今回はスリランカの世界遺産都市ポロンナルワの遺跡の紹介です。
同じく世界遺産都市であるアヌラーダブラの後の時代に都となったポロンナルワ。
アヌラーダブラに比べると、仏像が数多く残されています。
その仏像も様々であり、座像もあれば立像もあり、涅槃像もあります。
そして、そんな数ある仏像の中で立像としては最も大きいものが今回紹介している仏殿遺跡のランカティラカに残されています。
ランカティラカは赤茶色のレンガを組み合わせて造られているのは他の遺跡と見比べてみても同じようにはなっています。
しかし、元々は仏殿であったため、ポロンナルワの寺院や仏塔、宮殿跡などとは構造が異なっています。
そそり立つような巨大な仏殿の壁に囲まれた建造物の中に、見上げるような巨大な仏の立像が残されているのです。
その立像は頭の部分は破損して無くなってしまって入るものの、800年以上も前の物であるにもかかわらず、その美しさを誇る仏像が辛うじて残されている奇跡を目の当たりにできる遺跡なのです。
というわけで、今回のわきみちは、
スリランカのポロンナルワの世界遺産に関する記事です。





ランカティラカ
ランカティラカとはスリランカは世界遺産都市ポロンナルワにある仏殿跡遺跡です。
現在はポロンナルワの他では見られないような高さのある壁と、巨大ではあるが頭の部分が欠けている仏像が残されています。
ランカティラカは13世紀にパラークラマ・バーフ3世によって建てられた仏殿です。
ランカティラカ全体の大きさは、高さは17.5m、奥行きは52m、幅は18mあり、建設当時は屋根があったであろうと考えられていますが、現在は残っていません。
中央には頭は取れているものの13mの高さのある仏像が残されています。
仏殿の壁面には、ゲティゲというポロンナルワ建築の特徴である浮き彫りがあります。
また、この仏像の裏には瞑想の道があり、僧たちが瞑想しながらこの道を通っていたと伝えられています。
アクセス
ポロンナルワ遺跡地区に入って2kmほど北上した場所にあります。
純白の仏塔であるキリ・ヴィハーラのすぐそばにあります。
ランカティラカへ行ってみた
それではランカティラカへ行ってみましょう。

こちらがランカティラカになります。
いっしょに移っている人間と比べてみるとその大きさがよくわかるのではないでしょうか。
入り口にはガードストーン、奥には少し見えにくいですが仏像が立っています。
現在は屋根は無くなってしまっています。

仏殿の風化は激しいのですが、辛うじて壁面の浮き彫りが残っているのがわかるでしょうが。

内部に入ってみました。
細い通路の先に13mもの高さがある巨大な仏像があります。
腕や顔は残念ながら欠けてしまっています。

更に近づいてみました。
仏像があるエリアは少し広くなっていて、まわりには石柱が並んでいました。
いかがだったでしょうか。
まだまだ日本ではマイナーなポロンナルワの遺跡ですが、探せば探すほどびっくりするような面白く興味深い遺跡が数多く残されています。
まだまだ今後も紹介を続けていきたいと思います。