『セイロンティー』。
どこかできいたことはありませんか?
何気によく聞く言葉だとは思うのですが、実は何を表しているか知っているでしょうか。
『セイロン』とは現在の『スリランカ』の旧称です。
世界的にも有数の紅茶の産地であるスリランカ産のセイロンティーは、日本にいながらでも味わったことがある人は多いのではないでしょうか。
スリランカの一大生産品である紅茶は、実際にスリランカに行くと、どこでも味わうことができ、お土産としても驚きの安価で高級な紅茶を購入することもできてしまうのです。
有名なブランドとしてはいくつかあるのですが、どこの販売所でもよく見かける『Dilmah』についても今回は紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
スリランカで買い物ならコロンボへ。

セイロンティー

セイロンティーの”セイロン“とは、スリランカの旧称であり、ここで取れる紅茶はセイロンティーと呼ばれています。
日本もたくさん輸入しており、よく聞く名前であり、味わったことがある人も多いことでしょう。
そんなスリランカの紅茶は生産量が世界第2位であり、他国への輸出量では世界第1位になります。
セイロンティーは、くせのない飲みやすい味が特徴であるため、世界各国で愛され続けている紅茶なのです。
そんな世界的に有名なセイロンティーですが、実は19世紀後半ごろまでは、このセイロンの島では紅茶ではなくコーヒー栽培がおこなわれていました。
しかし、世界的にコーヒーの木にカビの一種であるサビ病が蔓延したことからスリランカのコーヒー経済は大打撃を受け、次々と農園が閉鎖されていきます。
そんな折、スリランカのコーヒー農園で働いていたスコットランド人のジェームス・テーラーがキャンディ郊外の山岳違いであるルーラコンデラで茶の栽培をはじめ、一大紅茶農園を作り上げます。
そして、ジェームス・テーラーの働きによって、スリランカに茶の栽培が根付くことになったのです。
そんなスリランカの紅茶は、国外に輸出していることはもちろん、スリランカ国内でも人々から毎日愛されています。
スリランカでは、砂糖たっぷりのミルクティーが一般的であり、スリランカ国内の食堂などでも楽しむことができる庶民的な味なのです。
Five Kinds Tea

Five Kinds Teaとは、スリランカ国内でのセイロンティーの五大生産地のことです。
その生産地はスリランカ中央部から南に行った高地中心に生産されており、Five Kinds Teaもこのエリアに密集しています。
日本でもよくその名前を聞くウバをはじめ、五大生産地は以下となります。
紅茶の生産地は、高地に行けば行くほど味は渋みや風味が強くなっていき色が薄くなっていきます。
そのため、それぞれの地域ごとに味の違いが楽しめるのだそうです。
1000mオーバーの”ハイ”高地
・『ウバ』:刺激的な渋みと爽快感のある香りが特徴。
・『ヌラワ・エリヤ』:強い渋みと香りが特徴。
・『ディンブラ』:渋みや風味のバランスが良いのが特徴。
500m~1000mの”ミディアム”高地
・『キャンディ』:渋みも香りもマイルドなのが特徴。
500m以下の”ロー”高地
・『ルフナ』:渋みはほどよく、スモーキーフレーバーを感じるのが特徴。
Dilmah

Dilmahはスリランカの紅茶ブランドの一つで、世界各国に輸出されています。
会社としては1988年創業と比較的新しい会社ですが、現在では100か国以上で販売されています。
2009年段階では、Dilmahは世界で第6位の紅茶ブランドにもなっています。
Dilmahの紅茶製造は、その新鮮さが第一とされています。
収穫されたスリランカ産の茶葉を1日あまりで発酵・製茶して。鮮度の新しい紅茶を製造しています。
そのため、紅茶本来の美味しさが楽しめる紅茶として愛されているのです。
セイロンティーを買って帰ろう

スリランカ全土ではどこに行っても紅茶のお土産を買うことができます。
日本などではかなり高級なDilmahの紅茶も、驚くような安値で購入することができます。
そんなスリランカ産の紅茶をお土産に購入したければ、コロンボなどの市内であればスーパーマーケットがおすすめです。
特に、スーパーマーケットARPICO(アルピコ)は品数も多く、値段も非常に手ごろなため、お土産探しにはピッタリです。

いかがだったでしょうか。
海外旅ではお土産に悩むところではありますが、スリランカ土産はセイロンティー一択ではないでしょうか。
今回は『Dilmah』を主に紹介しましたが、もちろんそれ以外にも、『マクウッズ』や『ルンビニ』といった、日本ではあまり見かけないブランドですが、味わい深い紅茶も多数取り揃えられています。
そして、紅茶農園では色々な体験活動などを行えるところも多くあるため、紅茶を巡る旅として行程を作っても面白いかもしれませんね。