今回はミャンマーのバガンにある寺院の紹介です。
これまでもいくつかの寺院やストゥーパを紹介してきましたが、今回紹介するアーナンダ寺院は、バガンの数多くある建造物の中でも真っ先に名前があがるような寺院の一つです。
その外観はとても均整の取れた寺院であり、バガンの中でも最も美しいとさえ言われている建造物です。
そして、その内部にも特徴があります。
四方向を向いた仏像が特徴的でもあります。
というわけで、今回のわきみちは、
これまでに紹介したバガンの記事です。




アーナンダ寺院
アーナンダ寺院は、オールドバガンの城壁外すぐにある仏教寺院であり、バガンにある建造物の中でも最も均整のとれた美しい寺院であるといわれいます。
1090年に、第三代王であったチャンスィッター王の時代に建てられました。
アーナンダという名前は、仏陀の最初のいとこであり、弟子の1人でもあったアーナンダに由来しています。
バガンに行ったからには、アーナンダ寺院に行かずしてバガンに行ったというな!といわれるほど、バガンを訪れた観光者にとってはマストな寺院の一つです。
本堂の外観は、50mもの高さの黄金に輝く塔を中心に、周辺を一辺が63mの回廊が伸びる造りとなっています。
そして、その回廊はそれぞれの辺の中心に、四方を眺める高さ9.5mにもなる仏像『過去四仏』が凛とした姿でそれぞれの方角を見つめています。
4体の仏像のうち、南にある迦葉仏と拘楼孫仏は創建当時のまま残されています。
東にある拘那含牟尼仏と、西にある釈迦牟尼仏は焼失してしまったため、再建されたものになります。
『過去四仏』とは、釈迦と、釈迦以前におられた三人の仏陀を合わせて四仏と呼びます。
南:かしょうぶつ/カッサパ仏(迦葉仏)
北:くるそんぶつ/カクサンダ仏(拘楼孫仏)
東:くなごんむにぶつ/コーナーガマナ仏(拘那含牟尼仏)
西:しゃかむにぶつ/ゴータマ仏(釈迦牟尼仏)
また、回廊には、釈迦生誕にまつわるレリーフや、大小多数の仏像が安置されているなど見どころの多い寺院です。
1975年にバガンは大地震に襲われ、アーナンダ寺院も大きな被害を受けましたが、現在では完全に修復されています。
壁面は頻繁に塗装とが施され、1990年に建設900周年を迎えるにあたって、尖塔に金メッキが施されました。
バガンの人々に非常に大事にされ維持管理が続けらえれている寺院です。
アクセス
ニャウンウーからオールドバガンエリアに向かい、オールドバガンの城壁外すぐのところにアーナンダ寺院はあります。
アーナンダ寺院に行ってみた
それではアーナンダ寺院へ行ってみましょう。

アーナンダ寺院への観光は、西側入り口から入ります。
20mほどの廊下には、お土産屋が並んでいます。
この廊下を超えると、本堂に入ります。
仏足石

西側入り口から入ると、すぐに大きな仏足石があります。
上の写真がその仏足石であり、その先にある両側壁の穴が回廊につながっています。
しゃかむにぶつ/ゴータマ仏(釈迦牟尼仏)

西側に立つ、しゃかむにぶつ/ゴータマ仏(釈迦牟尼仏)です。
お釈迦様ですね。
くるそんぶつ/カクサンダ仏(拘楼孫仏)

北に立つ、くるそんぶつ/カクサンダ仏(拘楼孫仏)です。

少し電飾が過度なような気がしますが、世界遺産登録前の当時のバガンは大体どこもそんな様子でした。
世界遺産登録に難航したのはこのあたりの事情もあったのだそうです。
世界遺産となった現在は、もう少し控えめになっているのでしょうか。
くるそんぶつ/カクサンダ仏(拘楼孫仏)



北に立つ、くるそんぶつ/カクサンダ仏(拘楼孫仏)です。
かしょうぶつ/カッサパ仏(迦葉仏)



南に立つ、かしょうぶつ/カッサパ仏(迦葉仏)です。
仏像の数々



回廊壁面には、上の写真のように大小さまざまなの仏像が安置されています。
いかがだったでしょうか。
以前紹介したダマヤンジー寺院と比べると、観光しやすいように回廊に電灯がつけられているなど、比較的見やすい寺院です。
観光客から人気のある寺院であるため、周辺もかなり賑わている場所です。
オールドバガンエリアにあるため、周辺にある多くの寺院やストゥーパと共に合わせてみて回ることができます。
バガンに来たからにはアーナンダ寺院!といわれるだけのことはある、とても壮大で美しい寺院を楽しんでください。