240【タイ・ラオス紀行】タイ国鉄で行く、陸路での国境越え紀行

ラオス(Laos)
この記事は約7分で読めます。

海外旅にたびたび行くようになると、だんだんとやってみたくなることが”陸路での国境越え“です。
島国である日本では陸路で国境越えを経験することはできませんが、海外のほとんどの国々では日常生活で国境がそばにあることも珍しくはありません。
特に国々が密集しているようなヨーロッパや東南アジアでは、簡単に国境越えができてしまったりします。

そこで今回は、2008年にタイから陸路でラオスに行った国境越えの旅を紹介したいと思います。
後で紹介しますが、当時と現在では交通事情が異なります。
もちろん現在の方が格段に便利になっており、2008年当時はなかなか不便な方法でしか国境越えができませんでした。
しかし、手間がかかったり、めんどくさかったり、数々のハードルを乗り越えた旅の方が強烈に印象に残っているものです。
国境越えもこんな時代があったんだなあ、ということをイメージしながら読んでいただければと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • やってみよう国境越え。島国では体験できない、大陸にある国という概念をリアルに体験することができます。

タイ国鉄のメークロン線路市場の記事です。

111【タイ紀行】もはや数秒の、展開・収納の伝統芸『メークロン線路市場』
タイのバンコクにはたくさんの観光スポットがありますよね。しかし、少し郊外に足を延ばして、日本では体験できないことを見てみたいときもあると思います。そんなときには、今回紹介する『メークロン線路市場』はどうでしょうか。バンコクから気軽に行けるスポットを紹介したいと思います。

ラオスのヴィエンチャンでのホビロン体験記事です。

017 【ラオス紀行】人はホビロン(バロット)を目の前にして『あぎゃあ~っ』と叫ぶのか
某漫画を見て、ずっと気になっていたある食べ物。それをとうとう試すチャンスがやってきました。

タイ~ラオス国境越えの旅

2008年

①東南アジアにあるタイのバンコクからタイ国鉄東北本線の寝台列車で北上してノーンカーイにある国境バス停へ。(630km国鉄13時間)
②国境バス停から国境バスでメコン川を渡ってラオス入りし、Thanaleng Border Crossingまで。
③Thanaleng Border Crossingからラオスの首都ヴィエンチャンまで。(30kmトゥクトゥク1時間)

この旅の際は、ヴィエンチャンから世界遺産都市ルアンパバーンまで移動しました。(すべて山道の行程を430km、バスで11.5時間)

ルアンパバーンで見た托鉢の様子の記事です。

218【ラオス紀行】世界遺産の町『ルアンパバーン』の早朝の風物詩である托鉢を見に行ってみよう
近年、欧米の観光客を中心に大人気の、東南アジア最後の秘境ラオス。そんなラオスですが敬虔な仏教国としても有名です。そして、ラオスでぜひ見て体験してほしいのが、毎朝行われるオレンジ色の袈裟を着た僧が列を成す托鉢の様子なのです。

2020年

2009年3月から、タイ国鉄東北本線であるバーンパーチー=ノーンカーイ線が延伸されており、タイの国境の街ノーンカーイからラオスにあるタナーレーン駅にも停車するようになりました。
また、両駅では出入国管理業務が行われるようになっているのだそうです。
そのため、当記事の時よりも国境越えが楽にできるようになっています。
さらに今後は、ラオスの首都ヴィエンチャンにも延伸の予定だそうです。
よりタイからラオスへの渡航が楽になりそうですね。

①東南アジアにあるタイのバンコクからタイ国鉄東北本線バーンパーチー=ノーンカーイ線の深夜鉄道で北上して、ラオス国内にあるタナーレーン駅へ。(635km国鉄13時間)
②タナーレーン駅から首都ヴィエンチャンまで。(30kmトゥクトゥク1時間)

タイ~ラオスの国境越えをやってみた(2008)

それでは、タイのバンコクからラオスまで行ってみましょう。

往路

タイ国鉄で国境の街ノーンカーイへ

バンコク中心部にあるバンコク駅(クルンテープ駅)から出発です。

寝台列車に乗る乗客が続々と集まってきています。

当日駅で切符を購入することもできますが、昨今はインターネットでも予約購入が可能であると思います。
なお、2008年当時は、日本からチケット取得代行サービスを使って事前に予約しましたが、そこまで利用客も多くなかったため、当日でもチケットは取得できるかと思います。

