インドネシア最大の観光地といえば、どこだと思いますか?
世界一島の数が多いインドネシアの中にあって、最大の観光地・・・となるとあそこしかありませんよね。そう、バリ島です。
もはや、インドネシアに行く!ではなくバリに行く!ということのほうが多いのではないでしょうか。
とはいってもバリ島はインドネシアの島の一つです。
しかし、この島、小さい島だとはいってもいろいろと他とは違う点の多い島なのです。
特に一番大きな点は、宗教が違うところ。
インドネシアの宗教といえばイスラム教ですが、このバリ島だけはヒンドゥー教(バリ・ヒンドゥー)なのです。
もともとはインドネシア全域で振興されていたヒンドゥー教でしたが、後の時代にやってきたイスラム教によってバリ島だけに追いやられます。
そのため、今日でもバリ島だけはインドネシアの他の島々と風習などが異なったりするのですね。
何よりも一番大きな違いは食ではないかと思います。
イスラム教では禁忌である豚肉食。
これがバリ島ではOKなわけなんですね。
そのため、バリ島の名物料理の一つが豚肉のリブだったりするわけです。

もちろん食以外にも見どころがたくさんのバリ島とはどんなところなのか、今回はダイジェストでお伝えしたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
インドネシアのバリ島に関する記事です。







バリ島とはこんなところ
バリ島はインドネシアに属し、赤道直下にある小さな島です。
インドネシアの他の島々と異なってイスラム教文化ではなく、バリ・ヒンドゥー教に基づいた島であり、そのその文化や生活様式などは大きな違いがあります。
伝統的な舞踊や絵画、食文化、宗教儀式などなど、インドネシアの中でもここでしか見ることができない魅力が触れる場所です。

そんなバリ島ですが紀元前3世紀ごろからこの地域には人類が生活を行っていた形跡がありました。
そこから、インドや、ジャワ島で栄えた王朝などの影響を受けながら、独自の発展を遂げていきます。
そんなジャワ島が注目されだしたのは、1920年代ごろからです。
欧米でバリ島のブームが起こり、数多くの外国人芸術家などがバリ島を訪れることになりました。
その影響によってバリ島の芸能や芸術文化が洗練されていき、それに伴ってインドネシア政府によってバリ島の観光地化が進められました。
その結果として、インドネシアを代表する観光地となっており、インドネシアのバリ島というよりも、バリ島へ行く!ということの方が多いほど、世界的なリゾート観光地となりました。
また、バリ島は2012年に『バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム』としてユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
具体的に登録されている構成資産は以下の5つとなります。
・タマン・アユン寺院
・バトゥカル山のスバック景観
・ペクリサン川流域のスバック景観
・ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
・バトゥール湖
そんなバリ島には、いくつかのみどころになるエリアがあります。
バリ南部
グララウ国際空港のあるこのエリアは、ホテルからショッピング、ビーチリゾートなどのほとんどが集まったバリ島観光でも一番メインになるエリアでしょう。
また、その中心にあるデンパサールはバリ島の政治と経済の中心でもあり、その少し北にあるウブドでは、バリ島の伝統的な生活や文化などが楽しめるエリアとなっています。
東にあるサヌールの町はバリ島でも古参のビーチリゾートエリアであったりもします。
つまり、バリ島観光のほとんどはこのエリアだけで完結するといっても過言ではないでしょう。
タマン・アユン寺院(世界遺産)
タマン・アユン寺院については以前当ブログにて紹介させていただきました。






モンキーフォレスト
モンキーフォレストは、もともとは地元のお墓(現在もですが・・・)であったところに、多くの猿が住みついたことで、そこにできた施設です。
多くの猿と触れ合う(襲われる?)スポットであるため、観光客には人気なのだそうです。



コーヒー農園
バリ島はコーヒーの産地としても有名で、ウブド周辺にはコーヒー農園もあったりします。
インドネシアの超有名なコーヒー、コピ・ルアックも味わえます。





ライステラス
バリ島で受け継がれてきた良好な水田管理と生物多様性の保持が評価され、インドネシアではこのような棚田(ライステラス)の光景が見られます。

ゴア・ガジャ
ゴア・ガジャは、11世紀ごろに造られた、別名ゾウの洞窟という意味もある石窟寺院です。
14世紀ごろに発見されたらしく、洞窟入口のレリーフが印象的な寺院です。
また、現在は使われていませんが、沐浴城跡がその石窟寺院の前に残されています。






バリ北・中部
ウブドの街からさらに北に行ったエリアであり、キンタマーニ高原やバトゥール山などの自然を楽しむエリアです。
またこのエリアには、寺院巡りなども楽しめたりします。
ティルタ・ウンプル寺院
ティルタ・ウンプル寺院は、多くの参拝者が沐浴をすることで有名な寺院です。




敷地内にはデヴィ夫人の別宅があったりします。
キンタマーニ高原
バリ島北部のバトゥール湖(世界遺産)、そしてそのそばにあるバトゥール山。
この周辺は、バリ島随一の景勝地であり、キンタマーニ高原の名称でも有名な場所です。
しかし、このバトゥール山、活火山であり、まだまだ噴火の可能性のある山であったりもします。

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院(世界遺産)
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、バトゥール山の麓にある寺院であり、バトゥール山のカルデアを見下ろす巨大な寺院です。
もともとはバトゥール湖北のソンガン村にあったのだそうですが、度重なるバトゥール山の大噴火の影響もあり、現在の位置に移され再建されています。


ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院はブラタン湖湖畔にある寺院であり、湖に浮かぶ寺院はとても印象的な建物です。



Mason Elephant Park & Lodge
バリ島にはゾウと戯れることができるパークもあります。
ただし、価格はタイなどと比べるとお高めです。


バリ東部
こちらもアグン山やブサキ寺院などをはじめとした自然や寺院巡りなどを楽しむことができるエリアです。
また、それだけではなく、バリ島東部の海沿いであるため、ビーチリゾートとしても有名なエリアです。
バリ西部
おそらく一番観光目的で訪れる人が少ないエリアではないかと思いますが、国立公園があるなどバリ島の中でもとにかく自然が豊かなエリアです。
いかがだったでしょうか。
今回はバリ東部や西部は紹介できていませんでしたが、今後再びバリを訪れた際には、これらのエリアも訪れて紹介できるようにしたいと思います。