ハイパーループというものを知っていますか?
ここ数年、ニュースなどでも取り上げられることが増えてきたので、聞いたことがある人も増えてきたのではないでしょうか。
そもそもなんなの?となってしまうかもしれませんが、ハイパーループとは、次世代の超高速公共交通システムのことなのです。
日本が建設中の次世代高速交通といえばリニア新幹線ですが、それよりもはるかに高速な持続1000kmレベルを実現できる交通システムとして、2012年から実現に向けた提唱が行われているものなのです。
そして、このハイパーループですが、着実に実現に向けて歩みを進めており、あと数年で実用段階に入ることができるレベルにまでなってきたのだそうです。
今回はこのハイパーループとはどのようなものなのかを紹介した後、先日見つけたハイパーループについての記事を合わせて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
ハイパーループとは
ハイパーループとは、1900年初頭からそのアイデアはあったものの、改めて技術的なめどが立ってきたことから、2012年にテスラの創設者であるイーロン・マスクによって実現を提唱された、真空超高速列車のことです。
真空状態にしたチューブ内をポッドと呼ばれる乗り物に乗客や物資を超高速で運ぶことができるとされています。
ハイパーループの利点としては、全てチューブ内を移動することになるため、天候の影響を受けないことと、真空状態を時速1000km超の飛行機並みの移動速度を実現できること。
そして、低消費電力で運用できることなどが挙げられています。
また高速であるにもかかわらず無音であり、排気ガス等を排出しないこともあります。
もちろんこの時点ではコンセプト案であったため、実際に実現に向けて進めていくと、エネルギー面や空気抵抗面などの課題が見えてきているのが実際です。
しかし、この未来の乗り物の案は着実に実現に向けて歩みを進めてきていたのです。
2027年までに実用化が目ざされるハイパーループ
ハイパーループの実用化を目指しているVirgin Hyperloopは、真空のチューブの中を、磁気浮上の力を利用して時速750マイル(1200km/時)で走ることを実現できる次世代高速交通システムの開発をしています。
ラスベガスのすぐ北の砂漠では、ハイパーループの試験施設が山の麓に作られており、昨年の有人試運転の際にはその様子が
メディアに公開されています。
チューブ内を走るポッドには28人の乗客を運ぶことができ、長距離移動用途はもちろん、荷物の運搬用途にも設計することが可能なのだそうです。
そんなハイパーループですが、2027年の商業運転を予定しています。
ハイパーループの実現によって、人類が鉄道、自動車、飛行機と大きく移動手段を進化させてきたように、革命的な輸送手段になる可能性があると述べられています。
Virgin Hyperloopは、輸送システムが過負荷になっているインドと、公共インフラ不足が深刻なサウジアラビアで最初に旅客ルートを開発しようとしています。

いかがだったでしょうか。
ハイパーループの実現によって、未来の旅は移動というものは考えなくてもいいものになっていくのかもしれませんね。
しかし、実のところ移動途中の出来事も旅の面白いところだったりもするのです。
損な楽しみが無くなってしまうのは残念だなあと思いますが、人々にとっていろいろな選択肢ができるのは望ましいことですね。
