446【山口紀行】どうしても錦帯橋が目立ってしまうが、錦帯橋はここのための橋『岩国城』

百名城/続・百名城(Castle)
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1年ほど前に紹介した、山口県の錦帯橋

086【山口紀行】岩国城に続く橋『錦帯橋』ここをバイクで!?
山口県岩国。ここには長くその技術が伝承されてきた世界的にも珍しい200mもの長さを誇るアーチ橋『錦帯橋』があります。昔には限られた人々しかわたることのできなかった橋ですが、現在は自由に誰でも渡ることができます。しかし、ここを車両を使って渡ってはいけませんよねえ。そんな事件があったのです。

200mもの長さのあるアーチ型の橋ということで非常に有名ですね。

ところでこの橋が何のために造られているか?
それは城や居館のあるエリアと城下町とを結ぶためにあります。
その城というのが今回紹介している岩国城です。

錦帯橋がかなり有名であるため、どうしてもそれに隠れがちになってしまう岩国城ですが、ここはここで見どころの多い城なのです。

そしてそれに加えて、山城である岩国城へはロープウェイで登るのですが、ロープウェイから見下ろす錦帯橋、岩国城天守から見下ろす錦帯橋と、様々な角度から錦帯橋を眺めることもできる場所なので、錦帯橋に行ったからには、忘れずに訪れておきたい場所なのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 錦帯橋だけではない。その橋がつなぐ先にある岩国城は、そのユニークな形はぜひ見ておきたい城なのです。

山口の城に関する記事です。

344【山口紀行】遠く京都にあった将軍邸を山口に再現したといわれる『大内氏館』
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120【山口紀行】よくこれだけの小さなエリアにつめこんだものだ…『萩城下町』
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岩国城

岩国城は1600年の関ヶ原の戦い後、1608年に築かれた城です。
しかし、時代は江戸時代がはじまったころ、なんと築城から7年後に、江戸幕府による一国一城令によって取り壊されてしまいます。
非常に短命な天守だったのですね。

吉川広家によって築かれた岩国城ですが、岩国城以上に有名なのが、吉川広嘉が城のあるエリアと城下町とをつなぐために築いた日本三名強の一つでもある錦帯橋の方が有名かもしれません。
実際、錦帯橋は世界遺産登録を目指しているという動きもあり、どうしてもこちらの方が目立ってしまっています。
しかし、岩国城そのものも非常に珍しい天守をもった城であり、見どころの多い城なのです。

岩国城は、山頂にある天守と、ふもとに広がる居館とで構成されています。
この岩国城の天守が珍しい点は、まさしくその形なのです。
一目見てみるとその珍しさにはすぐに気が付くでしょう。
四重六階の天守なのですが、普通一般的な天守であれば、上層階に行くにしたがって下の階よりも上の階が狭くなるのは当然のことでしょう。
しかし岩国城の天守は、下の階より上の階の方が広くなる、面白い形をしているのです。
この造りは南蛮造という珍しい形なのです。

現在の天守は、1962年に再建されたものなのですが、もともと天守のあった位置からは50mほどのずらしたところに再建されているのだそうです。
なぜなら、再建当時、元々の天守台がどこにあったのかが発掘されていなかったことと、ふもとからの天守の見栄えが良くなる一ということで現在の場所に建てられたそうです。
しかし、本来の天守台が平成7年(1995)に発掘されたことによって、天守台だけは元々あった場所に復元されています。

2006年には、日本百名城に選定されました。

アクセス

JR上山口駅から北西に徒歩15分で到着します。

岩国城へ行ってみた

それでは岩国城に行ってみましょう。

山頂に岩国城天守が見えてきました。
麓からの見栄えが非常に良いですね。

そして錦帯橋を渡ります。

錦帯橋を渡り、山のふもとにあるロープウェイの発着場に到着しました。

それでは登っていきましょう。
ロープウェイなのでらくちんです。

さて、上の写真の奥の方に錦帯橋が見えてきたのが分かるでしょうか?

しっかりと見えてきました。
岩国城のあるエリアは、周囲を川に囲まれた台地の上になっています。
そのため、この台地に渡るための橋の存在は、非常に重要な点だったのでしょう。

拡大してみました。
非常によく見えますね。

山頂に到着しました。
天守に向かいます。

こちらが天守です。
この天守、非常に珍しい造りになっているのです。

どうでしょう?独特な造りになっているのがわかりますか?
上の階が下の階よりも広い造りが何か所かあるのです。
この造りのことを南蛮造というらしく、他では見られない造りですね。
物理的に不思議な構造なため、その築城も高い技術が求められたことでしょう。

スタンプは場内で押せます。
お忘れなく。

天守からの錦帯橋の様子です。
錦帯橋だけではなく、周囲を囲む川の様子や城下町の様子など、かなり一目瞭然に見ることとができます。
現在の天守はもともとの天守があった位置にあるわけではないのですが、この山頂という場所がこの岩国の地を治めるのには最適な場所だったことが分かるでしょう。

やはり錦帯橋推しの岩国城。
城内は博物館になっていますが、内部の展示も端に関わるものが非常に多いです。

それでは、山頂の城の周囲も歩いてみましょう。

周囲をぐるっと歩いて回ることができます。

立派な石垣が広がっていますね。

こちらは空堀の跡だそうです。

現在の天守がある一から50mほど離れたところに、もともとの天守が建っていた天守台が残されています。

発掘された後復元されているため、状態の良い天守台です。

麓に降りてきました。
やはり山頂の天守がよく映える城ですね。


いかがだったでしょうか。
ふもとから居館へ架かる橋、山頂へ上るロープウェイに珍しい形状の天守など、かなり見どころが多かったのではないでしょう。
そしてなによりも、台地をうまく活用した城造りという点が必見の城でしたね。
そんな城造りの様子を天守からの眺めで堪能してみてください。