261【ミャンマー紀行】丘の上のスタウンピー・パヤーから、かつての王都を眺める『マンダレー・ヒル』

ミャンマー(Myanmar)
この記事は約6分で読めます。

近年その発展が目覚ましいミャンマー
ミャンマーの最大都市ヤンゴン(首都ではありません。)の発展ぶりは特に目を見張るもので、アジア最後のフロンティアと呼ばれるのもうなずけるわけです。

長かった軍事政権時代によって、なかなか外に開かれていなかったミャンマーですが、近年は諸外国ともたくさん交流を始めており、観光でミャンマーを訪れることも容易にできるようになってきました。
また、歴史的な建造物も多数残されており、世界遺産候補の遺跡も多数あるのです。
2014年にはピュー古代都市群が同国初めてのユネスコ世界遺産として登録され、それに続いていつ登録されてもおかしくなかったバガンも2019年に登録されます。

そして今回紹介するのは、おそらくいずれは世界遺産登録も夢ではないであろう、ミャンマー第二の都市マンダレーにあるマンダレー・ヒルついてです。
もともとビルマ(現ミャンマー)最後の王都であったマンダレーは、古都の様相をした、まるで京都のような町なのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • マンダレー・ヒルは、歩いて登るのはとっても大変!しかし、そうしないと途中にある素晴らしい史跡を見ることができないのです。

マンダレーから訪れることができるウーベイン橋の記事です。

103【ミャンマー紀行】北部の街マンダレーにある、世界1位の長さの木造橋『ウーベイン橋』
アジア最後のフローリング ミャンマー。そして、その中でも前情報なく訪れた中部の町マンダレー。しかし、そこには、予想だにしていなかった歴史を感じるスポットがたくさんあったのです。ミャンマーの底力をまだまだ感じる街で見つけた、160年もの歴史のある木造橋を紹介します。

ミャンマー最大の世界遺産、バガンを少しずつ紹介しています、

208【ミャンマー紀行】バガンでは珍しい涅槃像だが、その安置場所は世界一珍しい『マヌーハ寺院』
バガンにはたくさんの寺院や仏塔があるので、たくさん見て回るとどれも同じように見えてくるのですが、今回紹介するマヌーハ寺院は、後で思い返してみても印象に残る寺院の一つです。ここには巨大な仏座像や涅槃像が部屋の空間いっぱいに置かれているのです。
139【ミャンマー紀行】バガンにある不気味な言い伝えの残る寺院『ダマヤンジー寺院』
バガンといえば無数のストゥーパ(パゴダ)と寺院が有名ですが、有名どころだけでもかなりたくさんあるので、見ごたえのある場所がたくさんです。そんなバガンの中で、その雰囲気で有名な『ダマヤンジー寺院』について書きたいと思います。

マンダレー

ミャンマーの中央より少し北に位置するマンダレーは、ヤンゴンに次ぐミャンマー第二の都市です。
ビルマ(現ミャンマー)は、1885年にこの地に乗り込んできたイギリスによって占領されますが、その時まで最後の王朝の王都が置かれたのがこのマンダレーでした。
19世紀半ばにつくられたこの王都は、26年間この地でその栄華を誇りました。

コンバウン朝の王であったミンドン王は、当時首都であったマンダレーの南にあるアマラプラからマンダレーへ首都を移転することを決め、1857年から建設が開始されます。
ところが、当時の東南アジアはヨーロッパの列強による植民地支配が進んでおり、ビルマも例外ではありませんでした。
この1857の段階ではすでにヤンゴンなどいくつもの町はイギリスに占領され始めており、マンダレーにもその魔の手が迫ってきていました。
当時のミントン王は、卓越した外交手腕によってマンダレーの植民地化を抑え込んでいましたが、ミントン王の崩御によってその状態は崩れてしまいます、
1885年にはマンダレーはイギリスによって占領されてしまいます。

現在ではマンダレーはミャンマーのこととして知られており、ミントン王の時代に造られた、王宮を中心として京都のように整然とした碁盤目状に造られた町並みや、仏塔や寺院など、古き良きビルマの姿を今もなお残し続けている町なのです。

