242【神奈川紀行】ブラ〇モリの鎌倉回を再現してみよう

関東地方(Kanto)
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旅好きにはたまらない番組『ブラ〇モリ』。
最近は地層系に偏っている感もありますが、日本の各地をコアに掘り下げて紹介してくれるため、これまでに自分が行ったことがある場所であったとしても、再び訪れたくさせてくれる番組です。
また、そこにまつわる歴史や、小ネタなど、見ているだけでいてもたってもいられなくなります。

今回紹介する鎌倉の街も、ブラ〇モリで紹介され、鎌倉駅周辺から始まり、江ノ電沿線の極楽寺駅・長谷駅といったところをブラブラと紹介された場所です。
そして、ブラ〇モリは、番組で取り扱った内容が書籍化もされています

この書籍には、実際に訪れた場所の紹介だけではなく、ルートまで書かれており、もし目的地がブラ〇モリで書籍化されているのだとしたら、ぜひこれを片手に訪れてみると、普通に訪れるよりも何倍も楽しめること請け合いです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 旅の醍醐味は歩いてみること。そして小さな発見をたくさん見つけること。それだけで、そこが忘れられない場所になります。

鎌倉は鎌倉でも、あるお土産屋だけにフォーカスしたチャレンジ記事です。

211【神奈川紀行】令和の今でも”いざ、鎌倉”なのか!?冒険に旅立つ前はこちらに『鎌倉 山海堂商店』
神奈川県の超有名観光地、鎌倉。ほとんどの人が真っ先に思い浮かぶのは大仏であり、鶴岡八幡宮でしょうか。しかし、鎌倉にはもっとコアな楽しみ方もあるのです。今回紹介している山海堂商店は、お土産屋さんなのですが、一見しただけでもただのお土産屋ではないことがわかってしまうのです。

ブラ〇モリ本の紹介記事です。

267【旅ノウハウ】公式ブラ〇モリ本を持って、旅をより深めよう
「もっとディープな旅がしたいなあ・・・」そんな方には今回紹介する『ブラ〇モリ』の書籍はいかがでしょうか。王道の旅も楽しいのですが、ディープな歴史や、ディープな自然や、ディープな触れ合いがもりだくさんのブラ〇モリ。きっとその旅が忘れられない旅になりますよ。

鎌倉

鎌倉は、神奈川県南部の鎌倉市の中心部の地域であり、1192年源頼朝によって鎌倉幕府が開かれた、関東で初めて政治の中心に置かれ以後、1333年までの約140年間、この地から国が動かされたのです。

航空写真を見ると、なぜこの地が政治の中心として選ばれたのかが分かります。

南を相模湾に面し、その他三方を山々に囲まれた天然の要害であることがわかるでしょうか。
当時としてはこのような有利な地理的条件にある都は、難攻不落であったのでしょう。

アクセス

JR鎌倉駅周辺。
そして、鎌倉駅から江ノ島電鉄に乗り換え、極楽寺駅~長谷駅間あたりが今回の紹介しているエリアになります。

鎌倉で再現ブラ〇モリ

それではブラ〇モリの足跡をたどっていきましょう

鶴岡八幡宮

まずはJR鎌倉駅で下車し、小町通りを北上して、鶴岡八幡宮へ行きます。
両側にお店がたくさん立ち並ぶ参道なので、見て歩くだけでも非常に楽しめますよ。

鶴岡八幡宮は古都鎌倉の中心に鎮座する、鎌倉初代将軍源頼朝ゆかりの全国にある八幡宮の一つです。

朱色に彩られた舎殿が印象的ですね。

極楽寺駅

一旦JR鎌倉駅に戻り、そこから江ノ島電鉄に乗車します。
鎌倉駅から極楽寺駅へ向かいましょう。

極楽寺駅に到着しました。
非常にコンパクトな駅ですね。
まるでバス停のようでもあるコンパクトさです。

駅前の様子です。
道幅はかなり狭い、本当に町中にある駅です。

線路をまたぐ高架から江ノ島電鉄の線路を見下ろしてみました。
上の写真の駅舎が極楽寺駅です。

反対側の長谷駅方面を見るとすぐにトンネルになっています。
これから長谷駅方面に歩いていきますが、徒歩で向かう場合はこの小山を超えることになります。
しかし、そこはかの有名な極楽寺坂切通しになっているため、山や丘などを掘削して人の交通が行えるようになっています。
そのため、登山が待ち構えているわけではありませんw。

