インドネシアに行ってみると、まず驚くのはやはりそこで働く人たちの賃金の低さではないでしょうか。
日本人の賃金に比べると安すぎるなあ・・・これで生活できるのか?と思うかもしれませんが、実際インドネシアに暮らす人々にとってはこの金額で生活できてしまうのです。
そういった一方で、街中に乱立してきているモールなどでは、富裕層と呼ばれる人々が豊かな暮らしを楽しんでいたりするわけで。
こういった人々は、日本人の一般の人々に比べるとはるかに資産を持っていたりもします。
現代社会は非常に格差の広がる社会でもあります。
そのような中で、インドネシアも例に漏れず相当な格差社会なわけであります。
では、インドネシアのそういった実情について見ていってみたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
インドネシア生活についての記事です。









インドネシアの最低賃金

インドネシアの人々と一緒に仕事をしたりすると、その賃金について驚かされることが多々あるのです。
実際、現在のインドネシアの最低賃金は、3万6千円程度であったりします。
『これで生活できるの??』
となってしまうかもしれませんが、これでも実は凄まじい賃金上昇があるのです。
実際、約20年前の2000年ごろでは、最低賃金は3000円前後であったといいます。
そこから考えると、20年間で10倍以上の成長があるのです。
これだけでも、インドネシアが非常に成長著しい市場であることが分かります。
きちんと経済成長をしている国は、ゆるやかなインフレを常にしているものなのです。
日本も戦後はそうであったように、インドネシアもしっかりと経済成長をしている国なのです。
そして、この金額で生活できるの?と思ってしまうかもしれませんが、インドネシア国内では、富裕層などを対象にしたモールとは別に、地元のローカルの人々が日常的に使うパサール(市場)があり、それぞれを比較してみると、物の値段もかなりの開きがあるのです。
そのため、一般の人々にとっては、この最低賃金であったとしても生活はできてしまうのですね。
しかし、最低賃金がこのようにあるにもかかわらず、それにも満たないわずかなお金で暮らさざるを得ない貧困層が全体の10%ぐらいあります。
インドネシアの経済格差

インドネシアの一般の方々の賃金はここまで述べたようなものでした。
ところが、インドネシアで生活をしてみると、びっくりするほどの富裕層がいることも確かなのです。
毎日のようにモールで豪華な外食を楽しむ家族。
休みになったらレジャーを楽しむ家族。
高価な車や大きな家を所有する人々。
このように、インドネシアの上位10%ほどは富裕層であり、極端な富裕層と極端な貧困層が一つの国の中に同居しているのがインドネシアの特徴でもあります。
しかも、この経済格差は年々大きくなっており、東南アジアの中で最も、急速かつ大きく拡大を続けているのです。
実際、バイクだらけの街中で、時折フェラーリが走っていたりするなどの光景がインドネシアでは見られるのです。
いかがだったでしょうか。
インドネシアは、2050年にはGDPで日本を追い抜くのではないかと言われています。
たしかに、国内の市場規模が大きく、若い力が多いため人口ボーナス期に入るインドネシアは、今後も右肩上がりの成長が見込まれるでしょう。
今後、東南アジアをけん引していく力を存分に秘めた国であることもこのことからわかりますね。
しかし、それに伴って国内の経済格差が広がっていっていることも解決すべき課題なのでしょう。