こちらが寝台列車です。
等級があるため、購入した切符の等級によって車両が異なります。

出発時刻は決まっていますが、当時はかなり曖昧なようでした。
この時は、出発時間より30分遅れでの出発でした。

こちらはタイ国鉄の寝台車両です。
一見するとただの座席のように見えますが、椅子を動かすと3段のベッドが出来上がります。

ベッドとしては非常に快適なのですが、最上段は強烈なエアコンが直撃するためとてつもなく冷えます。。。

寝台車両では、朝食がついています。
夜20時ころに出発して、翌9時ころに到着します。

ノーンカーイ駅

タイの北東部、タイとラオスのタイ側国境にあるノーンカーイ駅に到着しました。

ノーンカーイ駅前にはトゥクトゥクが乗客を待ち構えています。

国境バス乗り場へ移動

ここからはトゥクトゥクに乗り換えて、3kmほど離れたノーンカーイバスターミナルに移動します。

タイラオス友好橋

国境バスに乗り換えると、メコン川にかかるタイラオス友好橋をバスで渡り、対岸にあるイミグレ Thanaleng Border Crossingまで4kmほど移動します。

Thanaleng Border Crossingへ

タイラオス友好橋を渡ってすぐ、イミグレであるThanaleng Border Crossingが見えてきました。

こちらでラオスの入国手続きを行います。
航空便での入国手続きはいつもやっていましたが、陸路では初めてでした。
手続きはほとんど同じですが、飛行場での入国手続きに比べるとフランクな感じがしました。
現地の人たちにとっては、国境をこえて働きに行く人々がいるなど、生活の一部なのでしょうね。

Thanaleng Border Crossingを出ると、再びトゥクトゥクが待ち構えています。
ここからラオスの首都ヴィエンチャンまでは30kmの距離があります。
ヴィエンチャンまでいかなければ、ラオス国内を移動するバスなどもないため、トゥクトゥクで1時間かかえてとりあえずヴィエンチャンまで移動します。

途中で市場なども楽しみながら。

一時間かけてヴィエンチャンに到着です。

ヴィエンチャンへ

というわけでヴィエンチャンにやってきました が、

『首都なの?』と思うほど、人を見かけません。
この時は、ここからルアンパバーンまでのバスの長旅が再び始まったのです。

では、復路編にいってみましょう。

復路

ヴィエンチャンからラオス~タイの国境へ

ヴィエンチャンからは再びトゥクトゥクでタイとの国境まで移動します。
なお、タイラオス友好橋から東に8kmほど行ったところに、なぜか有名な仏像が多数展示されているブッダパークがあります。
陸路でラオスに入る人々は、こちらもよく訪れているようです。

ラオス ブッダパークについての記事です。

149【ラオス紀行】歴史も神聖さもないような気もするが、大人気な『ブッダパーク』
ラオスの首都ビエンチャンは首都にしては静かな街であり、ラオスっぽさを感じる所ではありますが、観光として回るには少し物足りなさを感じます。そんな時は、今回紹介するブッダパークはいかがでしょうか。もはやなんの宗教かわからなくなるほどのカオスなテーマパークです。

ラオス国内の近距離移動は、基本はトゥクトゥクですが、上の写真のような欧米の観光客たちはサイクリングで回っていたりもしました。

メコン川を左手に見ながら、Thanaleng Border Crossingへと移動します。

Thanaleng Border Crossingでは出国手続きを行い、国境バスにてタイラオス友好橋を渡り、対岸のノーンカーイバスターミナルに移動します。

再びノーンカーイへ

ノーンカーイの国境バスターミナルまで移動します。

ターミナル近隣には上の写真のようなアーケードになった市場があり、色々と買い物を楽しむことができました。
帰りも寝台列車だったのですが、時間的にはかなり余裕があったため、この市場やリバーサイドで時間をつぶしました。

バスターミナルから歩いてすぐ、メコン川沿いに出ることができます。

夕暮れ時のメコン川です。
向こう側対岸に見えるのはラオスなのです。

川沿いには龍のモニュメントがよく見られます。

お土産屋も充実しているので、列車の時間まで十分時間をつぶすことができます。
ノーンカーイ駅があまり何もないので、ここで時間を使ったほうがよいでしょう。

バスターミナルからはまたまた、トゥクトゥクでノーンカーイ駅まで移動します。

ノーンカーイ駅からバンコクへ

まだ少し明るい時間ですが、寝台列車にてバンコクまで向かいます。

復路も同じく約13時間ほどの道のりです。

この度で二回目の寝台車。
あいかわらず乗客はまばらです。

いかがだったでしょうか。
今回は遺跡や目的地を楽しむのではなく、国境越えという経験を楽しむ少し趣向の異なった旅でした。
この旅での列車の手配や、出入国手続き、それに加えて宿も現地調達だったため、旅のすべてが今もなお記憶に根強く残っている旅です。
やはりツアー会社につれていってもらう旅よりも、自分自身で旅をアレンジすることは、何よりも記憶に強く残ります。
どこのどんな国に行くとしても、その旅を思い出深いものできるかどうか、それは、私たち自身の工夫一つなのかもしれませんね。