391【旅ノウハウ】暑い国では日中帯は大変だから、文化的にナイトマーケットが栄えるわけなのです

世界のわきみち(World)
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世界に出ると異なる文化を楽しみたくなりますよね。
東南アジアや、台湾などの中華圏、こういった日本よりも年中暑い国では、独特の文化があるのです。

今回はそんな文化の一つ、ナイトマーケットについて紹介していきます。
場所によっては、ナイトバザール夜市などともいわれますが、夜開催される日本でいう祭りの出店のような物です。

こういったナイトマーケットが、特別な日だけではなく、ほぼ毎日似のように行われているのです。
なぜナイトマーケットなのか?
なぜこういった文化が根付いているか?
様々な疑問がわいてきますが、もちろんそれには理由があるのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 東南アジアや中華圏ならではの楽しみ方。ナイトマーケットを心ゆくまで堪能しよう。

ナイトマーケットに関する記事です。

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ナイトマーケットとは

ナイトマーケットとは、その言葉の通り、夜に開催されるマーケットのことであり、東南アジア諸国や、台湾などの中華圏では非常にメジャーなマーケットです。
場所によっては、ナイトマーケットだけではなく、ナイトバザールや夜市などとも呼ばれています。

主には食べ物や雑貨の屋台、お土産物の販売やゲームなどの屋台、マッサージ店などが一か所に集まり、ほぼ毎日のように開催されています。
日本のお祭りでの縁日いとは異なり、恒常的に開催されていることが大きな違いです。
基本的には、駅から近かったり、リバーサイドにあったり、若者が集まる大学前にあったりと、便利な場所にある場合が多いようです。

なぜこのような地域ではナイトマーケット文化が発展していったのか、もちろんそれには理由があります。
これらのナイトマーケットが盛んな地域に共通することは、昼間の時間帯が年がら年中非常に暑いということが挙げられます。
そのため、昼間の熱い時間帯に大規模な行動を避けて、暑さがおさまった比較的快適に活動ができる夜間に人々が外出するためにナイトマーケット文化は発達してきました。
そのため、ナイトマーケットは観光目的のところもありますが、人々の生活の一部であり、憩いの場という側面の方が強いのです。

昔ながらのナイトマーケットがウリのところが多いですが、近年になってはもとから観光客向けに運営され、近代的な建物内にマーケットが広がるような、新しいナイトマーケットも広がりを見せつつあるようです。

これまでに訪れたことがあるナイトマーケットを紹介していきたいと思います。

台湾

台湾といえばもはやナイトマーケット(夜市)無しには語れないほど、必ずと言っていいほど夜市に足を運びます。
特に人の集まる台北では、数多くの、そしてそれぞれに特徴ある夜市がたくさんあります。

台北以外にも各地で夜市がありますが、台北よりもゲーム屋台が多かったりと、それぞれの地域ごとに特徴があり、ぜひ訪れて見てほしいところです。

有名どころだけでも以下のような夜市があります。

台北

士林観光夜市:台北夜市の代表格。
寧夏夜市:グルメを楽しみたい人向けの夜市。
饒河街観光夜市:士林夜市に次ぐ規模の夜市。
師大夜市:若者向けのお店が多数の夜市。
臨江街観光夜市:意外なものが低価格で見つかるかも。

台北郊外

基隆夜市:ノスタルジックな雰囲気が他の夜市とは異なる。

台南

花園夜市:ゲーム屋台が盛りだくさん。

高雄

六合夜市:海鮮料理がおいしい夜市。

このように出店がひしめき合っています。

夜になると、歩くのも大変な夜市もあります。

日本の縁日で見られるようなゲーム屋台もたくさん。
しかも、驚きの低価格なので、子どもから大人まで夢中で楽しんでいました。

マレーシア マラッカ

マレーシアにも大きな都市には必ずといっていいほどナイトマーケットがあります。
とくにクアラルンプールには多数あり、その多くがだんだんと近代的なナイトマーケットになりつつあります。

クアラルンプール

セントラルマーケット・ナイトマーケット:観光客向けのしっかりと整備されたナイトマーケット。
チャイナタウン・ナイトマーケット:中華系の雑貨屋食べ物が盛りだくさん。
アロー通り・ナイトマーケット:大きなレストランが多数のナイトマーケット。

マラッカ

ジョンカーストリート・ナイトマーケット:週末のみの、安くておいしいナイトマーケット。

カンボジア

シェムリアップには観光客向けのナイトマーケットが多くあります。
また、反対に、プノンペンにあるナイトマーケットはどちらかというと地元民向けのナイトマーケットとなっています。

シェムリアップ

アンコール・ナイトマーケット:シェムリアップといえばここ。日本人向けのお店もたくさん。
アートセンター・ナイトマーケット:多数の雑貨が安く手に入る。

プノンペン

プノンペン・ナイトマーケット:どちらかというと地元の人向けのナイトマーケットです。

インドネシア

インドネシアにも大都市を中心にナイトマーケットがあります。
その中でもインドネシア随一の観光都市であるジョグジャカルタには、観光客向けの大規模なナイトマーケットがあります。

ジョグジャカルタ

マリオボロ通り・ナイトマーケット:大通りであるマリオボロ通り沿いに夜になったら多くに店が現れます。観光客向けのワルン(屋台)が多いのも特徴です。

ラオス

ラオスもナイトマーケット文化の根付いた国です。
観光客、地元民、どちらも利用しやすいナイトマーケットですが、素朴な感じがするナイトマーケットであることが特徴です。

ルアンパバーン

ルアンパバーン・ナイトマーケット:ローカル雑貨がたくさんの地元民も多いナイトマーケット。

タイ チェンマイ

タイは昔ながらのナイトマーケットはもちろん、近年になって新たに立ち上げられた新しいナイトマーケットもあります。
今後もナイトマーケットを観光の主軸に置いた街づくりが行われていくようであり、これからも観光客を楽しませてくれそうです。

バンコク

タラート・ロットファイ・ラチャダー:店の数はもちろん、隣のショッピングセンターから見えるカラフルな夜景が有名。
パッポンナイトバザール:地元の人向けの素朴な感じがするナイトマーケット。
アジアティーク ザ リバーフロント:近代的なナイトマーケットであり、最も安全なナイトマーケット。

チェンマイ

チェンマイ・ナイトバザール:毎晩開催のチェンマイを代表するナイトマーケット。

サンデー・マーケット:日曜の夜のみ、城壁の中で開かれるナイトマーケット。比較的地元の人も多いナイトマーケットです。

いかがだったでしょうか。
その地域の文化、人々、生活などを楽しみたいという場合には、ナイトマーケットは非常にお勧めの場所です。
この小さなエリアの中に、人々の生活のあらゆることが盛り込まれており、何時間でも楽しめてしまうのです。
そして、何よりも、人々の生活の一部ということもあって、値段が安い!
だからこそ気軽に訪れることができるのですね。