382【スリランカ紀行】見事な石像の残る世界遺産ポロンナルワを代表する『ガル・ヴィハーラ』

世界の世界遺産(World Heritage)
この記事は約4分で読めます。

これまでもいくつかスリランカの世界遺産は紹介してきましたが、特にスリランカ中部にある文化三角地帯というところに古代遺跡が集まっています。
アヌラーダプラ、キャンディ、そして今回紹介しているポロンナルワを結んだ三角のエリアに、黄金寺院のダンブッラ、シーギリヤロックで有名なシーギリヤとを含め、文化三角地帯と呼ばれています。

今回はその中のポロンナルワについて初めて当ブログで取り上げてみたいと思います。
ポロンナルワは、11世紀にアヌラーダプラから遷都された都市であり、250年近くシンハラ王朝の首都として存在し続けますが、都が放棄された後は、忘れ去られた都となり、19世紀頃まではジャングルに埋もれた遺跡となってしまいます。

そんなポロンナルワですが、発掘された後は再び都市として盛り上がりを見せ、遺跡と市街とがとが共存する世界遺産都市として活気づいてきているのです。
今回紹介しているガル・ヴィハーラは、ポロンナルワを代表する一枚岩に彫られた4体の仏像が有名な場所なのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 4体の仏像の立ち並ぶポロンナルワを代表する遺跡を見に行ってみよう。

スリランカの世界遺産に関する記事です。

444【スリランカ紀行】レンガ造りの寺院の中に残る、首のない巨大な仏像『ランカティラカ』
ポロンナルワはアヌラーダブラに比べると、仏像が数多く残されています。その仏像も様々であり、座像もあれば立像もあり、涅槃像もあります。そして、そんな数ある仏像の中で立像としては最も大きいものが今回紹介している仏殿遺跡のランカティラカに残されています。
426【スリランカ紀行】古都ポロンナルワ、シンハラ王朝時代の城壁に囲まれた遺跡群『クワドラングル(Quadrangle)』
ポロンナルワの遺跡地区のほぼ中心部にあたるところに、大小様々な遺跡が集まった広い場所があります。正確に四辺形になっているこの場所はクワドラングルと呼ばれています。ここは元々は、寺院があったところと言われており、仏教を古くから信仰しているスリランカでは特別な場所であったようです。
394【スリランカ紀行】ポロンナルワの北端、崩壊が進む寺院の遺構の中には、辛うじて見える壁画が『ティワンカ・ピリマゲ寺院(Thivanka Image House)』
今回はスリランカの世界遺産都市ポロンナルワの中でも、かつての美しい外観が偲ばれ、強く印象に残ったティワンカ・ピリマゲ寺院です。他の遺跡群とは距離を置き、北の端にポツンとたたずむこの寺院は、近年までは保存状態が良くなかったようであり、その風化状態がなぜか強く印象に残りました。
294【スリランカ紀行】かつてのシンハラ人の王都。巨大な半球状のストゥーパが珍しい世界遺産『アヌラーダプラ』
スリランカ中部にある文化三角地帯の一角であるアヌラーダプラ、世界文化遺産にも登録されるほどの多くの仏教遺跡がのこる町です。それもそのはず、紀元前から1400年以上もスリランカの王都が置かれていた場所なのです。
286【スリランカ紀行】紀元前を起源とする石窟寺院『ダンブッラの黄金寺院』
スリランカは歴史ある敬虔な仏教国であり、シーギリヤロックのような自然の巨石の上に築かれた王宮跡や、アヌラーダプラやポロンナルワのような古都。キャンディにある仏歯寺など、見どころは多いです。そしてこのダンブッラの黄金寺院もそんな魅力的な遺跡の一つです。
213【スリランカ紀行】古都キャンディのもう一つの楽しみ方『キャンディアンダンス』
敬虔な仏教都市である様相を見せるキャンディですが、この街に来たからにはもう一つぜひ見ておきたい、『キャンディアンダンス』があります。もともとは宮廷舞踊として伝わっていたダンスをベースにしており、キャンディを訪れたからには外せないものなのです。
188【スリランカ紀行】インド洋に向かう世界遺産の城塞都市『ゴールの旧市街と要塞』
スリランカの南端に、小さな世界遺産都市があります。ゴール(ガル)と呼ばれるこの町は、現在でも強固な城壁に囲まれている要塞都市なのです。現在のゴールの城壁内には、ヨーロッパ様式の建築様式とアジアの伝統様式が融合し、歴史と生活がまじりあった街並みになっています。

