413【スリランカ紀行】最近はどこにでもあるんだなということがわかってきた沐浴城跡の遺跡『クッタム・ポクナ』

世界の世界遺産(World Heritage)
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最近当ブログで取り上げることがとても多い、沐浴場跡の遺跡の数々。
比較的古い遺跡にはあったりするのですが、その遺跡群の中でも様相が違う事が多いので印象に残りやすい遺跡です。
ペルーや、アンコールの沐浴場をこれまでも取り上げてきましたが、今回はスリランカの世界遺産をもつアヌラーダプラに残る沐浴場跡の遺跡を紹介したいと思います。

沐浴場というと、その地域を治めた王のためのものが多かったりするのですが、今回紹介しているアヌラーダプラにあるクッタム・ポクナは、仏教黒スリランカらしく、この地域で修行を行なっていた僧たちが使っていたとされる沐浴場跡です。
そのため、王のための沐浴場と比べると、少し大浴場感がするような場所でもあったりします。
昭和の時代、銭湯が人々の憩いの場でありコミュニケーションの場であったように、この沐浴場でも人々が憩いを求め、多くの人々と触れ合った場所だったのではないでしょうか。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • アヌラーダプラに残る沐浴場跡。現在は使われていないけど、かつての光景を思い浮かべながら見学をしてみよう。

スリランカのアヌラーダプラに関する記事です。

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クッタム・ポクナ

アヌラーダプラの遺跡地区の北端。
以前紹介したサマーディ仏像からさらに東に300mほど行ったところに、かつての沐浴場跡と見られる遺跡が残されています。

ここがクッタム・ポクナといい、別名ツイン・ポンズとも言われている場所です。

ここは見ての通り水を溜める人工の池のような作りになっており、かつてはアパヤギリ大塔の近くにあった僧院の僧たちが使っていた沐浴場ではないかと考えられています。

現在も水は湛えられていますが、沐浴のためには用いられていない為、水が換水されることはなく、緑色に濁った少し入りたくはないような様子になっています。

元々は、近くにあった池から水を引き、クッタム・ポクナに蓄えられていた水は、その後は農業用水として使われていたのだそうです。

沐浴場は周囲が階段状になっており、僧たちがここに集まって憩いのひと時を過ごしていたのではないかと思われるような作りになっています。

アクセス

アヌラーダプラの旧市街からは北へ3km、遺跡地区の北の端に位置しており、周辺にはアパヤギリ大塔をはじめとしたアヌラーダプラの主要な遺跡が集まっているエリアです。

クッタム・ポクナへ行ってみた

それではクッタム・ポクナへ行ってみましょう。

こちらがクッタム・ポクナです。
写真に見えるような沐浴場が2つ南北に並んでいます。そのため、ツイン・ポンズとも言われています。
若干南にある方が縦の長さが長くなっています。

沐浴場に降りるための階段が南北の端に見えますね。
周囲は階段状になっており、ここに腰掛けるなどして、僧たちはゆったりとした時間を過ごした事でしょう。

残念ながら、現在溜まっている水は入れ替わりが行われていないようであり、藻の色でしょうか緑色になってしまっています。

近隣の池からはパイプのようなもので水を引いていたようです。
ここはそれらしい設備でしょうか。

もう一方の沐浴場です。

造りは同じようですね。

クッタム・ポクナの周囲はたくさんのお店で溢れています。

いいかがだったでしょうか。
最近沐浴場遺跡シリーズが多いですが、ここは非常に状態よく沐浴場跡が残っていましたね。
アヌラーダプラは本当に様々な遺構が残っており見応えのある世界遺産です。
アパヤギリ大塔はアヌラーダプラでは外せない場所なので、そのすぐ近くにあるこのクッタム・ポクナもぜひ行程に組み込んでみてください。