極楽寺切通し

長谷駅訪問に歩いていくと極楽寺坂切通しにやってきます。
少し小高くなっているところを登っていきます。

極楽寺坂切通しの最も高いところから撮影しました。

遠くに見えるのが由比ヶ浜です。
ここはかなりベストな撮影スポットですね。

星の井

極楽寺坂切通しを越えてさらに東に向かって歩いていきます。
途中に、「星の井」あるいは「星月の井」と呼ばれる鎌倉十井のひとつにあげられる井戸があります。

力餅家

星の井からさらに50mほど歩くと、力餅屋という鎌倉最古の餅屋にやってきます。
創業300年であり、こちらの名物は権五郎力餅です。
ここまで歩いてきた休憩がてら、300年受けつがれてきた味を試してみてはいかがでしょう。

力餅屋を左折すると、長谷寺に向かう道に入ります。
目の前に見える踏切は江ノ島電鉄の線路です。

江ノ電がちょうどやってきました。
目の前をゆっくりと走っていく様をじっくりと鑑賞しましょう。

長谷寺

長谷寺は、長谷観音ともいわれる浄土宗系統の寺院です。
創建は奈良時代とされていますが、はっきりとはしていません。
アジサイや紅葉の名所として知られており、一年を通して様々な花を楽しむことができる寺です。

山門

長谷寺東側にある山門です。
先ほどの道を、道なりに歩いていくとこちらに到着します。

観音堂

観音堂には、長谷観音と呼ばれる十一面観音立像が安置されています。

長谷寺 眺望散策路

長谷寺の周囲にある眺望散策路を歩いていくと、高台から上の写真のような眺望を臨むことができます。
アジサイの季節は大渋滞するらしいですが、通常時であれば10分もあれば一周してくることができます。

経蔵(転輪蔵)

仏教経典のすべてを収める建物を経蔵といい、中央に見える八角形の回転する書架を林蔵と言います。
林蔵の腕基を押して一回転させると、仏教経典のすべてを呼んだのと同じ功徳があるとされており、以前紹介したネパールのマニ車と同じようなものです。

現在、文化財保護のため、毎月18日のみ回すことができるのだそうです。

弁天窟

弁天窟は、弁天堂前の放生池近くにある洞窟です。
弘法大師がこもって祈願した地と伝わっている場所であり、壁面に弁財天と十六童子が彫られています。

鎌倉大仏殿高徳院

長谷寺をでて、北東に進んでいくと、有名な鎌倉の大仏のある高徳院にやってきます。

高德院 鎌倉大佛

有名な鎌倉の大仏が見えてきましたね。
天気が良い日に訪れるのがいいですね。

鎌倉の大仏は、今から750年も前の鎌倉時代中期に造られました。

過去の震災で、大仏の位置がずれてしまったり、破損したりといったことがあったため、大仏はかなり耐震性を高める補強がなされています。
大仏と台座の間は、揺れを吸収する免震構造になっており、内部から大仏の首を補強するなどして、地震対策が施されていました。

大仏周囲の休憩所に掛けられた大きな草鞋は、戦後間もないころに日本中が幸せになるよう二という願いを込めて奉納され始めたのだそうです。

胎内めぐり

鎌倉大仏はその内部に入ることができます。
これを胎内めぐり、といいます。
なんと、驚きの20円で内部に入ることができます。

実際に胎内に入るとわかるのですが、様々な高度な技術を駆使した造像技術を見ることができます。
巨大な仏像のため、造像にあたって30回以上に分けて鋳造し、鋳型を多数並べて重ねたことや、分けて鋳造した箇所を強固に鋳継ぐために鋳繰りというほかでは見られないような技法が使われているそうです。

現在、内部の首の周りには、補強材として強化プラスチックであるFRPが用いられています。

いかがだったでしょうか。
何も知らず鎌倉をめぐることと、ブラ〇モリ知識と共に鎌倉をめぐるのとを比べてみると、同じ旅であったもよりたくさんのことへの気づきがありそうですよね。
ブラ〇モリを再現する旅を通して、どんな旅でもいろいろな発見に気づくことができる旅勘を磨いていきたいものです。