マップサイトやアプリによって地球は本当に狭くなったと感じます。
今では、街中の細かいところまで写真で確認できるようになったため、実際にそこに行かなくてもそこがどんな場所なのかわかりますよね。
それを地球規模で見せてくれるのがGoogle Earthです。
地球規模で世界全域の様子が分かるので、今ではそこの地域がどのような自然環境なのかということも大体は見てわかります。
このGoogle Earthですが、新しいアップデートによって、時間をも操り始めることになったのです。
この度新しく追加されるタイムラプス機能によって、過去40年間の時間の変化をこのGoogle Earth上で見ることができるようになったのです。
変化を連続してみることで、さらにそこから見えてくることがあるのでしょう。
というわけで、今回のわきみちは、
Google Earthタイムラプス機能

Googleは、同社が提供するGoogle Earthに、新たな機能『タイムラプス機能』を導入しました。
世界の地図を一つのサイトで提供しているGoogle Earth。
今度は、時間の壁を持越えようとしているのです。
この新しいタイムラプス機能をていきょうするためには、とにかく長い年月の数多くの写真データが必要となります。
そのためGoogleは、NASAや米国地質調査所 (USGS)、欧州連合、欧州宇宙機関 (ESA) などから 1984年から約40年間の衛生写真、約 2,400 万枚をりようしています。
その総データ量は 20 ペタバイト。。。
これらの膨大なデータを処理し、最終的には4.4テラサイズのビデオアニメーションにされていますが、これを実現するまでに果てしない処理時間を要しました。
しかし、このタイムラプス機能に実現により、過去40年間に人類の活動が地球にどのような変化を及ぼしたのかを知ることができるようになりました。
今回提供されているタイムラプス機能は地球上のどこの場所についても見ることができるわけではありません。
提供されているビデオアニメーションの地域は限られていますが、そのどこもが地球の大きな変化を表しているのです。
提供されているタイムラプス(※写真は記事内容とは関連がありません)

フィリピンのピナツボ山の1991年の巨大な噴火後、堆積した大量の火山灰と岩石からによって数十年間もの間泥流が続きました。

アラスカ南東部のプリンス ウィリアム湾に通じているコロンビア氷河は、1980年から急速な後退が始まり、現在もその状態が続いているのです。

マサチューセッツ州チャタム周辺の海岸線は、嵐が浜辺に新たな入り江をつくり、潮流が変化したことによって浸食と堆積が起こるようになります。

カザフスタンのアラル海は、かつて世界第4位の大きな内陸湖でしたが、1960年代以降、灌漑プロジェクトによって湖は縮小を続けているのです。

ドイツはブランデンブルク州南部の炭鉱地区にある露天掘り鉱山は、鉱山の閉山後、鉱山は湖となり、新たな生態系の生まれたビオトープとなっています。
このように、人類の開発によって変化していく環境、地球温暖化によって変化していく環境、都市部の発展の様子など、人間によるものだけでなく、自然の力、人間と自然との共生によって生じた変化など、それらを無料でどの人でも利用することができるのです。


いかがだったでしょうか。
なお、タイムラプス機能は、Google Earth と同様に毎年更新が予定されており、これからもその変化を私たちに可視化してくれ続けるのだそうです。
これからどのような変化が生まれるのか、非常に更新が楽しみですね。
そして、そこに見ることができる変化からは、いま私たちがすべきことに気づかせてくれるかもしれませんね。