378【台湾紀行】台湾の城堡の中でも最も古い歴史を持つ『安平古堡』

台湾(Taiwan)
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今回は台湾の南部である台南の町にある安平(アンピン)という場所にあるある史跡についての紹介です。
この安平という場所は、台南の中心部から西に約7kmほどのところにある、カキで有名な港町です。
安平は台南の中でも歴史が古く、17世紀初頭にオランダ人がこの地に上陸した際に開拓された街であり、台南発祥の地といわれています。

オランダ人がこの地を開拓した時に、オランダ人たちは城塞を築きました。
その城塞がゼーランディア城と呼ばれる砦であり、現在の安平古堡(アンピンクーパオ)なのです。
ゼーランディア城は、鄭成功がオランダから台南を奪還した際に、ここを安平古堡として政治の中心の場所として活用しました。
そんな安平古堡ですが、今現在は400年の歴史を感じられる観光地として連日多くの人々で賑わっています。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • オランダ人によって築かれ、台湾の人々によって活かされてきた元城塞。今ではノスタルジックな雰囲気を感じられる安平のシンボルに行ってみよう。

台湾の台南に関する記事です。

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安平古堡(アンピンクーパオ)

台南

台南は、台湾の礎の地と考えられており、オランダ人が築いたとされる建造物や、由緒ある寺廟がたくさんあり、台湾の英雄である鄭成功に関する場所も多くあるなど、歴史を感じられる古都です。

元々この地には、台湾の原住民が住んでおり、明の時代になって大陸から漢民族がたくさん移住してきました。
ところが17世紀初頭になって、オランダ人が上陸し統治を始めた際に、この台南の地を中心として開拓を進め、町や砦などを築きます。
しかし、その状態は長く続くかず、17世紀中ごろに鄭成功を中心としてオランダ軍を一掃し、台南を拠点として台湾の政治を進めていくこととなります。
このことから、台南は長らく政治や文化の中心として発展していったのです。
現在は政治の中心は台湾の北に移ってしまったのですが、この台南は古都としての位置づけとして、歴史的な雰囲気が今もなお感じられる町となっているのです。

安平古堡(アンピンクーパオ)とは

今回紹介している安平古堡はそんな台南の西側海岸沿いにある安平という港町にある史跡です。
ここは元々オランダ人のオランダ東インド会社が築いたゼーランディア城という台湾最古の城塞でした。
ゼーランディア城の特徴は、大量の赤レンガで築かれた城塞であり、この赤れんがは同じく東インド会社が進出していたインドネシアから運ばれたものが使われていたのだそうです。
その後、台湾の鄭成功がオランダ人を駆逐し、鄭成功一族による政権の中心地とされます。
ところがその状態も長く続かず、清代になると活用されなくなって荒廃してしまいますが、20世紀はじめの日本統治時代に整備され、活用されることとなります。

第二次世界大戦が終わり、日本が撤退された後は、安平古堡と呼ばれるようになり、博物館や展望台として活用されるようになり、現在に至っています。

アクセス

安平へは、台南駅から西に7kmのところにあります。

安平古堡(アンピンクーパオ)へ行ってみた

それでは安平古堡(アンピンクーパオ)へ行ってみましょう。

安平周辺には、安平老街をはじめ、昔ながらの雰囲気を残しつつ、いろいろと楽しむことができる町並みが広がっています。
そういった街をぶらぶらと散歩しながら、安平古堡に向かっていきます。

というわけで安平古堡(アンピンクーパオ)入り口にやってきました。

入場料は一人50元です。

敷地内に入るとすぐ目の前に熱蘭遮城(ゼーランディア城)博物館があります。
日本語での展示もあります。

その先にはガジュマルの絡みつく城壁が残されています。
オランダ統治時代の城塞の雰囲気をそのまま残している場所です。

台湾の英雄、鄭成功像がありました。

そしてこちらが安平古堡です。

赤レンガが階段状に積み上げられ造られています。

階段を上っていきます。
その先に見えるのは、安平古堡文物陳列館です。

古堡の上には大砲の展示がありました。

そして安平古堡文物陳列館の中に入ります。

台南の原住民の武器屋、オランダ軍の武器などの展示がしてありました。

次に、安平古堡瞭望台(展望台)に上がります。

展望台の窓ガラスには、このように周辺になにがあるか書かれており、よくわかるようになっています。

展望台から眺めた安平古堡です。

それでは安平古堡の北側に回ってみます。

まず目に入ってくるのは、発掘現場らしきところです。
どのような形で安平古堡の史跡が見つかったのかが分かるような展示になっていました。

赤レンガの古堡を眺めながらさらに先に進んでいくと、

古井戸が残されていました。

敷地内にあるゼーランディア城外城南城壁遺跡です。
当時の様子をしっかりと残していますが、大量のガジュマルが絡みついているため、アンコール遺跡のような雰囲気もあります。

いかがだったでしょうか。
台湾には現在世界遺産がないため、あまりよく知られていない場所がたくさんあるのですが、この台南の地は、ぜひ実際に訪れて見てもらいたい場所が数多く残されています。
現在、観光の中心は台北周辺となっていますが、日本でいう京都のような古都台南も必見の価値ありです。