マンダレーの町は盆地に造られており、その町並みを見下ろすかの如く、町の北部にひときわ小高い丘であるマンダレー・ヒルがあるのです。

マンダレー・ヒル

マンダレーの町は、北部にある旧王宮を中心に南に向けて広がりを見せている町です。
そんな旧王宮の北側にあるのが標高236mのマンダレー・ヒルであり、丘全体が寺院として造られているマンダレー最大の聖地です。
山麓から頂上の仏塔まで1時間ほど屋根のついた階段を登るわけですが、その途中に多数の仏像や祠、仏塔が次々と現れます。
2頭の真っ白なライオンの像が立つ南参道入口で靴を預け、山頂まで裸足で登っていきます。

ただし、それが大変という人のために、7合目までは車道が整備されており、そこまでは車で登ることもできます。

アクセス

マンダレー・ヒルまではバスもしくはタクシー(バイクタクシー)で向かいます。
町の規模が大きいので徒歩移動は大変でしょう。
マンダレー・ヒル参道から山頂付近までのバスもあります。
バスで山頂付近まで移動し、エレベーターを使うとすぐに山頂まで到着することもできます。

マンダレー・ヒルへ行ってみた

チェードーヤ・パヤー

南参道から階段を上っていって、最初の踊り場にある仏塔がチェードーヤ・パヤーです。

ピーロンチャンター・パヤー

更にすすんでいくと、ビーロンチャンター・パヤーという黄金の仏像が立っている踊り場に出ます。
ここはマンダレー町が栄えるように、という意味をもった仏塔だそうです。

サインタニー・パヤー

さらにその先にある踊り場には、急な階段前の小休止という意味のサインタニー・パヤーがあり、ここで一呼吸整えましょう。

ビャーデイペー・パヤー

サイッタモー・パヤーからの急な階段を上っていくと階段を上りきった所にビャーデイペー・パヤーがあります。
予言を与え給う仏陀のであり、高さ約8mもある全身が金で覆い尽くされた仏像です。

ンコンミーン・ストゥーパ

ンコンミーン・ストゥーパは、日本人慰霊碑の近くにある、ウズラを模った仏塔です。

スタウンピー・パヤー

いよいよ頂上のスタウンピー・パヤーです。
ここはカメラやビデオで撮影する場合には撮影料が必要となります。
周囲は全面が展望台になっており、マンダレーの旧王宮を中心にしたや、エーヤワディー川、マンダレーが盆地の地形をしている様子などを見ることができます。
ここには、夕方になるとサンセットを撮影するための観光客が大勢集まってきて、ものすごい賑わいとなります。

ムイヂー・ナッカウン

一角には2匹のコブラ像ムイヂー・ナッカウンが置かれています。
コブラにお祈りすると幸運になると言う話が伝わったことにより、多くの人が一目このコブラを見ようと訪れ、たくさんのお布施をしてくれたことにより、マンダレー・ヒルの寺院は完成にこぎつけたのだそうです。

マンダレーヒルのサンセット

そして何よりも、マンダレー・ヒル人気を不動のものにしているのが、山頂から見えるサンセットです。
何枚か撮影できたので、ゆっくりご覧ください。

ゆっくり見終わった後は、暗くなりすぎないうちに下山です。

スタウンピー・パヤーからはエスカレーターでおります。
ただし、山頂付近のバス乗り場までしか通じていないため、降りた後はまたしばらく徒歩で丘を下っていかなければなりません。

ちなみに、ほぼすべての観光客が7合目からのバスで帰ってしまったため、自分が徒歩でおりているときは誰一人すれ違いませんでした。
暗がりの参道は、登りの時とうって変わって、少し不気味な雰囲気でした。
そして、なぜか登りよりも下りの方が激しく参道が長いように感じました。
これだけのところを登ってきたのか!?と考えると、山麓からの登頂はけっこう大変かもしれません。

チンテーヂー・ナッカウン

チンテーザー・ナッカウンは、マンダレー・ヒルの南参道入口を守る高さ約8mある2頭の白いライオンの巨大な像です。
マンダレー・ヒルを上る際は、ここで靴を預けてから登ることになります。
写真は、下山してきたときの物のため、薄暗い中でのライオン像です。

いかがだったでしょうか。
なかなか日本人が訪れることが珍しいマンダレーですが、これほど見どころがあるところがまだまだ見落とされていることは、とても残念で、ぜひともお勧めしたい町でした。
近々、世界遺産に登録されてもおかしくはないと思います。
経済発展も近年は目覚ましいということもあり、次に訪れたときは、更にすごしやすく観光しやすい街になっているかもしれません。