442【インドネシア紀行】インドネシアでトップクラスに観光客の多い魅惑の島『バリ島』

世界の世界遺産(World Heritage)
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インドネシア最大の観光地といえば、どこだと思いますか?
世界一島の数が多いインドネシアの中にあって、最大の観光地・・・となるとあそこしかありませんよね。そう、バリ島です。
もはや、インドネシアに行く!ではなくバリに行く!ということのほうが多いのではないでしょうか。
とはいってもバリ島はインドネシアの島の一つです。

しかし、この島、小さい島だとはいってもいろいろと他とは違う点の多い島なのです。
特に一番大きな点は、宗教が違うところ。
インドネシアの宗教といえばイスラム教ですが、このバリ島だけはヒンドゥー教(バリ・ヒンドゥー)なのです。
もともとはインドネシア全域で振興されていたヒンドゥー教でしたが、後の時代にやってきたイスラム教によってバリ島だけに追いやられます。
そのため、今日でもバリ島だけはインドネシアの他の島々と風習などが異なったりするのですね。

何よりも一番大きな違いは食ではないかと思います。
イスラム教では禁忌である豚肉食。
これがバリ島ではOKなわけなんですね。
そのため、バリ島の名物料理の一つが豚肉のリブだったりするわけです。

もちろん食以外にも見どころがたくさんのバリ島とはどんなところなのか、今回はダイジェストでお伝えしたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 実はバリ島はビーチだけではない。むしろそれ以外にも見どころはたくさん。観光客を集めることを目ざした一大観光島の底力を見てみよう。

インドネシアのバリ島に関する記事です。

768【インドネシア紀行】バリ島の名産品の一つ、ミネラル成分たっぷりの塩田で作られるバリの塩
先日、東ジャワのマドゥラ島を中心とした塩田についての記事をアップしましたが、同じくバリ島でも塩は有名な産業品なのです。マドゥラ島では伝統的な方法で塩作りが行われていましたが、同じくバリ島でも伝統的な方法が受け継がれ続けてきていたのです。加えて、マドゥラ島よりも人手の必要な方法で・・・!?
693【インドネシア紀行】ブラタン湖畔にたたずむ美しい景色を見渡せるヒンドゥー教寺院『ウルン・ダヌ・ブラタン寺院』
バリ島中部にあるウブドの街からさらに25km北上したところにブラタン湖という湖があります。この湖の岸辺に、湖とのコントラストが非常に美しい寺院、ウルン・ダヌ・ブラタン寺院はあります。湖畔に建つ寺院としてその神秘的な姿で人気を集めているこの寺院は、いったいどのような寺院なのでしょうか。
496【インドネシア紀行】バリ島にあるお猿たちの楽園。でも実は元々ここは・・・『モンキーフォレスト』
今回紹介する施設とはモンキーフォレストと言います。その名の通り、大量のお猿を見てふれあう(?)ことができる場所なのです。もともと大量の野生猿が住み着いていたこの地区にお猿を見ることができる施設としてモンキーフォレストは造られたのでした。
484【インドネシア紀行】入口の彫像がゾウに似ているとされた「象の洞窟」と呼ばれるバリの石窟寺院『ゴア・ガジャ』
バリ島巡りのガイドブックなどを見ていると、異色な寺院の写真を見かけることが多いと思います。恐ろしい顔のレリーフが彫られた石窟寺院の写真を見つけることができるのですが、そこはゴア・ガジャという古いヒンドゥー教の寺院なのです。
465【インドネシア紀行】バリ島の有名な世界遺産。宙へ飛び出すブランコでも有名な『ライステラス』
今回紹介しているライステラスは、この世界遺産にもジャティルウィの棚田が登録されているように、バリ島のスバックの伝統を表現したものなのです。バリ島に訪れたときにはこの見渡す限りのライステラスが織りなす緑の世界は、外せないスポットの一つとなっているのです。
296【インドネシア紀行】50000ルピア札にも描かれている、バリ島の世界遺産『タマン・アユン寺院』
タマン・アユン寺院は、数あるバリ島のバリ・ヒンドゥー寺院の中でも1・2を争うほど有名な寺院であり、インドネシアの紙幣にも使われているほどです。400年ほどの歴史がある寺院ですが、今もなお人々の祈りの場として多くの人々に愛されている場所なのでした。
077【インドネシア紀行】バリ島ウブドの24時間絶え間なく水の溢れる『ティルタウンプル寺院』
バリ島、ウブドから北に10km行ったところにある、歴史あるティルタウンプル寺院。こちら世界遺産の構成要素ではありませんが、地元の方から観光客までこぞって訪れる有名な寺院です。その理由は、境内に湧き出る聖なる水にあったのです。

バリ島とはこんなところ

バリ島はインドネシアに属し、赤道直下にある小さな島です。

インドネシアの他の島々と異なってイスラム教文化ではなく、バリ・ヒンドゥー教に基づいた島であり、そのその文化や生活様式などは大きな違いがあります。
伝統的な舞踊や絵画、食文化、宗教儀式などなど、インドネシアの中でもここでしか見ることができない魅力が触れる場所です。

そんなバリ島ですが紀元前3世紀ごろからこの地域には人類が生活を行っていた形跡がありました。
そこから、インドや、ジャワ島で栄えた王朝などの影響を受けながら、独自の発展を遂げていきます。
そんなジャワ島が注目されだしたのは、1920年代ごろからです。
欧米でバリ島のブームが起こり、数多くの外国人芸術家などがバリ島を訪れることになりました。
その影響によってバリ島の芸能や芸術文化が洗練されていき、それに伴ってインドネシア政府によってバリ島の観光地化が進められました。
その結果として、インドネシアを代表する観光地となっており、インドネシアのバリ島というよりも、バリ島へ行く!ということの方が多いほど、世界的なリゾート観光地となりました。

