ミャンマーのバガンエリアには数多くの寺院や仏塔があります。
これまでもいくつか紹介してきたのですが、それだけではなく、オールドバガンエリアを囲っていた城壁や、その入り口である門も古くから遺っている見どころなのです。
今回紹介しているタラバー門は、オールドバガンエリアの東側の入り口にあたり、観光者が多く宿泊しているニャウンウーエリアから向かうと、必ず通ることになる門です。
タラバー門は、バガン一帯の中でもその創建が最も古い遺跡であり、ただの門と侮ることなかれ、長い歴史の雰囲気を存分に醸し出しています。
この門を通り抜けることで、『バガンにやってきた!』という気分が盛り上がること間違いなしです。
というわけで、今回のわきみちは、
ミャンマーのバガンに関する記事です。













タラバー門
タラバー門は、オールドバガンエリアを囲っていた城壁の、東側にあった門です。
現在はニャウンウーからオールドバガンエリアに入るときには必ずこの門を通るメインゲートとなっています。
自動車や電動バイクなどで通ることができますが、バガンならではの馬車でここを通ると、まるでバガンがまだ栄えていた時代のような気分を感じることもできるのでお勧めです。
タラバー門は、9世紀中ごろという、バガンの中でも最も古い年代に建造されたとされています。
その当時の王であったピンビャー王(846~878)がバガンの防御を固めようとして築いた城壁と共に、この絵イリアへの入り口として作られました。
門の両側には左右それぞれにくぼんだ小室があり、その中にはバガンの守護神である兄妹の精霊であるマハーギリ・ナッが祀られているため、ここをお参りする人がたくさんいます。
また、門の両脇には、城壁が残っておりその城壁を囲んでいた堀の後も見られます。
アクセス
タラバー門は、ニャウンウーエリアから西に7kmほど行ったところにある、オールドバガンエリア入り口に設けられた古い門です。
タラバー門へ行ってみた
それでは、タラバー門へ行ってみましょう。

今回撮影したタラバー門は、夕方過ぎに撮影しているため、少々暗がりになっていますことはご了承ください。
また、オールドバガンから出るときにタラバー門を通ったため、まずは内部側の写真となっています。
上の写真は下部にうっすらと花が見えていますが、これは馬車を引く馬につけられていたものです。
馬車に揺られ、ゆっくりとタラバー門に向かいます。

タラバー門には、ひっきりなしに車やバイクが往来しています。
幅が十分ではないため、二車線同時に車が入るのは厳しそうでした。

左右にある小室がマハーギリ・ナッを祀っている祠です。

近づいてみると、くぼみの中に像が安置されています。



城壁に近づいてみました。
バガンの仏塔などと同じように、レンガ積みのような作りになっています。
かなり古い年代の遺構のため、風化は激しいように思いました。

こちらはオールドバガンの外側から見たところです。
ニャウンウーエリアからやってくると、目の前には上の写真のようなタラバー門が見えてきます。

写真には写っていませんが、この手前の両サイドに堀らしき跡が残されていました。
城壁の周りをさらに堀で囲うことにより、より強固な造りとしていたのでしょう。

近くで見てみるとそこそこの高さがあります。
いかがだったでしょうか。
何度か紹介しているバガンの中でも、少し珍しい遺跡を今回は紹介しました。
実際バガンを訪れると、このタラバー門を通り過ぎたときにテンションが上がってくることは確かです。
この先にバガンの見どころが多数残されていると考えると、抜群のスタート地点なのでしょうね。