323【ミャンマー紀行】ここはインドか?バガンの中で異彩を放つ『マハーボディー・パヤー』

世界の世界遺産(World Heritage)
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ミャンマーのバガンといえば、数々の寺院や仏塔が立ち並ぶ世界文化遺産の町です。
9世紀から13世紀ごろに主に建造された建造物が立ち並び、遠く地平線まで数えきれない寺院や仏塔が立ち並ぶ光景は圧巻であり、忘れられない光景になることでしょう。

ミャンマーらしい黄金の仏塔が立ち並ぶ中で、どこか別の国で見たことがあるスタイルの仏塔が目に入ってきます。
それが、オールドバガンの城壁内に存在する仏塔マハーボディー・パヤーです。
ここの仏塔の形は、何か他の物とは異なる印をが強烈に与えてきます。
インドで見たような・・・。
ミャンマーのチャイナタウンでも見たことがあるような・・・。
そういった何か脳裏に浮かんでくる感覚を感じます。

それもそのはず、この仏塔は仏教発祥のインドのブッダガヤにある同じ名前のマハーボディ寺院を模したものなのです。
バガンでは、いろいろなところをまわっているうちに、似たような所ばっかりだなあ・・・、となってしまいますが、そんな中でこのマハーボディー・パヤーは強い印象を残すのかもしれませんね。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • ミャンマーにいながらインドを感じられる希少な場所。そう考えると同じ仏教でも様々なスタイルがあることに改めて気付かされます。

ミャンマーのバガンに関する記事です。

431【ミャンマー紀行】オールドバガン城壁内にて、他を見下ろすようにそびえ立つ巨大寺院『タビニュ寺院』
バガンには数多くの寺院や仏塔が残されています。余りにも数が多すぎて、どこからまわればいいのか、となってしまいますが、そうならないためにある程度の情報はあったほうがいいですよね。今回紹介しているタビニュ寺院は、そんな数多くあるバガンの建造物の中でも、多くの観光者たちが必ずといっていいほど訪れる有名な寺院です。
417【ミャンマー紀行】大地震で崩壊する前の荘厳な姿が偲ばれる。現在修復が進められているバガンを代表する寺院『スラマニ寺院』
バガン滞在中は本当にたくさんの寺院や仏塔を見てまわりました。その中でも本当に多くの人々が必ずと言っていいほど訪れる寺院があります。それが今回紹介しているスラマニ寺院なのですが、こちらはその規模といい、寺院自体のデザインといい、かなりの見応えのある寺院なのです。
390【ミャンマー紀行】オールドバガンから遠く南へ。ニューバガンエリアの民家に埋もれた『ペッレイ・パヤー』
今回紹介しているペッレイ・パヤーは、バガンの主要な建造物が集まっているオールドバガンエリアからはかなり南に行ったところにある遺跡です。離れていることと、あまり開かれた遺跡ではないので、なかなかここまで行く観光者も少ないかもしれません。
365【ミャンマー紀行】オールドバガンエリアへはここから。数多くへの遺跡エリアへの入り口『タラバー門』
タラバー門は、バガン一帯の中でもその創建が最も古い遺跡であり、ただの門と侮ることなかれ、長い歴史の雰囲気を存分に醸し出しています。この門を通り抜けることで、『バガンにやってきた!』という気分が盛り上がること間違いなしです。
274【ミャンマー紀行】バガンで最も美しいとされる4体の釈迦仏が納められた仏教寺院『アーナンダ寺院』
これまでもいくつかバガンにある寺院やストゥーパを紹介してきましたが、今回紹介するアーナンダ寺院は、バガンの数多くある建造物の中でも真っ先に名前があがるような寺院の一つです。その外観はとても均整の取れた寺院であり、バガンの中でも最も美しいとさえ言われている建造物です。
268【ミャンマー紀行】バガンを代表する黄金に輝く巨大なパゴダ『シュエズィーゴン・パゴダ』
シュエズィーゴン・パゴダ(仏塔)は寺院のようにその内部を自由に見ることはできないのですが、中心にある仏塔を含めた境内がかなり広く、バガンに向かう人々の目には、まず最初にこのシュエズィーゴン・パゴダの黄金に輝く仏塔がうつるのです。
208【ミャンマー紀行】バガンでは珍しい涅槃像だが、その安置場所は世界一珍しい『マヌーハ寺院』
バガンにはたくさんの寺院や仏塔があるので、たくさん見て回るとどれも同じように見えてくるのですが、今回紹介するマヌーハ寺院は、後で思い返してみても印象に残る寺院の一つです。ここには巨大な仏座像や涅槃像が部屋の空間いっぱいに置かれているのです。
139【ミャンマー紀行】バガンにある不気味な言い伝えの残る寺院『ダマヤンジー寺院』
バガンといえば無数のストゥーパ(パゴダ)と寺院が有名ですが、有名どころだけでもかなりたくさんあるので、見ごたえのある場所がたくさんです。そんなバガンの中で、その雰囲気で有名な『ダマヤンジー寺院』について書きたいと思います。

