394【スリランカ紀行】ポロンナルワの北端、崩壊が進む寺院の遺構の中には、辛うじて見える壁画が『ティワンカ・ピリマゲ寺院(Thivanka Image House)』

世界の世界遺産(World Heritage)
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今回はスリランカの世界遺産都市ポロンナルワの中でも、かつての美しい外観が偲ばれ、強く印象に残ったティワンカ・ピリマゲ寺院です。

ポロンナルワの遺跡地区は南北に3kmほどのエリアの中に遺跡群が散らばっていますが、北に向かっていくほど、だんだんと遺跡の数は少なくなっていきます。
の中で、他の遺跡群とは距離を置き、北の端にポツンとたたずむこの寺院は、近年までは保存状態が良くなかったようであり、その風化状態がなぜか強く印象に残りました。

しかし、この遺跡の中には800年近く前に描かれた壁画が残されており、これを目当てに数多くの観光者がここを目ざしてやってきます。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 他の遺跡群とは距離を置き、そこまで行くのは少し大変だが、それでもなお言っておきたい寺院でした。。

スリランカのポロンナルワの世界遺産に関する記事です。

444【スリランカ紀行】レンガ造りの寺院の中に残る、首のない巨大な仏像『ランカティラカ』
ポロンナルワはアヌラーダブラに比べると、仏像が数多く残されています。その仏像も様々であり、座像もあれば立像もあり、涅槃像もあります。そして、そんな数ある仏像の中で立像としては最も大きいものが今回紹介している仏殿遺跡のランカティラカに残されています。
382【スリランカ紀行】見事な石像の残る世界遺産ポロンナルワを代表する『ガル・ヴィハーラ』
今回はポロンナルワについて初めて取り上げてみたいと思います。ポロンナルワは、11世紀にアヌラーダプラから遷都された都市であり、250年近くシンハラ王朝の首都として存在し続けました。今回紹介しているガル・ヴィハーラは、ポロンナルワを代表する一枚岩に彫られた4体の仏像が有名な場所なのです。

ティワンカ・ピリマゲ寺院

ポロンナルワの最北端。
そこには屋根に覆われた、かなり風化の激しい寺院跡の遺跡があります。
これはティワンカ・ピリマゲ寺院と呼ばれる寺院であり、その中にいる仏像は腰と首とが3方向対称に曲がっていることが特徴となっており、この寺院の名前の由来ともなっています。

外観はかなり風化が進んでおり、長い時間この地で雨風にさらされてきたことがよくわかります。
現在はその風化を止めるために、屋根が設けられたりするなどの対策が施されています。

もちろんその内部に入ることができます。
内部は昼間でも薄暗く、ライトなどで照らさなければ見えません。
そこには13世紀にポロンナルワ再興のために当時の王であったパラークラマ・バーフ3世によって描かれた壁画が残されています。
そこにはスリランカの宗教観である仏教にまつわる絵が残されていますが、内部の破損も激しい状態となっています。
しかし、そこに描かれる壁画のち密さは、一見の価値があります。
残念ながら内部の写真撮影は禁止されているため、今回の記事でも内部の写真は掲載していません。

どの仏像も表情豊かな像となっており、その完成度の高さには驚かされます。

アクセス

ポロンナルワの旧市街エリアから北に1.5kmの場所にあります。

ティワンカ・ピリマゲ寺院へ行ってみた

それではティワンカ・ピリマゲ寺院へ行ってみましょう。
ティワンカ・ピリマゲ寺院は、ポロンナルワの遺跡区域の北端にあります。
北に向かっていくと、きれいに舗装された道から、一本の未舗装の道に行きつきます。
そこをさらに北上していくと、ティワンカ・ピリマゲ寺院に到着するのですが、今回はそれと合わせて、寺院の手前にあるハスの池 (Lotus Pond)も併せて紹介していきます。

ハスの池 (Lotus Pond)

北の一本道を北上していき、デマラ・マハー・サーヤから見て600mほど北に向かって左側に小さな遺跡が見えてきます。

こちらがその遺跡、ハスの池 (Lotus Pond)す。

こちらは蓮の花の形を水槽になっています。
数位層の周囲は花の形に見立てて、石材が組み合わされており、壇上になっています。
写真ではなかなか大きさが伝わりにくいですが、直径は8mほどの大きさがあります。
こちら、もちろんここに水が張られていたわけですが、このさたりで修業をしていた僧たちの沐浴場だったようです。
現在は水は入っていませんが、どのようにしてここまで水を引いていたのでしょうね。

ティワンカ・ピリマゲ寺院

そこからさらに北に向かっていきます。
このあたりは未舗装の道のため、けっこう砂ぼこりは多いです。

ハスの花から500mほどさらに北上すると、ティワンカ・ピリマゲ寺院に到着しました。
ここはかなり風化が進んでおり、これ以上の風化を少しでも防ぐために屋根が取り付けられています。

ここは内部に入ることができます。
内部には、腰と首が3方向対象に曲がった仏像があり、その仏像からティワンカ・ピリマゲ寺院という名前は来ているようです。
また、13世紀のものである壁画も残されていますが、こちらも保存状態があまりよくないため破損が激しくなっています。
内部の写真撮影はできなかったため、外観の写真のみです。

かろうじて仏像の足が見えますね。

周囲を回ってみます。
こちら側は、壁面の彫刻などがまだはっきりと残っています。

しかし、こちらの面はかなり風化が進んでおり、彫刻などもはっきりとはわかりにくくなっています。
現在は風化を食い止めるための策が講じられていますが、屋根もなく管理もないままに放置されていたならば、すべてがこのような状態になっていたのかもしれませんね。

いかがだったでしょうか。
なかなかまだまだマイナーなポロンナルワであり、ガル・ヴィハーラではありますが、このような隠された遺跡がまだまだあるというところにワクワクしませんか?
ポロンナルワはまだまだ遺跡が点在しています。
今後も一つ一つ紹介していきたいと思います。