ガル・ヴィハーラ

ポロンナルワ

ポロンナルワは、古くは11世紀ごろにシンハラ王朝の首都があった場所です。
仏教都市として繁栄したこの場所は、世界でも有数な遺跡群がここを訪れる人々を魅了しています。

遺跡の残る旧市街エリアは、パラークラマ・サムドラと呼ばれる大きな貯水池のほとりにあります。
乾季でも農耕ができるような灌漑設備の整備を中心に行ってきた当時の王朝によって、ここポロンナルワは繁栄し続けることができました。

250年ほどこの地で反映していたポロンナルワでしたが、南インドの王朝勢力によって、内外から侵略されていき、最終的には権力を掌握されたシンハラ王朝はポロンナルワを放棄してしまいます。
その後のポロンナルワは、忘れられた都となってしまい、19世紀に発見されるまでジャングルの密林の中に埋もれてしまい、人々の記憶からも薄れていきます。
19世紀に遺跡の存在が発見され、20世紀に本格的な発掘調査が行われ、1982年には世界文化遺産にも登録されました

ガル・ヴィハーラとは

ポロンナルワ城壁のある旧市街から北に1.5kmほど。
そこにガル・ヴィハーラという4体の石造の並ぶ場所があります。
ここには、巨大な岩の表面に、2体の座像と、立像、涅槃像と並び、高いものは7mもの高さのある迫力ある仏像が並んでいます。

どの仏像も表情豊かな像となっており、その完成度の高さには驚かされます。

アクセス

ポロンナルワの旧市街エリアから北に1.5kmの場所にあります。

ガル・ヴィハーラへ行ってみた

それではガル・ヴィハーラへ行ってみましょう。

ポロンナルワの遺跡地区は、道路も整備されており、自転車や車、トゥクトゥクなどで非常に回りやすい造りとなっています。
ガル・ヴィハーラはそんな遺跡地区の北部にあります。
近づいてくると、上の写真のようなお土産屋さんが目に入ってきます。

そしてこちらがガル・ヴィハーラです。
一枚岩に四体の仏像が彫刻されています。
現在は風化を防ぐために、上の写真のような屋根が設置されています。

それでは、一体ずつ見ていきましょう。
左端の約5mの座仏像は、座禅を組み瞑想をしています。

その隣には、唯一金網のもうけられた座像があります。

近づいてみると、他に比べると小さな仏像ですが、厳重に守られていました。
もっとおお供えをして祈る人々が多かったのがここかもしれません。

次は、蓮の上で腕を交差させる様子が表された、高さ7mの立像です。
こちらは悟りを開いた仏陀の姿だといわれています。
特徴的な表情をした仏像ですね。

最後は、涅槃に入ろうとしている穏やかな表情の仏の姿を現した、横に14mもの長さある涅槃仏です。

14mもの長さがあるため、写真に収めるのも大変でした。

なお、4体の仏像の前には同じく巨大な自然岩があります。
現地の人々や観光客などは、この岩の上に寝そべりながら、ガル・ヴィハーラ4体の仏像を眺めていました。

いかがだったでしょうか。

なかなかまだまだマイナーなポロンナルワであり、ガル・ヴィハーラではありますが、このような隠された遺跡がまだまだあるというところにワクワクしませんか?
ポロンナルワはまだまだ遺跡が点在しています。
今後も一つ一つ紹介していきたいと思います。