また、バリ島は2012年に『バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム』としてユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
具体的に登録されている構成資産は以下の5つとなります。

・タマン・アユン寺院
・バトゥカル山のスバック景観
・ペクリサン川流域のスバック景観
・ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
・バトゥール湖

そんなバリ島には、いくつかのみどころになるエリアがあります。

バリ南部

グララウ国際空港のあるこのエリアは、ホテルからショッピング、ビーチリゾートなどのほとんどが集まったバリ島観光でも一番メインになるエリアでしょう。
また、その中心にあるデンパサールはバリ島の政治と経済の中心でもあり、その少し北にあるウブドでは、バリ島の伝統的な生活や文化などが楽しめるエリアとなっています。
東にあるサヌールの町はバリ島でも古参のビーチリゾートエリアであったりもします。
つまり、バリ島観光のほとんどはこのエリアだけで完結するといっても過言ではないでしょう。

タマン・アユン寺院(世界遺産)

タマン・アユン寺院については以前当ブログにて紹介させていただきました。

296【インドネシア紀行】50000ルピア札にも描かれている、バリ島の世界遺産『タマン・アユン寺院』
タマン・アユン寺院は、数あるバリ島のバリ・ヒンドゥー寺院の中でも1・2を争うほど有名な寺院であり、インドネシアの紙幣にも使われているほどです。400年ほどの歴史がある寺院ですが、今もなお人々の祈りの場として多くの人々に愛されている場所なのでした。

モンキーフォレスト

モンキーフォレストは、もともとは地元のお墓(現在もですが・・・)であったところに、多くの猿が住みついたことで、そこにできた施設です。
多くの猿と触れ合う(襲われる?)スポットであるため、観光客には人気なのだそうです。

コーヒー農園

バリ島はコーヒーの産地としても有名で、ウブド周辺にはコーヒー農園もあったりします。
インドネシアの超有名なコーヒー、コピ・ルアックも味わえます。

299【インドネシア紀行】超高級コーヒー。その作り方は…『コピ・ルアク』
今回紹介しているのは、インドネシア原産の『コピ・ルアク』です。このコピ・ルアクですが、世界に流通している量がとにかく少なく、日本では高級なホテルで一杯5000円ほどもする、超貴重なコーヒーなのです。

ライステラス

バリ島で受け継がれてきた良好な水田管理と生物多様性の保持が評価され、インドネシアではこのような棚田(ライステラス)の光景が見られます。

ゴア・ガジャ

ゴア・ガジャは、11世紀ごろに造られた、別名ゾウの洞窟という意味もある石窟寺院です。
14世紀ごろに発見されたらしく、洞窟入口のレリーフが印象的な寺院です。

また、現在は使われていませんが、沐浴城跡がその石窟寺院の前に残されています。

バリ北・中部

ウブドの街からさらに北に行ったエリアであり、キンタマーニ高原やバトゥール山などの自然を楽しむエリアです。
またこのエリアには、寺院巡りなども楽しめたりします。

ティルタ・ウンプル寺院

ティルタ・ウンプル寺院は、多くの参拝者が沐浴をすることで有名な寺院です。

077【インドネシア紀行】バリ島ウブドの24時間絶え間なく水の溢れる『ティルタウンプル寺院』
バリ島、ウブドから北に10km行ったところにある、歴史あるティルタウンプル寺院。こちら世界遺産の構成要素ではありませんが、地元の方から観光客までこぞって訪れる有名な寺院です。その理由は、境内に湧き出る聖なる水にあったのです。

敷地内にはデヴィ夫人の別宅があったりします。

キンタマーニ高原

バリ島北部のバトゥール湖(世界遺産)、そしてそのそばにあるバトゥール山。
この周辺は、バリ島随一の景勝地であり、キンタマーニ高原の名称でも有名な場所です。
しかし、このバトゥール山、活火山であり、まだまだ噴火の可能性のある山であったりもします。

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院(世界遺産)

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、バトゥール山の麓にある寺院であり、バトゥール山のカルデアを見下ろす巨大な寺院です。
もともとはバトゥール湖北のソンガン村にあったのだそうですが、度重なるバトゥール山の大噴火の影響もあり、現在の位置に移され再建されています。

ウルン・ダヌ・バトゥール寺院

ウルン・ダヌ・ブラタン寺院はブラタン湖湖畔にある寺院であり、湖に浮かぶ寺院はとても印象的な建物です。

Mason Elephant Park & Lodge

バリ島にはゾウと戯れることができるパークもあります。
ただし、価格はタイなどと比べるとお高めです。

バリ東部

こちらもアグン山やブサキ寺院などをはじめとした自然や寺院巡りなどを楽しむことができるエリアです。
また、それだけではなく、バリ島東部の海沿いであるため、ビーチリゾートとしても有名なエリアです。

バリ西部

おそらく一番観光目的で訪れる人が少ないエリアではないかと思いますが、国立公園があるなどバリ島の中でもとにかく自然が豊かなエリアです。

いかがだったでしょうか。
今回はバリ東部や西部は紹介できていませんでしたが、今後再びバリを訪れた際には、これらのエリアも訪れて紹介できるようにしたいと思います。