ぜんざい、と聞いて皆さんが想像するのはアレでしょうね。
小豆を砂糖で甘く煮た黒い汁、そしてその中に餅や白玉団子、栗の甘露煮などが入った日本の伝統的な食べ物ですよね。
ほとんどの人はこれをイメージするでしょうが、実はぜんざいという言葉を聞いてこれとは異なるものをイメージする地域が日本の中にあるのです。
その地域とは『沖縄』
沖縄には沖縄ぜんざいという伝統的な食べ物があるのですが、これがほとんどの人がイメージするぜんざいとは全く異なるものなのです。
それでは、沖縄にある沖縄ぜんざいとはいったいどのようなものなのでしょうか？
今回はこの沖縄ぜんざいを紹介していきたいと思います。
おそらくこれまでのイメージが覆るのではないかと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
沖縄の食に関する記事です。
沖縄ぜんざい
さて、ぜんざいというと、豆を砂糖で甘く煮た黒い汁の中に餅や白玉団子、栗の甘露煮などが入った、日本の伝統的な食べ物であり、主に寒い時期に食べられるのが普通でしょうか。
寒い中であたたかいぜんざいが体を温めてくれた思い出があるのではないでしょうか。
ところが今回紹介しているのは、沖縄ぜんざい。
常夏の島沖縄。
年中あたたかい中で…ぜんざい！！？
聞いただけで体の中も外も熱くなってしまいそうで、なかなかイメージが追いつきませんが、沖縄ぜんざいとは、みなさんがイメージしているぜんざいとは全く異なるものなのです。
では、いよいよ沖縄ぜんざいの核心に入っていきたいと思います。
沖縄ぜんざいとはこのようなものです。
かき氷！！？
なのです。
沖縄ぜんざいとは、一見するとかき氷なのです。
しかし、普通のかき氷とは若干の違いがあります。
まずは、甘く煮詰めた金時豆が器の底に入っていることです。
その上にかき氷をのせ、黒蜜やシロップ、などがのったものが沖縄ぜんざいと呼ばれている沖縄の伝統的な氷菓です。
これに最近では、フルーツや白玉など様々なバリエーション豊かな沖縄ぜんざいがあるのだそうです。
沖縄ぜんざいを食べに行ってみた
それでは沖縄ぜんざいを食べに行ってみたいと思います。
沖縄に数多くの沖縄ぜんざいを取り扱っているお店があります。
その中から自分たちのお気に入りのお店を見つけるのが良いと思いますが、今回は沖縄中部の美ら海水族館周辺である名護市にある『ひがし食堂』へ行ってみました。
ひがし食堂
少しアクセスは悪いのですが、車などで訪れる必要があります。
ひがし食堂は、かき氷専門店というわけではなく、一般的な大衆食堂です。
そのメニューは、沖縄料理ももちろん、かき氷やぜんざいなどのメニューがそろっています。
訪れたのは昼間のピーク時を過ぎた15時あたり。
数組の客がいましたが、地元の人と沖縄ぜんざいめあての観光客らしい人たちがいました。
後で知ったのですが、沖縄で一定の市民権を得ているカラフルかき氷は、５０年以上前のこの店の創業時からあるメニュー（三色金時）であり、パイオニア的存在なのだそうです。
実際に訪れたときに注文したのは、ミルクぜんざい。一番人気の模様。
かき氷は300円から400円台のリーズナブルな価格です。
煮詰めた金時豆の上にたっぷりのかき氷。
その上から練乳がたっぷりとかけられています。
氷は非常にきめ細かく、台湾のかき氷である雪花氷のようでもありました。
食べ続けていくと、だんだんと口の中が寒くなっていった中で、最後の金時豆に行きつくと、口の中がほっとするような感覚になります。
非常に素朴な味ですが、何度でも食べられることができる、沖縄に長く受けつがれてきたことがよくわかる味でした。
いかがだったでしょうか。
ところかわれば名前も変わる食べ物があるものですね。
しかし、長く受けつがれてきたものというのは、どの年代の人々にも受け入れられる味だということ。
一度食べたらもういいや、ではなく、沖縄に訪れるたびに懐かしくなって足を向けてしまうようなものなのです。
今回紹介した名護市だけではなく、那覇などでもたくさん店はあるようなので、色々な味を試してみてもいいでしょうね。
