとイポーの街並みを一望できる展望台まで行くことができます。
自然の洞窟の起伏を生かした階段であるため、急傾斜で幅は狭くなっていますが、ほとんど観光客はいないので余裕をもって歩くことはできるかと思います。
普通に登ると10分程で岩上まで到達することができるでしょう。

自然の洞窟の中の階段を上っていきます。

途中からは洞窟内から外に出ます。
巨大な岩肌に『佛』と書かれています。

ゾウに乗った仏像ですが、少しヒンドゥー的な感じもします。

屋外にある岩肌に沿った階段を上っていきます。

頂上に着きました。
ここからはイポーの街を一望できます
周囲を山々に囲まれているイポーの様子がよくわかりますね。

この時実は、イポーのペラトン(霹靂洞)洞窟寺院が目的地ではなかったのです。
レンゴン渓谷の世界遺産を目的にドライバーにお願いしていたのですが、そのドライバーが全く場所を把握していなかったために、一般的に観光客が行くであろうイポーに勝手に連れてこられたのでしたw

まあ、意図していなかったとはいえ、このような立派な洞窟寺院を見ることができたのは大収穫でした。

このペラトン(霹靂洞)洞窟寺院はイポーの中でも最大級の洞窟寺院であり有名どころなのですが、そのときのドライバーはもう一つの洞窟寺院にも連れて行ってくれたのでした。
レンゴン渓谷がわからなかったために・・・。

コンフックンガム(Kong Fook Ngam/廣福巖)洞窟寺院

コンフックンガム(Kong Fook Ngam/廣福巖)洞窟寺院は1884年に設立された道教の寺院です。
こちらの洞窟寺院は、管理者の夢の中に神が現れ、洞窟を拡張するようにお告げがあったことから、もともとの洞窟年々拡張しているのだそうです。

この拡張された洞窟に訪れるためには2リンギット(約50円)の寄付が求められます。

イポーから、幹線道路に沿って南に向かいます。カンポンケパヤン村を通り抜けた先にあります。

拝殿のようです。
基本は入ることができないように施錠されています。

奥を覗いてみると、こちらも洞窟寺院であり、洞窟の中をうまく利用して寺院が造られています。

中に入ることができるらしいので移動します。

先ほどの拝殿から外側にある階段を上ると、寺院内に入ることができる場所に到着します。
こちらも施錠されてきましたが、管理人のおばあちゃんに話を通すと中に入れてもらえます。

仏像が多数並べられていました。
石灰岩で作られているのでしょうか?

さらに洞窟内部に入っていきたいと思います。

奥まで入っていきましょう。
自然にできた鍾乳洞のようですね。

鍾乳石を洞窟内ではたくさん見ることができます。
上の写真はゾウの顔と言われているそうです。

ところどころに仏教の経典のようなものが書かれています。

こちらが案内の管理人さんです。
この奥は入り口が狭くなっていますが、中は広い空間が広がっています。

ペラトン(霹靂洞)洞窟寺院とは違って、壁画は描かれていないため、自然の洞窟の様子を見ることができます。

内部の起伏に合わせて見学ルートが整備されているので、しっかりと見学できますよ。

コンフックンガム(Kong Fook Ngam/廣福巖)洞窟寺院を出て、改めて振り返って見るとその立地が凄まじいところにあることが分かります。
マレーシアの他の地域ではなかなかお目にかかれない光景ですね。

いかがだったでしょうか。
マレーシアというとクアラルンプールやジョホールバルのような都会のイメージがかなり先行する国ですが、探してみるとまだまだ手付かずのスポットがたくさんありそうです。
マレーシアの北部や東海岸など、まだまだ日本人には知られていない場所を新たに開拓していくのも面白そうですね。