マハーボディー・パヤー

マハーボディー・パヤーは、オールドバガンの城壁内のちょうど中心にある仏塔です。
バガンの中では比較的新しい部類には入りますが、それでも作られたのは1215年です。
ナンダウンミャー王の治世の時に建てられたこの仏塔は、バガンでも数ある仏塔の中でもそのスタイルがひときわ目を惹きます。
バガンの他の仏塔では見られないスタイルではあるのですが、インド等ではよく見かけるスタイルではないでしょうか。
まさしく、このスタイルはインドの聖地ブッダガヤにある寺院を手本にしたものなのです。
(なお、ここのお手本になったインドのブッダガヤにあるマハーボディ寺院(ブッダガヤの大菩薩時)は、マハーボディー・パヤーと似たような九層もの古い煉瓦構造建築様式であり、52mの高さにもなる巨大な寺院です。ユネスコ世界文化遺産に、『ブッダガヤの大菩提寺』として登録されています。)
この特徴的な本堂上の塔のでデザインは、何層にもわたる装飾が施されたレリーフで覆われており、その周囲の四隅には三重に小さな窓があるスタイルになっています。
また、お堂内には座像が納められています。

仏塔の周囲にも特徴があり、ベンガル菩提樹が植えられていたり、仏教聖地のタッタッターナという仏教聖地を表したジオラマがあったりします。

マハーボディー・パヤーのあるバガンは、2019年に世界文化遺産に登録されています。

アクセス

オールドバガンの城壁どこの入り口からも500mほどのところ、城壁内中心にあります。

マハーボディー・パヤーへ行ってみた

それでは、マハーボディー・パヤーに行ってみましょう。

マハーボディパヤーの独特の形状を持った屋根が目に入ります。
バガンの中にあると、「おっ」と目を惹く建物ですね。

マハーボディー・パヤー外観

それほど大きくはない、コンパクトなサイズの寺院です。
十数分ほどで見てしまうことができるでしょう。

マハーボディー・パヤー内部

お堂の中には座像が一体安置されています。

以前紹介したマヌーハ寺院のように、仏像スレスレの内部空間になっています。
マヌーハ寺院と同じく、あえてこの窮屈な空間に仏像を置くということで表現したいことがあるのかもしれません。

壁面には仏像を置くスペースが設けられており、比較的あたらいい黄金の仏像が埋め込まれています。

敷地内には仏塔だけではなく他にいくつか見どころがあります。

小規模な祠が敷地内に二基建てられていました。

タッタッターナ

仏塔横には、タッタッターナという仏教の聖地を模したジオラマがあります。
ジオラマの遺跡というのはかなり珍しいのではないでしょうか。

こちらもタッタッターナの一部だとは思われますが、風化が激しいのか内部には立ち入れないようになっています。

いかがだったでしょうか。
小さいながらにここでしか見ることができない見どころが盛りだくさんな場所ではないでしょうか。
バガンは有名どころは2日間もあれば回ってしまうことができます。
できればそれに数日プラスして、小さな寺院や仏塔を見て回ってみてもいろいろな発見があるので、ガイドブックにはない自分好み場所が見つかったりしますよ。