383【台湾紀行】台北北部の古い港町淡水にある、もとは異国の勢力によって築かれた『紅毛城』

台湾(Taiwan)
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台湾は台北の北西に位置する小さな港町淡水
台北を流れる淡水河の河口にひらけた町であり、河と海と町とが調和した美しい町並みで有名です。

今でこそ静かな港町ですが、その歴史は古く、一時期は国を代表する港であったこともあるのです。
その歴史は古く、淡水の地には17世紀にスペイン、オランダが上陸しました。
また、その後の19世紀にはイギリスが侵出し、淡水には領事館が置かれました。
そのためか、台北からわずか40分足らずにもかかわらず、西洋の影響を受けた異国情緒漂う雰囲気を持っていることもこの町の特徴です。

そんな淡水には、今もなお西欧諸国が侵出してきたときの建造物が残っているのです。
今回紹介している紅毛城もそんな中の一つであり、元々はスペイン人によって建てられ、サント・ドミンゴ城やアントニー要塞という名前で呼ばれていた砦なのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 台湾の雰囲気とはまた異なる異国情緒あふれる赤レンガの城を訪れてみよう。

台湾は、淡水の町に関する記事です。

290【台湾紀行】大通りから一歩わきみちに入ってみると、いい雰囲気でした『淡水』
台北とセットで訪れるのをお勧めするのが、台北近郊、台北の北西15kmほどのところにある淡水です。様々な他国からの影響や、観光地として開発されているリバーサイドなど、台北の大きな都会に飽きたときにはほっと心休まります。

紅毛城

紅毛城(ホンマオチョン)は、台湾の台北の北西にある港町である淡水にある城の遺構です。
淡水駅前の中正路を歩いて行くと、小高い丘が見えてきます。
その丘を登って行くと、赤レンガ造りの、それまでみえていた淡水の町並みとは雰囲気の異なる建物が見えてきます。
これこそが紅毛城であり、1628年に当時の台湾北部を掌握していたスペイン人によって紅毛城の前身であるサント・ドミンゴ城が造られました。

その後、スペイン人勢力がオランダ人勢力によって駆逐されると、サント・ドミンゴ城は改築され、1946年にアントニー要塞という名前へと変えられます。
ところが当時台湾に住んでいた漢民族は、オランダ人のことを紅毛と呼んでいたことから、そういった人々には紅毛城と呼ばれていたようであり、現在の呼称に繋がっています。

1662年には、台南をはじめ台湾に滞在していた西欧勢力を駆逐していった鄭成功によって、オランダ勢力も撤退を余儀なくされます。
そして、その後は、淡水の防衛のためにこの紅毛城が活用されはじめますが、徐々その役割が縮小されていき、廃墟と化していきます。

その後は200年ほど注目されなかった淡水であり紅毛城ですが、中国本土でのアヘン戦争の結果、イギリス勢力が侵出し、ここを英国領事館として活用しはじめます。
そして戦争の時代に突入し、1895年から日本による台湾統治が始まり、太平洋戦争最中には、日本軍によって紅毛城は接収されます。

太平洋戦争後は再びイギリスへと返還されることとなりましたが、1972年に中華人民共和国はイギリスによって承認を受けることとなります。
そのため、イギリスと台湾は断行することとなり、この場所も1980年に台湾に返還されることとなりました。
1984年からはその内部が一般公開され、多くの観光客が訪れる、淡水の有名スポットの一つとなっています。

アクセス

台北駅からは、MRT淡水信義線で約40分、淡水駅に到着後は、歩いて20分ほどで到着します。

紅毛城へ行ってみた

それでは紅毛城へ行ってみましょう。

中正路を歩いていくと、紅毛城のある小高い丘に続く道があります。

坂道の上に赤レンガの建物が見えてきますね。

こちらが紅毛城です。

塀の内部には、オランダ人?らしき像が建っていました。

それでは紅毛城内部に入ってみましょう。

内部は台湾が西欧勢力から紅毛城を奪取した後であろう中国式の厨房跡がありました。

その他生活用品などが展示されています。

こちらは紅毛城のミニチュアです。

館内の壁には、台湾(旧フォルモサ)の歴史と、西欧諸国との関係について日本語でも展示があったため、台湾のことが深く理解できる資料館になっていました。

そのお隣には、同じく赤レンガではありますが、年代の新しい建物があります。
こちらは、清朝期のイギリス領事官邸です。

内部は領事官邸ということで、年代物の高級な内装品で溢れていました。

紅毛城からの光景です。
淡水河対岸の様子です。

敷地内にはお土産店もあります。

いかがだったでしょうか。
静かな港町である淡水が、歴史的にはかなり諸外国から注目されていた街だったことがよくわかるのではないでしょうか。
港町の雰囲気と、食や買い物、そして歴史的な遺構まで楽しむことができる淡水で、レトロな雰囲気を堪能してみてはいかがでしょうか。